カワハラの、雑多な記録。

タイピングで指が痛い人は高級キーボードを使えば解決する

   

OLYMPUS DIGITAL CAMERA過去に、マウスで指が痛くなる人はトラックボールやペンタブを使えばいいとか、キーボードの比重を高めればいいとか言う記事を書いてきました。
今回は「指が痛いシリーズ」(?)第3段。
キーボードをタイピングしすぎて指が痛くなった人へ、高級キーボードをおすすめするという内容です。

その指の痛み、ちょっといいキーボードに変えることで、劇的に改善するかもしれませんよ!

マウスに比べたら、キーボードは指への負担は少ないとは思いますが…

前の記事でマウスで指が痛い人はもっとキーボードに頼ればいいと書きましたが、キーボードに頼った結果、今回の記事のテーマである「キーボードで指が痛い」状態になったら本末転倒じゃないか?と思うかもしれません。

マウスは指のダメージが非常に大きいですが、キーボードはそれほどでもないと思います。
マウス操作をキーボード操作に置き換えられるなら、そうしたほうが負担が少なくなりますよ、と言うのが前回の話。

それでも大量の文字入力をする人は、キーボードで指が痛くなったり、腱鞘炎になったりすることがあります。
マウスの操作はある程度キーボードで代替できますが、キーボードでの文字入力は他の方法で代替するのは難しいですし。

やっぱり大量にタイピングしたら指も痛くなります。

安物のキーボードを使っていたら右手小指が痛いと言う体験談

今までキーボードに特にこだわりはなく、PCを買ったときに付属のキーボードを主に使っていました。
こだわりはそんなにないとは言え、好んで使っていたのはDELLのキーボード。
DELLのキーボードは左右にWinキーがある、いわゆる「109キーボード」と言われる配列みたいです。
109キーボードの配列が良いという多少のこだわり以外、キーのタッチに関するこだわりはほとんどありませんでした。

でもなんか、高速でタイピングすると右手小指がすぐに疲れてくるんです。
続けているとちょっと痛い。
私は左利きなので、右手小指の力があまり強くなくて、それですぐに疲れるのかもしれません。
左手小指は痛くなったことないし。

右手の小指は結構酷使するのかもしれません。
ローマ字入力で日本語を入力するときはそれほど小指は使いませんが、Enterキー、バックスペースキー、右Shiftや右Ctrlキー等、ちょこちょこ右手小指は使ってますね。
しかもEnterとかバックスペースは小指をグイッと伸ばさないと届かないので、余計に負担がかかります。

PCに付属のキーボードは十中八九「メンブレン式」と言う低コストで作れるタイプのものです。
安く作れるというのは素晴らしいですが、打ち心地とか指への優しさはそれほど優れているとは言えません。

キーのタイプ数をカウントするソフトで測ってみたところ、私はだいたい1日に2万回くらいキーを押しているようです。
仕事では大量に長文を入力すとかはないですが、メールとか報告書作成とか、タイピングしない日はありません。
それに私はこのブログを書いたりするので、普通の人(普通の人ってなんだ?)よりは文字入力が多いかもしれません。

そんなある日、ロジクールの「K840」というメカニカルスイッチ式のキーボードに替えたところ、いくらタイピングしても指が痛くならなくなりました!
これすごく良い!

出来ることならもうメンブレン式のキーボードは使いたくないですね。
でも別に「メンブレン = 悪」と言いたいわけではありません。
メンブレン式のキーボードは「安価」というのが最強の武器ですから。
価格はものを買うときの最重要項目ですよね。

ちなみにメンブレン式でもフィーリングの良い高級キーボードが存在します。
触ったことはないですが、一度試してみたいですね。

高級キーボードだとなぜ指が痛くならない?

高級キーボードが良い!ってさっきから言っていますが、ではなぜ高級キーボードだと指への負担が少ないんでしょうか?

