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インクジェット方式の3Dプリンター購入にかかる費用

   

今回500万円前後の3Dプリンターを購入するため、数機種比較したのですが、お買い物をするときにもっとも重要なファクターとなるのが、やはり「お値段」じゃないでしょうか。
特に今回は、金額が結構大きいだけに、できるだけ失敗したくないですね。
まあ、失敗しても自分の懐が直接痛むわけじゃないですが。

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今回検討しているのは次の3機種。

  • ストラタシス、Objet30 pro
  • キーエンス、AGILISTA-3200
  • 3D Systems、Projet MJP 2500plus

これらの本体価格や諸々かかる費用を比較したいと思います。

3Dプリンター本体の価格を比較

今回検討している3機種の本体価格はこのようになっています。

メーカー 機種名 価格
ストラタシス Objet30 pro 約350万円
キーエンス AGILISTA-3200 約500万円
3D Systems Projet MJP 2500plus 約580万円

比べてみると、結構価格差がある。
同じクラスの機種をピックアップしたつもりだったが、ちょっと間違いだったか?

ちなみにObjet30 proには上位版の「Objet30 prime」とか、下位版の「Objet30」とかある。
キーエンスのAGILISTA-3200と、3D SystemsのProjet MJP 2500plusにも、下位版がある。

メーカー 機種名 価格
ストラタシス Objet30 約300万円
ストラタシス Objet30 pro 約350万円
ストラタシス Objet30 prime 約550万円
キーエンス AGILISTA-3100 約400万円
キーエンス AGILISTA-3200 約500万円
3D Systems Projet MJP 2500 不明(500万円くらい?)
3D Systems Projet MJP 2500plus 約600万円

それぞれ同シリーズでは、プリントできるサイズ等、基本的な性能は同等ですが、高い3Dプリンターほど使用できる樹脂の種類が多くなります。

Objet30 primeを選べば、だいたい同価格帯で比較することが出来そうです。

購入ルートによっても価格は多少違うと思います。
ストラタシスと3D Systemsはここに書いた価格より、50万円~の値引きは期待できるはず。
キーエンスはメーカーから直接買うことが多いかと思いますので、値引きはあまりないでしょう。

保守料も高い!

3Dプリンターにかかる費用は、本体だけ買ったらおしまいという訳には行きません。
材料も買わなければいけませんし、設置調整、年間保守料もかかります。

一般的な家電の感覚で行けば「保守料って何?」って感じですが、産業用の機械ではたいてい必要になってきますね。
保守料を払って、消耗品の交換やメンテナンスをやってもらえます。

保守を切る(保守契約を結ばない)ことももちろん出来ます。
でもその場合、保守に含まれている消耗品の交換費用は全額こちらが負担することに。
保守を切る場合は、どちらが得かよく考える必要があります。

キーエンスは保守でカバーしてくれる範囲ごとに3つのプランがあります。
高いプランだと、ヘッドの交換も含まれるなど、カバー範囲が広くなる。

  • 今年は安いプランで、来年は高いプランにする
  • 今年は保守を切って、来年また付ける

といったことも出来ます。
他社は、一度保守を切ると、もう保守契約を結ぶことが出来ないらしいです。
柔軟に対応してもらえるキーエンスが一歩リードですね。
さすが日本のメーカーだ。

各メーカーの保守料はこちら。

メーカー 機種名 保守料
ストラタシス Objet30 pro 75万円
キーエンス AGILISTA-3200 75万円
3D Systems Projet MJP 2500plus 95万円

高い。

当然ですが、毎年この費用が発生します。

キーエンスのは、3つある保守プランの内、真ん中のやつです。
下のプランは55万円、上のプランは150万円します。

諸費用を含めた購入時の総額

3Dプリンター本体、保守料、設置調整費、サポート除去のための付帯設備を含めたトータルの購入金額の比較表がこちらです。

メーカー 機種名 総額
ストラタシス Objet30 pro 約520万円
キーエンス AGILISTA-3200 約630万円
3D Systems Projet MJP 2500plus 約750万円

これを高いと見るか安いと見るかは人それぞれですが…

私としては「思ってたより高い!」です。
キーエンスのやつ、300万円くらいで買えると思ってたんですが、全然買えない。

さらに、ここに材料費は含まれていないため、それも必要になります。
買う量にもよりますが大体20万円以上はすると考えておいたほうがいいですね。

また、Objet30 proは動かすためにパソコンが1台必要になります。
余ってるパソコンが使えたらいいですが、場合によっては新規購入する必要があるのでその費用も必要です。

まとめ

3Dプリンターは各社、各機種それぞれ特徴がありますので、単純に価格が安いほうが良い!って訳にはいかないですよね。

「ちょっと高いけど、この機能は必要だからこっちにする」
「ちょっと中途半端だけど、割りきって安い機種にする」
みたいな判断が必要になってきます。

難しいですね。

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