カワハラの、雑多な記録。

【効率も3倍?】PCをトリプルディスプレイにしてわかったこと

      2019/04/15

みなさんは「マルチディスプレイ」してるでしょうか?
言うまでもないことですが「マルチディスプレイ(マルチモニターとも言う)」はPCに複数のディスプレイ(画面)を接続して使うことです。

今まで1画面で使っていたのを2画面にする、つまり「デュアルディスプレイ」にすると作業効率が30%UPするとか言われてます。
なかには40%以上UPしたとかいう話も。

じゃあ、さらに画面を増やして3画面にしたらどうなる?
60~80%くらいUPしちゃうんじゃないの?

さすがにそこまで行かないとは思いますが、実際にやってみました。

画面の広さ = 正義である

そもそもマルチディスプレイの意義ですが、一度使ったら分かります。
快適すぎて、もう二度とモニター1つでちまちま作業なんて出来ない体になってしまいます。

よく使うウィンドウを常に表示しておけるので、下に隠れたウィンドウを表示させたり、邪魔なウィンドウを縮めたりと言った、無駄なことをする頻度が劇的に下がります。
これが効率アップにつながるというわけです。

私は「後でまた使うかも?」みたいな感じでむやみやたらにソフトを立ち上げる習性がありますので、画面が一つだとウィンドウを出したり縮めたり伸ばしたりと大忙しになること必至。
ちなみにブラウザのタブも今数えたら27個開いてました(普段はもっと少ないです)。
もしブラウザにタブのない時代を生きていたら、きっとストレスマックスで倒れてます。

仕事でCADとか使うんですが、CADとか画像処理系のソフトとかは基本的に画面いっぱいの“フルスクリーン”状態で使いますよね。
CADでなにか設計する時は資料を参照しながら作業することが多いですが、画面が一つだと資料を表示してたらCADが使えないし、CADを使ってたら資料がみえないし、ってなります。

そこで、画面が2つのデュアルディスプレイだとすべて解決です。
快適です。
楽です。

もしかしたら、画面が一つだと「資料を一瞥して覚える」ことで脳に負荷をかけ、脳トレになるかもしれません。
楽を覚えてしまった私はやりませんけど。

3画面は期間限定

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今回3画面のトリプルディスプレイ環境にしたのは会社で使っているPCです。
3次元CADとかを動かせるPCなので、まあまあハイスペックです。
ちょっと良いグラフィックボードを積んでいるので、なんとディスプレイを4枚までつなげます!

余ってるディスプレイを使えば4画面の広大な作業環境も可能ですが、机の上にこれ以上ディスプレイを置けないのでやめときました。
今使っている3台目のディスプレイもしばらくしたら返さないといけないので、私にとってトリプルディスプレイは期間限定となります。

ちなみに、50インチくらいの4Kディスプレイを1台置けば、一般的なフルHDのディスプレイ4台と同等の作業領域(解像度)になります。
マルチディスプレイで非常に邪魔な画面と画面の境目がないぶん、このほうがスマートかもしれません。

モニタのモデルやメーカーが違うと高さが合わない

上の画像を見ての通り、各ディスプレイのメーカーやモデルも全部バラバラです。

例えば今まで1画面のシングルディスプレイな環境で作業していて、「そろそろデュアルディスプレイにしよう!」と思い立ったとき、今使っているディスプレイは継続使用し、1台買い足すと言うケースが多いかと思います。
その場合、同じ型番のディスプレイが入手できるとは限りませんよね。
何年も前のモデルで、廃盤になっているかもしれません。

そんな感じで私のディスプレイもバラバラなのでした。

別にメーカーやモデルが違っていてもマルチディスプレイ化に支障はないんですが、問題があるとすればディスプレイの高さが違ってくるという点。
同じ大きさ(インチ数)のディスプレイでも、足の部分の設計は各社それぞれなので、偶然高さがぴったり!ってことのほうが珍しいかと思います。

これの解決策ですが、「慣れたら案外気にならなくなる」作戦を提案したいと思います。

私の場合、前は高さの低いモニターの下に適当な台を置いて、高さを合わせていましたが、今は置いていません。
「複数のディスプレイにまたがるように一つのウィンドウを置く」みたいな使い方では問題になりますが、そういう使い方をしないし、それぞれのディスプレイは独立したものと言う意識で使うと気にならないものです。

