【microSIM→nanoSIM】慎重派のための絶対失敗しないSIMカット方法
使っていたスマホASUS Zenfone2 Laserがボロくなってきたので、スマホの機種変更をしました。
機種変更と言っても、SIMフリーのスマホAlcatel IDOL4をネットで買ってSIMカードを差し替えるだけですが。
しかしSIMカードのサイズが違うという問題がありました。
正規の手続きをしてSIMのサイズを変更するのが一番確実ですが、ここは自分で加工(カット)して使うと言う方法を選択。
ネットで調べると、やり方を解説したサイトが山程ありますが、失敗例も報告されています。
私は失敗するのは絶対に嫌なので、ヤスリを使って慎重に作業を進める方法を選択しました。
今回は、そのやり方を解説します。
なぜカットする必要がある?
この記事を読んでいる人には説明の必要はないかも知れませんが、SIMカードにはサイズがいろいろあります。
主に標準SIM、micro SIM、nano SIMのサイズがありますが、年を減る毎にだんだんダウンサイジングされてきたと言うわけです。
初期のスマホは標準SIM、徐々にmicro SIMが主流になってきて、今後はnanoSIMが主流になっていくんでしょう。
スマホやタブレットなどの端末によって使用できるサイズが決まっているので、手持ちのSIMがそのサイズじゃないと使用することが出来ません。
機能的には同じなので小さいサイズから大きいサイズへの変換は市販のアダプターを使えば解決ですが、逆の大→小はSIMカードをカットする必要があります。
SIMカードに関しては「小は大を兼ねる」と言えます。
ちょこちょこサイズを変えるんだったら、最初から一番小さいので作ってよ!と思わなくもないですが・・・
モバイル通信の要となるSIMカードはなんか精密機器っぽいですが、カットなんかして大丈夫?と思いますが、内部に埋め込まれているICチップはごく小さいサイズのため、これを傷つけなければ大丈夫です。
ドコモとかの大手キャリアじゃなくて、私のようにDMM mobileとかの格安SIM業者(MVNO)を利用している身にとって問題となるのが機種変更の時。
機種変更と行っても、SIMフリーのスマホをamazonとかで適当に買ってSIMカードを差し替えるだけですが、今までのスマホはmicro SIMだったのに、買おうとしてるのがnano SIMだった!なんてことが起こりがちです。
正規の手続きとしては、DMM mobileに連絡してSIMのサイズ変更を申し込むわけですが・・・
自分でカットしたほうがいい理由 ただし自己責任で!
SIMカードのサイズ変更を申し込むと、お金がかかります。
DMM mobileの場合SIMカード発行手数料3,000円(税抜)とSIMカード準備料394円/枚(税抜)です。
税込みで3665円もかかります。
手数料は業者によって違いますが2,000~3,000円位のところが多い印象。
ちなみにSIMカードというものは我々ユーザーに貸し出されているもので、所有権は業者にあります。
契約を解約時にはSIMカードも返却しなければいけないことになっています。
なので本当は勝手にカットしたりしちゃいけないんですが、返却したところで業者側も再利用するわけでもなく、廃棄すると思われるので黙認されているような状況です。
なので、カットしたことで破損扱いになり、業者に賠償請求されたとしても文句は言えません。
そんな話は聞いたことありませんが、そのへんは自己責任で、ということになります。
SIMのカットに失敗する可能性ももちろんあります。
そんな時は業者にSIMのサイズ変更の申し込みをすればいいと、私は考えています。
DMM mobileの場合はSIMを紛失した場合にもサイズ変更時と同じく、SIMカード発行手数料3,000円(税抜)とSIMカード準備料394円/枚(税抜)がかかります。
たぶん、紛失で再発行するのも、サイズ変更で再発行するのも業者からしたら同じようなことなのでしょう。
じゃあ、失敗しても失うものは何もない!
