【Windowsをキーボードで操作する】マウスで指が痛い人はもっとキーボードに頼ればいい
2019/06/25
CADの操作でマウスをクリックしすぎて指が痛くなったと言う記事を以前に書きました。
この記事では、トラックボールとペンタブレットを使うことで指の痛みがなくなったと書きましたが、実は指の痛みをなくすために実践したことは、これだけではありません。
それは「可能な限りキーボードで操作する」です。
キーボードで操作すると、指も痛くならないし、マウスよりも正確に早く操作できることもあり、快適です。
マウスみたいに、クリックしたら狙ったところとちょっとずれてた、と言うストレスもありません。
というわけで、Windowsを極力キーボードで操作するための方法やショートカットキーを紹介したいと思います。
これをマスターすれば、あなたもキーボードでPCを操れるようになります。
この記事の目次
キーボードだけでここまでできる。
例えばブラウザを開いてで調べごとをし、調べた内容をテキストエディタにメモ、メールソフトを開いてその内容を貼り付けて送信する。
と言った程度のことはマウスに一切触らずに出来ます。
他にも、画像処理系のソフトとかを使う時も、基本的にマウスとかで操作しますが、ツールの切り替えはたいていキーボードショートカットが用意されています。
キーボード操作の比率を増やせば、マウスをクリックする指の負担は減らせます。
あと、キーボードだけでPCを操作している人って、なんかかっこよくて憧れるじゃないですか。
そこを操作するにはどうするか?
マウスを使う最大の目的は、次のような「操作する箇所を指定する」ことじゃないでしょうか。
- 操作するウィンドウをマウスでクリックする
- 操作するファイルをマウスでクリックする
- ブラウザで、移動したいリンクをクリックする
つまり、キーボードでその「操作したい箇所」を指定できれば、マウスの出番は必然的に減る事になります。
そういう操作方法をいくつか紹介したいと思います。
ちなみにWindowsです。
ウィンドウの移動(切り替え)
キーボード主体の操作を習得するとき、これを最初に覚えましょう。
基本ですよね。
Alt+Tab | アクティブなウィンドウを切り替え |
Alt+Tab+Tab+Tab・・・
とやると、次々にウィンドウが切り替わるので目的のウィンドウがアクティブになるまで押しましょう。
Shift+Alt+Tabとやると逆回しになります。
この時の順序は、アクティブになった順に並ぶので、
Alt+Tab、Alt+Tabと2回繰り返すと元のウィンドウに戻ってきます。
2つのウィンドウを切り替えながら作業するときに便利です。
ソフトの終了
マウスならウィンドウ右上の[X]をクリックするところですが、キーボードなら
Alt+F4
だけで済みます。
ウィンドウのメニューバーへの移動
大抵のソフトはAltを押すとメニューバーへフォーカスが移ります。
その後はカーソルキーで移動するか、「ツール(T)」と書かれていたら、”T”をタイプするとそこが開きます。
ウィンドウ内のタブの切替
ウィンドウ内にタブがあるソフトも多いですよね。
ブラウザやExcel、windowsの設定ダイアログにもタブがよく使われています。
このタブの切り替えは、次のキーで出来ます。
Ctrl+Tab
Shift+Ctrl+Tab
又は、次を使うソフトも多いですね。
Ctrl+PageDown
Ctrl+PageUp
ソフトによっては両方使えるもの、どちらか片方しか使えないものがあります。
ウィンドウの大きさや位置を切り替え
Winキー+左カーソルキー | モニタの左半分いっぱいにウィンドウサイズを変更、 |
Winキー+右カーソルキー | 右半分に。 |
Winキー+上カーソルキー | ウィンドウを最大化 |
Winキー+下カーソルキー | 最小化 |
ウィンドウ左上のメニュー
Windowsの多くのソフトには、ウィンドウの左上にソフトのアイコンが表示されてます。
これをクリックするとメニューが表示され、移動、サイズ変更、最小化、最大化、閉じるなどと書かれています。
つまり、このメニューにキーボードのみでアクセスできれば、キーボードのみで移動やサイズ変更ができるということです。
そのためのキーはこちら
Alt+スペース
Alt+スペース+Mや、Alt+スペース+Sを押して、カーソルキーを操作してください。
ウィンドウが動いたり、サイズを変えたり出来ます。
確定はEnterで。
最小化や最大化も出来ますが、Winキー+カーソルキーのほうが便利です。
タスクバー
Winキー+T | タスクバーにフォーカスが移る |
目的の項目を選択した状態でEnterで左クリック同様になり、
アプリケーションキーで右クリックと同じメニューが出ます。
スタートメニュー
Windowsキーを押すだけ。
よく使うソフトやファイルは、「スタートメニューに表示する」にしておきましょう。
すぐ呼び出せるので便利です。
スタートメニューをすぐに呼び出せるキーが2個も用意されているんだから、使わないと勿体無い!