デスク上を整理した時に高さを合わせるための台も取っ払ったんですが、若干不安定だったので、もし台の上に置いたままだと先日発生した大阪北部地震で多分倒れてました。

全部横置きだと首がしんどい

今回使ったのは23インチのディスプレイ2台、24インチ1台です。
まずは通常通りすべて横置き(横長)で使ってみました。
そしたら首がしんどい!
23インチのディスプレイの横幅は55cm位あります。
それを3台並べたら165cmくらいになるわけですよ。
(実際は左右のディスプレイは自分の方に向くよう、ちょっと斜めに置くので165cmよりは短いと思いますが。)

165cmといえば、デスク上に人間が一人寝っ転がってるくらいのサイズ感です。
それを頭の天辺からつま先まで見ようとすると、目だけ動かしても全てが視界に入りません。
なので首も動かす必要があるので疲れてしまいます。
首の運動にはなるので、ある意味良いかもしれませんが。

この結果どうなるかと言うと、左右の画面の一番端っこの領域を使わなくなります。
結局2画面分くらいの領域しか使っていません。

これはいかん!と思い、一つを縦置きで使うことにしました。

ディスプレイを縦で使うのは微妙に不便

3台あるディスプレイのうち、一つは縦横自由に回転できるスタンドでした。
しかも高さ調整も出来るという高機能さ。

3画面全て横置きはしんどいので、さっそく一つを縦にしました。
縦置きのメリットは、縦に長いWebサイトやページ数の多いWord等の資料の作成、閲覧に向いている点。

でも画面を縦にしてもたまに便利なくらいで、使いにくいと感じることも結構あります。
というのも、縦置きのディスプレイ内のウィンドウの配置がやりにくいんです。
WinowsではWinキー+カーソルキー左(右)のショートカットで、画面の左(右)半分いっぱいの大きさにアクティブウィンドウが配置されます。
便利なのでよく使っていますが、縦のディスプレイで使うとウィンドウが非常に縦長になるので実用的じゃありません。

縦ディスプレイではウィンドウをフルスクリーンか、下半分くらいの大きさに使うことが多いですが、下半分の大きさに一発で配置してくれるショートカットキーはWindowsでは用意されていないようです。
この機能があったらもっと便利なのに、現状では手動でウィンドウを配置しなければいけません。

画面領域が広すぎてカーソルが行方不明になる

ディスプレイが3枚もあったら、マウスカーソルがどこに行ったか見失うことがちょくちょくあります。
見つけるまでの数秒の時間がもったいない。

Ctrlキーを押したらカーソルの位置を強調表示してくれる機能がWindowsにはありますが、結局キョロキョロして探さないといけません。

なので私はマウスのファンクションボタンを押すと中央のディスプレイの中心にカーソルが瞬間移動するように設定しました。
マウスによって出来たり出来なかったりすると思うので詳細は省きますが、カーソルを移動させる簡単なPythonスクリプトを書き、マウスのファンクションボタンでそのスクリプトを呼び出すという方法です。

カーソル行方不明問題が解決し、めちゃくちゃ使いやすくなりました。

すべての領域を使いきれてない気がする

一つのディスプレイを縦にして、全体の一覧製は若干高まりましたが、それでもすべての領域を使い切ってない気がします。
感覚的には、せいぜい2.5画面分くらいしか使ってません。

シングルディスプレイ → デュアルディスプレイで40%効率アップするとして、
シングルディスプレイ → トリプルディスプレイの効率は50%アップと言ったところでしょうか。
1枚が2枚に増えたときほどのインパクトは感じません。

はっきり言って、私には若干持て余しているように思えます。

どうやったらもっと有効に使えるか考えてみましたが、一つは特定のアプリを常に表示しておく専用のディスプレイにするというもの。
Skype等のメッセージアプリやメールソフトを常に表示させておき、連絡を見逃さないようにしたり。

でも私は、必要な時に出せば良いと考えているので常に表示しとかなくても、って思ってしまいます。
うーん、難しい。
やっぱり3枚もいらないかも。

まとめ 2画面(デュアルディスプレイ)で充分かも

画面が3つあっても、机が狭くなるのと電気代がかかる以外に困ることは特にないです。
でも使いきれてない感じがするので、フルHDのディスプレイが2個あれば通常の用途には充分事足りますね。

もしトリプルディスプレイにするなら、21インチくらいの小さめの方が良いかもしれません。
全体を見渡しやすいし、威圧感も小さくなります。

【2018.11.30追記】
借り物のディスプレイを返却したので、今は2画面に戻りました。
画面が減ったら不便になるんじゃ?と少し思いましたが、そうでもないです。
私にとっては2画面で十分ということが分かり、有意義な実験でした。

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