と私は思い立ち、カットすることに決めました。
だって、最初からサイズ変更を申し込んでも、失敗してからサイズ変更を申し込んでもかかる費用は同じなんだから。
カットに挑戦して、成功したら儲けものです。
失敗してからサイズ変更の申込みをした場合のデメリットとしては、利用不可な期間がちょっと長くなる点。
失敗して使用不可になったので当然、新しいSIMを申し込んで手元に届くまでの間使えなくなります。
成功した時のメリットは、面倒な手続きをする必要もなく、余分な費用もかからず、加工したら今すぐ使える、ということです。
この圧倒的なメリットを前にしたら、もうやるしかないですよね!
※一応繰り返しますが、契約上は自分でカットしない方がいいです。
思ったよりも難しい作業
DMM mobileはドコモの回線を利用しているので、SIMカードもドコモのロゴが入っています。
私が使用しているこのmicro SIMをnano SIMにする改造手術を今から行うわけですが、裏側を見ると電極が4列あるのが分かります。
ところがnano SIMではどうもこの内の1~3の3列しか使わないみたいです。
じゃあ、赤の点線のところ出来れば楽勝じゃないか、と思ったんですが…
どうもこのタイプのドコモのSIMは、青の点線の辺りにSIMカードの本体とも言えるICチップが埋め込まれているようです。
つまり、不用意に赤の点線でカットすると、チップもろとも破壊して使用不可能になるとのこと。
赤の点線に収まる位置にチップが入っていれば話は簡単だったんですが、思ったよりも慎重な作業が必要になりそうです。
これを知った時、市販のSIMカッターで作業するのはかなり危険だなと思いました。
市販のSIMカッターはこの3列を中央に残すようにカットすると思うので、ドコモのmicro SIMの場合はチップが破損する可能性が高いです。
ちなみに、ドコモのmicro SIMでも比較的新しいものは最初から電極が3列しかないみたいです。
使った道具
使った道具は、
- ハサミ
- カッター
- ヤスリ
です。
ヤスリがない場合は、爪切りに付いてるヤスリでもなんとかなるかもしれません。
実際の作業
実際の作業としてすることは下記の通りです。
- ハサミでざっくりとカットし、スマホに入るまでヤスリでちょっとずつ削る
早い話が、とにかくSIMカードのチップを傷つけずに、スマホに入るように削るだけです。
今回のスマホ、Alcatel IDOL4の場合は、上の画像のトレーの右側に入るように加工します。
全部ヤスリで削るのは大変なので、まずはハサミでちょっと余裕を持って切ります。
そしてヤスリでちょっとずつ削ると、SIMカードが空洞になって中になにやら黒いものが見えます。
SIMカードの心臓部であるチップのようです。
チップの表面がわずかに削れるくらいなら動作に影響はないかもしれませんが、あまりガリガリヤスリで削ってしまうとお陀仏なので、慎重に、ギリギリまで削ります。
バリが出るので、カッターで時々取り除いたりして、チップまでどれくらいかを見定めます。
もうこれ以上削れない!ってとこまで来たら、チップが見えているのと反対側を削ります。
ここはもう、適当でいいです。
こちら側を削ってもチップが露出するわけではないので、スマホのSIMのトレーに入るまで削りましょう。
他の面も、トレーに入るまで適当にハサミで切ったりヤスリで削ります。
誤挿入防止の角の面取りをちょっと削ってやれば完成です。
トレーに入った!
無事に認識して成功
スマホの電源を入れる前に、スマホ内部の端子とSIMカードの接点が正しく接触しているかを確認したいと思います。
トレーに入れて裏側から見た図。
まだスマホには入れていません。
この写真は、SIMのトレーを一度スマホに入れて抜いた状態です。
さっきの写真と見比べると、矢印のところにうっすらと跡が付いているのが分かるでしょうか?
スマホ内部の接点と、SIMカードの接点が擦れた跡です。
必要な3列の端子上にきっちりと載っています。
この時点でずれていたらアウトなので、一安心。
なんだか行けそうな気がする!
そしていよいよスマホの電源を入れると…
なんの問題もなく認識してくれました!
成功です!
まとめ
「失敗したらサイズ変更を申請するだけ」そう分かっていても、成功が確認できるまではやたらとドキドキします。
ドキドキ感を味わいたい人にもSIMカットはおすすめです。