軽い力でキーを押せる

高級キーボードだとなぜ指への負担が少なくなるのかと言うと、軽い力でキーを押せるからです。
少ない力で押すことが出来れば、シンプルに指への負担が減るのが分かりますよね。

一般的なメンブレン式のキーボードのキーを押し下げるのには約60g程度の力が必要と言われています。
ちょっといいキーボードになるとこれが、30~55gほどで押すことが出来ます。
数字だけ見てもたいした違いじゃないように思えますが、実際に使ってみるとぜんぜん違う!

私が使っているロジクール K840は45gの力で押すことが出来ます。

東プレと言うメーカーが作っている「静電容量無接点方式」のキーボードでは、小指は30g、中指は45gというように指によって重さが違う「変荷重」を採用しています。
力の弱い小指が担当するキーは軽く押せて、人差し指とか後からの強い指が担当するキーは重めにして誤タイプを防止するという設計思想。

キーの重さだけじゃなく、フィーリングも良い

キーの重さだけではなく、キーをタイプしたときの感触、フィーリングも高級キーボードのほうが優れています。

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出典:http://www.topre.co.jp/products/elec/keyboards/features.html

上の画像はキーを押す力とキーが沈む量つまり荷重特性をグラフにしたものです。
上のグラフが高級キーボードの代表選手「東プレ Realforce(リアルフォース)」、下がメンブレン。

荷重の単位が「N(ニュートン)」ですが、0.1Nで10gと思ってもらえれば問題ないです。
キーを1mm程度押し込むのに必要な力が東プレは45g程度、メンブレンは65g程度と大きく違いますが、最初の山を乗り越えると荷重がすっと軽くなります。
これにより「クリック感」を感じるわけですが、東プレはメンブレンよりも落差がなだらかです。

メンブレンは一気に荷重が抜け、底にガツッと当たる感じで指への負担が大きいみたいですね。
その後また徐々に荷重が上がっていて、言葉にすると「ググッ、ガクッ、グニョ」と言う感じでしょうか。
余計に分かりにくくなったかも。

とにかくメンブレンはタイピングしていてもそんなに気持ちよくないということです。
でもこれ、いくら言葉で説明しても使ったことない人にはピンとこないですよね。
結局の所、「使えば分かる」ってやつです。

一回タイプしただけでは差は僅かですが、これを1日何万回も繰り返すとなると、トータルでは結構なさが出てきます。

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良いキーボードを使うとタイプミスも減るかも

個人差があると思いますが、私の場合ストロークの短いタイプのキーボードを使うと、明らかにタイプミスが増えます。
というのも、無意識のうちにそのキーボードのストロークに合わせた打ち方をしてしまうみたいです。

K840はキーのストロークが3mmですが、無意識に3mm以上キーを押し込まないように指を動かしていると思います。
キーストロークが2mmくらいのキーボードだと、無意識に2mm以上キーを押さないように指を動かすことになりますが、ストロークが短くなるとこのへんのコントロールが難しくなります。

結果、キーを押したつもりが押せてない(入力されない)と言う問題が起きます。
つまりタイプミスが増えるということですね。

なので、最近多いメンブレンなのにキーストロークが短いタイプや、ストロークが短いものが大半のパンタグラフ式のキーボードはイマイチと感じます。
すぐに底打ちするので、指への負担も大きいです。

というわけで、ストロークが長く、かつ軽くキーを押せる高級キーボードだとタイプミスも減る可能性があります。

高級キーボードを買ったら後悔するかもしれない事

高級キーボードのデメリット、というわけではないですが、良いキーボードを買ったら後悔するかもしれないことがあります。
例えば、

  • 安物のキーボードが許せなくなる
  • なんでもっと早く使わなかったんだと後悔する

安物のキーボードが許せなくなる

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良いキーボードに慣れてくると、安価なメンブレンのキーボードに触った時に気持ち悪く感じます。
今まで普通に何年間もメンブレンのキーボードを使っていたのにもかかわらず。

人間は一度贅沢を味わってしまうと、貧しかったあの頃の生活には戻れない。
高級なキーボードにも同じことが言えるわけですよ。

実は私自身もロジクール K840を買って一ヶ月しないうちに、中古の東プレ Realforceを買ってしまいました。
K840は会社で使っていて、自宅のメンブレンがイマイチに思えてきたからです。

特に支障なくPCに付属のメンブレンキーボードを使っている人から見たら、「これで十分じゃない。そんな高いキーボード買うなんてバカなの?」って思うかもしれませんね。

でももう戻れないんです。
贅沢な暮らしの後に破産してなお、質素な暮らしが受け入れられない人もいるかと思いますが、今ならその気持分かる!