ホットキーの設定
デスクトップに”Hotkey”と言うフォルダを作り、中にホットキーを設定したいソフトやファイルのショートカットを作成します。
ショートカットを右クリックし、プロパティを選択。
「ショートカット」タブの「ショートカットキー」に任意のショートカットが設定できます。
ちなみに設定できるのは「Ctrl+Alt+アルファベット一文字」と言う形式に限られるようです。
「Ctrl+R」とかには設定できません。
私はCtrl+Alt+Fでファイル検索ソフトのEverythingがアクティブになるようにしています。
超高速で目的のファイルやフォルダを検索出来るので便利。
目的のフォルダに移動
エクスプローラーで目的のフォルダに移動するとき、マウスを使う場合は、フォルダ内に多数のファイルやフォルダがあると結構大変です。
ホイールをくるくる回したり、スクロールバーをドラッグしたり。
そこで、エクスプローラーのインクリメンタルサーチを使いましょう。
ファイルやフォルダの名前が”neko”だった場合、”n”をタイプするとフォルダ内にある頭文字が”n”のファイルやフォルダまでジャンプできます。
nから始まるファイルが多くて、”neko”までまだ遠い場合は、続けて”e”もタイプすると”ne”から始まるファイルまで移動できます。
このため、ファイルやフォルダの名前の頭は、日本語じゃなくてアルファベットの方がいいですね。
ファイル名がわかっている場合は、ファイル検索ソフトのEverythingを使えば、もっと簡単です。
深い階層までエクスプローラーでフォルダを辿って行く必要もなく、一発で目的のフィルに到達出来ます。
ブラウザを快適に使う
Chromeを使っていますが、拡張機能のVichromeが便利!
キーボードだけでWebを閲覧するとき、リンク先に移動するにはTabキーを押すと、一つずつフォーカスが移っていって、Enterキーで移動できます。
でも、ページ内にリンクが多いと結構時間がかかるし面倒です。
そんな時にこのVichromeを使うと、fキーを押すとページ内のリンクにそれぞれ1~2文字のアルファベットが浮かび上がり、それをタイプすると移動できます。
“f”で同じタブで開き、”F”(Shift+f)で新しいタブで開けます。
そもそもこのVichromeは、Vimと言うテキストエディタの操作をChromeで再現する拡張なんですが、Vimを使ってない人でもこの機能は便利なんじゃないでしょうか。
他にも、hjklで上下左右に移動できたり、”gt”,”gT”でタブ移動、”gg”でページ頭、”G”でページ末尾に移動など、Vimっぽい操作が楽しめます。
ショートカットキーを覚える
メールソフトだと、Ctrl+Rで返信、Ctrl+Fで転送、などソフトごとのショートカットは覚えておくと便利です。
ソフトのメニューバーを開くと、機能の名前の右側に「Ctrl+U」などと書かれているものがあります。
それがその機能のショートカットキーなので、使いながらちょっとずつ覚えていくといいと思います。
他にも、次のような多くののソフトで共通の、Windowsで標準的なショートカットを覚えておくことも基本ですよね。
Ctrl+C | コピー |
Ctrl+V | ペースト |
Ctrl+X | 切り取り |
Ctrl+A | 全選択 |
Ctrl+S | 上書き保存 |
Ctrl+P | 印刷 |
Ctrl+O | 開く |
Ctrl+N | 新規作成 |
マウスの右クリックメニューをキーボードで出す
右Ctrlキーの隣にあるアプリケーションキー
Shift+F10
のいずれかです。
アプリケーションキーが付いていないキーボードもあるので、そういう時はShift+F10を使いましょう。
というか、このショートカットは、「アプリケーションキー」の名前が思い出せなくて、調べてたら今回初めて知りました。
とにかくTabを押してみる
大抵のウィンドウは、Tabキーを押すごとに、フォーカスされている箇所が次々に移動していきます。
文字を入力するエリアが複数ある時、大抵はTabを押すと次のエリアに移動できるので、マウスを触る必要がなくなります。
「キーボードであそこ行けるかな?」と思ったら、とりあえずTabを押してみましょう。
それでも行けなかったら、Ctrl+Tabで行ける時もあります。
良いキーボードを使うとさらに指の負担を減らせる
マウス操作を減らしてキーボード操作を増やすだけでも、指への負担をかなり減らせます。
でも、キーボードに触れている時間が長くなると、だんだんキーボードに不満が出てくるかもしれません。
特にPCを購入したときに付属しているキーボードは「メンブレン方式」と言ってあまり品質が良いとは言えないものが多いです。
メンブレン方式のキーボードは1日に何万文字もタイピングする場合、指が痛くなってくることも。
ちょっと値が張りますが「メカニカル方式」や「静電容量方式」は、キーがすっと押せるので指への負担がかなり減ります。
一日何万文字もタイピングしない人でも、マウスで指を痛めている場合は高級なキーボードを使うことで、指をいたわってみてはいかがでしょうか。
私が使っているロジクールのK840は、非常に軽い力でキーが押せるのでおすすめです。
まとめ
知ってる人にはどうってことない内容ですが、知らない人にとっては、思ったよりキーボードだけで出来ることが多いと思ったんじゃないでしょうか。
PC初心者はAltキーって何に使うの?って感じだと思いますが、Alt+Tabでウィンドウの切り替えを知ったら、便利過ぎてこのキー無しでは考えられません。
キーボードでほとんど操作できるソフト = 良いソフトと言っても過言ではないですね。