未経験から機械設計技術者への転職は可能?
2023/02/18
今は機械設計以外の仕事をしているけど、機械設計技術者に転職したい!
そう思い立ったとき、未経験でも可能なのでしょうか?
未経験から機械設計技術者への転職が可能なのか、考えてみたいと思います。
この記事の目次
大学の機械工学科卒で若ければ未経験での転職も可能
結論として、未経験であれば若ければ若いほど機械設計技術者への転職は有利になります。
さらに、大学や高専の機械工学科卒であれば、何社か採用試験を受けてみれば採用される可能性は結構高いと思われます。
若い人の場合は、将来の伸びを期待してのポテンシャル採用となるため、現時点では未経験でも、優秀な人材であれば採用したいと考える企業も多いでしょう。
機械工学科卒じゃなくても、若さは最大の武器となるので、機械設計者としての道を歩みたいと本気で思うなら、ぜひ挑戦してください。
未経験で40代以降の転職は・・・ 結構厳しいかも
転職活動において年齢は大きなファクターとなります。
未経験から機械設計者に転職ということであれば、できれば20代が望ましいです。
30代で未経験の転職はまだ可能性があります。
しかし残念ながら、未経験で40代以降となると、かなり厳しい状況になりかねません。
別に40代の能力が劣ると言いたい訳ではありません。
しかし、仮に20代と同じ成長速度で未経験から設計力を上げていったとしても、20代では定年まであと約35年、40代だと20年足らずとなり、会社で仕事してもらえる期間がどうしても短くなってしまいます。
現代はずっと同じ会社に務める風潮もなくなりつつありますが、自分が雇う側だったとしたら、同じ能力の20代と40代、どちらを選びますか?
やっぱり若い人のほうが有利になりますよね。
まずはCADオペレーターなどの周辺業務に転職してステップアップする手も
40代以降の未経験の転職は諦めなければならないのか?でも、それじゃあまりに酷ですよね。
他の道を考えると、CADオペレーターや設計補助などの求人にまずは応募し、経験を積みながら設計者にステップアップするという手もあります。
CADオペレーターとは、設計者などの指示により製図(図面を作成)する人のことです。
忙しい設計者は自分ですべての図面を書いている時間がないので、CADオペレーターに図面作成を依頼することがあります。
つまり設計者のアシスタント的な存在ですね。
アシスタント的な役割のため、年収はどうしても低くなりがち。
仮に40代でその年収で耐えれるのか?という点が問題になりそうです。
家族がいると厳しいかも。
小さな会社は、どこも人材の確保に苦労しているので、未経験でもやる気とタイミング次第で入社できる可能性があります。
大手と比べて賃金や休日数については妥協せざるを得ないかもしれませんが・・・
しかし小さな会社は各自の役割が曖昧なことが多く、やる気次第では自分の仕事の領域を徐々に増やせることも多いです。
CADオペレーターの仕事をしながら、ちょっとずつ設計領域の仕事にも侵食してき、いつの間にか設計者になってた、というのが理想ですね。
前職によっては有利に働くかも
前職で、旋盤やマシニングセンターで機械加工をばりばりやっていて、図面もたくさん見てきた、と言う人なら、機械設計技術者への転職に多少有利になるかもしれません。
少なくとも、前職で全然関係ない営業とかをやってた人よりは。
実際、私のまわりにも35歳、設計未経験、前職で機械加工を経験、という人が入社してきたことがあります。
どう言うことかというと、機械設計の業務では部品の図面を書いて、加工業者へ見積り依頼や発注することがあります。
その部品を設計するとき、機械加工の知識はかなり役に立つからです。
プレス加工や切削加工が実際はどうやって加工されているか知らない設計者より、加工経験があって知っている設計者のほうが確実に良い設計が出来ます。
加工方法を知らないと、加工不可能な部品や、コスト高となる部品を設計してしまうことがあります。
実際の加工経験がない設計者も多いため、実務での加工経験は大きな武器です。
加工者として数多くの図面を見てきたのなら、加工者目線で見やすい図面を作成することも可能となります。
他にも、工場で生産の仕事をしていたとしても、自動化された生産設備をたくさん見てきたのなら、設備設計にとってはプラスとなります。
コンベア等での搬送と言うのは、生産設備の設計で多用します。
実際にコンベアや生産設備を触ったことがある、と言う経験はその手の機械を設計する際に役に立ちます。
私が所属していた機械設計会社にも、製造装置のオペレーターから機械設計会社に転職してきてバリバリ設計していた人もいました。
民間資格「機械設計技術者試験 3級」を取得して挑戦してみる?
仮にあなたが比較的若い20代なら、「機械設計技術者試験 3級」などの資格を取得して機械設計会社への転職を挑戦する手もあります。
この資格にどれほどの効力があるか不明ですが、未経験でも独学で頑張ってる熱意は伝わります。
未経験なので、ポテンシャル採用となりますが、若さがあるのでこれからの成長に期待して採用される可能性もあります。
「機械設計技術者試験」と言う資格ですが、1, 2級は受験するのに実務経験が必要なのでいきなり取得出来ませんが、3級は実務経験不問のため、学生でも挑戦出来ます。
機械設計をするのに、このような資格は別に必要ないのですが、自分の力を測る、自分の力をアピールするという目的なら取得しても損はないでしょう。
新卒なら理系学部卒業で就職は可能
転職じゃなく新卒採用の話になりますが、機械設計会社が大学の機械工学科出身者しか採らないのかというと、そんなことはありません。
私の周りでも、工学部じゃなく理学部出身で機械設計会社に来る新入社員もちらほらいました。
文系学部からあえて採用することは稀かもしれませんが、理系学部であれば可能性は十分あります。
転職(キャリア採用)の場合、実務経験があれば大学を出てる必要もなく学歴不問の場合もあります。
まとめ
未経験から機械設計技術者へ転職することは、年齢のかべにより難しい場合もありますが、経歴によっては不可能ではありません。
自身の経験やスキルを再確認し可能性を模索してみてください。
そんな場合、転職エージェントを利用してキャリアアドバイザーに相談するのも賢い選択です。
転職エージェントはいくつもありますが、技術系エンジニアに特化したものとして
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