カワハラ雑記

カワハラの、雑多な記録。

3歳の息子が「私はもう死んでもいい」と口走るので困っています。

      2015/07/08

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絵本「11ぴきのねことあほうどり」より引用

3歳児が「死んでもいい」という理由とは

死を覚悟するほど思いつめるなど、3歳にしてどれほど深い闇を背負っているのでしょうか。
今回はその闇の正体に迫りたいと思います。

嘘です。
困るなんて言いましたが、本当は全然困っていません。
なんで「しんでもいい」なんて言うのか、原因がはっきり分かっているからです。
原因は、とある絵本。
昔からある、あの超人気作品です。

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原因は絵本「11ぴきのねこ」シリーズ

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最高に面白い絵本ランキング、堂々の第1位を獲得した(私の中で)、「11ぴきのねこ」シリーズの中の1冊「11ぴきのねことあほうどり」に例の「わたしはもうしんでもいい」というセリフが出てきます。
詳しくは後ほど。

このシリーズ、私も嫁も、もちろん3歳の息子も大好きで、何回も繰り返し読んでいます。
登場するねこは、リーダーの「とらねこたいしょう」と見た目がそっくりな10ぴきのねこ。
特に個別に名前はなく、特に個性があるわけではないようです。
人間は登場せず、ねこがトラックを運転したり、猫の街があったり、独自の世界観を構築しています。

この「11ぴきのねこ」シリーズ、はっきり言ってかなりむちゃくちゃな内容の絵本です。そこがまたいいんですけど。
ぶたの家を乗っ取ったり、崖の下で寝ている恐竜の子供めがけて岩を落とす罠を仕掛けたり、あほうどりの兄弟をまとめて丸焼きにする計画をたてたり、非道の限りを尽くします。
でも、たいていはうまくいかなくて、とほほな結果に終わるんですが、それがまたいいです。

こんな極悪非道なねこの絵本、子どもの教育的にどうなのかと思いますが、乗っ取ったぶたの家は台風で飛ばされ、結果的にぶたは助かり、恐竜の子とは結果的に仲良くなり、あほうどりには逆にコロッケを作らされたり、悪い計画にはそれなりの罰があるという、教訓的な面もしっかりとあります。

極悪非道なだけではなく、へんなねこを見返りなしで手伝ったり、善人な面もあります。
11ぴきのねこの行動理念は、一般的な善悪ではなく、面白そうなことに首を突っ込む、純粋な好奇心ではないかと思われます。あと、食欲も。

本物の猫も、置いてあるビニール袋や段ボール箱に入ったりと、好奇心旺盛なところがあり、11ぴきのねこもある意味、猫の生態をリアルに描いているとも言えます。

11ぴきのねこの絵柄について

色彩感覚が独特です。
空の色が、黄色だったのが次のページでは赤になっていたり(夕焼けというわけではないと思います)、気球の色がページによって変わったり。
息子が「なんで色変わってるの?」と聞いてきますが、そんなこと聞かれても分かんないので困ります。

シリーズ6作品の後半に出版された、「11ぴきのねことへんなねこ」「11ぴきのねこどろんこ」はねこ達がそれまでよりもスリムになっているように感じます。
私としては、初期の作品のずんぐりしたねこ達が可愛らしくて好きですけど。

1冊1冊の間隔が異様に長い

11ぴきのねこ … 1967年
11ぴきのねことあほうどり … 1972年
11ぴきのねことぶた … 1976年
11ぴきのねこふくろのなか … 1982年
11ぴきのねこへんなねこ … 1989年
11ぴきのねこどろんこ … 1996年

各作品、5年以上の間隔を開けて発刊されています。
他の作家の絵本はどんな感じか分かりませんが、長いですね。
1作目の「11ぴきのねこ」から、6作目の「11ぴきのねこどろんこ」まで29年もあります。

「11ぴきのねことあほうどり」の問題のセリフ

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絵本「11ぴきのねことあほうどり」より引用

子供向けの絵本に「わたしはもうしんでもいい」という台詞があるというのが驚きですが、「11ぴきのねことあほうどり」にそのセリフが登場します。
コロッケ屋を始めた猫達ですが、店を閉めた後にやって来た、旅するあほうどりに余ったコロッケを振る舞ったところ、おいしいコロッケに満足したあほうどりが「わたしはもうしんでもいい」と口走ります。
死んでもいいくらい幸せという意味ですが、私も息子もこのセリフが気に入ってしまって、何回も言ってるうちに息子も覚えてしまったというわけです。

ねこたちの店にあほうどりがやって来た時、すでにねこたちは、丸焼きにして食ってやろうとたくらんでいましたが、この「しんでもいい」発言でさらにその計画に拍車がかかったのではないでしょうか。
滅多な事を言うもんじゃないですね。

作者・馬場のぼる氏について

「11ぴきのねこ」の作者は馬場のぼる。
詳しくは知りませんが、元々漫画家の人で、手塚治虫とも深い親交があったそうです。
2001年になくなっているので、もう11ぴきのねこの新作を見ることは出来ないのは、非常に残念です。
この人の墓がまたすごい。
機会があればぜひ参りたい。
これです。

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http://portal.nifty.com/special05/05/16/4.htmより引用

11ぴきのねこがどーんとデザインされています。
墓の本体は奥ので、これ自体は墓じゃなくて石碑だと思いますが、非常に愛らしいですね。
墓場は暗いイメージがありますが、こんなのがあったら楽しい墓場になりそうです。

まとめ

他にもいろいろ魅力がありますが、読んでみないと絶対に伝わらないと思います。
読んだことない方はぜひ読んで下さい。
子供の頃に読んだ方も、自分の子供に読んであげて、親子2代で楽しむのもありですね。

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