なんでもっと早く使わなかったんだと後悔する

毎日何万回もキーボードを叩いて腱鞘炎などで指を痛めてしまった人なら特にこう思うかもしれません。

「なんでもっと早く買わなかったんだ!」

と。

安いキーボードでも事足りると投資をケチったばかりに体を痛めたら元も子もありません。
そう、高級キーボードは自分への投資と思ったほうがいいでしょう。

指を痛めるほどキーボードを叩くということは、タイピングが日常の中で大きなウェイトを占めているはずです。
そういう人はタイピングすることが仕事の場合も多いかと思います。
つまり、キーボードは商売道具です。

良いキーボードを使うことで、仕事の効率も上がって元はすぐに取れるんじゃないでしょうか。

私が使っているキーボード、ロジクール K840紹介

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ここで一つ、私が使っているキーボードを紹介します。
ロジクール(Logicool) K840と言う機種で、メカニカル式です。
高級というほど値段は高くなく、7,000~8,000円くらい。
いきなり1万円を超えるキーボードを買うのは気が引ける、と言う人におすすめできます。

ゲーミングキーボードほど派手じゃなく、見た目も落ち着いているので会社で使っても違和感はありません。
タイプ音は特に大きくもなく、小さくもなく普通です。

メカニカル式のキーボードは「赤軸」とか「青軸」と呼ばれているスイッチ搭載がおおいですが、K840はロジクール独自のスイッチ「Romer-G」を搭載。
軽いタッチで、いくら入力しても指が疲れません。

こちらの記事でも詳しく紹介していますので、よろしければ御覧ください。

【Logicool K840】指の疲れが軽減!比較的安いメカニカルキーボードのレビュー

キーボードの足は立てないほうが手首に優しいらしい

大抵のキーボードには、角度を調整するために底面の足を立てられるようになっていますよね。
記事を書くために調べごとしてる時に知ったんですが、あの足は立てないほうが手首への負担が少ないらしいです。

知らなかった。
今までなんの疑いもなく立てていて、そのほうが打ちやすい気になっていました。

試しにこの記事は足を立てずに打っていますが、確かに疲れにくい …ような気もします。
足を立てると、手首を上に反らす方向に余計に曲げることになるため、負担が増加するみたいです。

今まで「立ててたほうが打ちやすい」と思いこんでいて、立てなかったら逆に違和感を感じていました。
でも「立てないほうが良い」と言う情報を見かけてから、改めて足を畳んでタイピングしてみたら、大丈夫でした。
足を立てたときと比べて特に打ちにくいということもないです。

「立ててたほうが打ちやすい」と言うのは、ただの慣れと先入観だったみたいですね。
もしこれで腱鞘炎になりにくいんだったら、これでいいかな。

ではなぜ足が立てれるようになっているのかと言うと、「立てたほうがキーに印字された文字が見やすいため」だとか。
でも、立てても立てなくてもそんなに見やすさは変わんないような…
この理由が本当かどうかはちょっと疑わしいです。

本当の理由は「足を立てれるようにしたほうが売れるから」かもしれません。
同じ仕様で、製品Aは足が立てれる、製品Bは足が立てられない。
どっち買いますか?
足が立てられる製品Aを買いますよね、普通は。

邪魔なら畳めばいいし、普段足を立てて使ってる人は、足を立てられないと言う理由で製品Bを選択肢から外してしまうかもしれません。

まとめ

毎日、万単位でキーボードを叩く人は、今すぐ高級キーボードを買ったほうが良いです。
そして、足は立てずに使いましょう。

指の痛みはなくなり、その心地よい打鍵感から生産性は大幅にUPすること必至!(本当か?)

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