Vivotab note 8ペンでも指でも操作できない最悪の状態を修理した
最近LINEスタンプなんぞを作ったりしているわけだが、使っているペンタブレットが壊れた。
以前にも一回壊れて、そのときは無理やり修理したわけだが、また壊れてしまったようだ。
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もうこのペンタブはダメだ。
新しいのを買おう。
でも待てよ。
私には筆圧も感知できる立派なスタイラスペンが搭載されているWindowsタブレット”Vivotab note 8″があるじゃないか!
ペンタブレットの代わりにwindowsタブレットを使おう!
しかし、しばらく使っていなかったVivotab note 8を引っ張り出してきて使おうとしたら、操作できない!
指でもペンでも操作できない。
Bluetooth接続したキーボードやマウスでは操作できる。
どうしてしまったんだ、Vivotab!
というわけで今回は、指でもペンでも操作できなくなってしまったVivotab note 8をどうにかするという話題である。
前は指で操作できない状況に陥った
実はこのVivotab note 8が変になるのは今回が初めてではない。
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上の記事でも書いたが、このときは指で操作できなくなり、ペンでは操作できたのだ。
メーカーであるASUSに問い合わせたところ、Windowsのアップデートの絡みでこのような現象が発生する例があり、ASUSのせいじゃないという回答を頂いた。
なんか釈然としないが、Windows8.1 → Windows10にアップデートしたらその時は問題なく使えるようになったので、良しとしていた。
これが噂のコード10と言うやつか。
指でもペンでも操作できない、つまりそのままでは電源ボタンを押したらロック画面が表示されるだけの板である。
どうしたものかと思ったが、とりあえずBluetoothキーボードでは操作できるので、これを使って診断することにする。
良かった、Bluetoothキーボードがあって。
Bluetoothキーボードがなかったり、あってもペアリングしてなかったりだと、キーボードやマウスを有線接続するしか手はない。
Windowsはマウスなしでも、キーボードだけでも結構操作できるのでありがたい。
デバイスマネージャーを開くと、「I2C HIDデバイス」と「Wacom Device」と言う項目があり、これら2つにビックリマークが出ている。
プロパティを見ると「開始できません(コード10)」のようなことが書かれている。
このVivotab note 8はなかなかの曲者で、発売して間もなく、「コード10」と呼ばれる不具合が頻発することで有名だった。
このコード10が発症すると、タッチペンで操作ができなくなるらしいのだ。
幸い、私のVivotabはコード10が発症することもなく過ごしてきたわけだが、ここに来てのコード10。
しかもみんなのコード10は指では操作できるらしいが、私のはペンも指もダメというダブルの痛手。
キーボードとマウスを接続すれば普通に使えるが、これではただ持ち運びも不便で使いにくいだけのノートPCである。
コード10の修理方法
幸いコード10は広く知れ渡っている症状なので、自力で修理を実施した強者も存在する。
今回は、先人の知恵にならって修理をしてみたいと思う。
参考にさせていただいたのはこちら。
コード10と呼ばれるエラーの原因は、一言で言うと内部配線の接触不良のようだ。
この方はフレキシブルケーブルを交換するということで対応しているが、交換用のケーブルを用意するのは面倒なので、とりあえずケーブルの抜き差しで接触状態を改善することが出来ないか試してみることにする。
オペレーションスタート
microSDを挿すところに大きめのマイナスドライバなどを突っ込んでこじる。
今回はたまたま手元にあったピンセットのお尻を突っ込んだ。
隙間ができるので、素手で開く。
遠慮してたら開かないので、割と無理やり引っぺがす感じだ。
この際、多少の破損はやむを得ない。
一部突起が折れてしまったが、仕方がない。
コード10は、8極のフレキシブルケーブルの接触不良が原因となるらしい。
裏ぶたを開けて、背面から見た時、向かって左側の中央よりちょい上にあるのが8極のフレキシブルケーブル。
その反対側、右側には10極のフレキシブルケーブルがある。
最初、間違えて裏から見て右側の10極のフレキシブルケーブルを抜き差ししてた。
そっちじゃないことに気づかずに、修理完了!とばかりに裏蓋を閉め動作確認したところ、
指でのタッチ操作に反応するようになった!
やった、直った!
と思ってペンで試したところ反応せず。
半ば絶望しながらももう一度配線を確認したところ、よく見たら今抜き差ししたフレキシブルケーブルは10極だったというわけである。。
調べた情報で8極というのは知ってたので、おかしいと思っていたら、反対側に8極のケーブルがある。
こっちか!
10極のフレキシブルケーブルは指での操作に関連しているのかもしれない。
直った!
改めて8極のフレキシブルケーブルを抜き差ししたところ…
直った!
ペンが使えるようになった!
ちなみにフラットケーブルを差し込むコネクタは、フラットケーブルを差し込んでるのと反対側を跳ね上げるとロックが解除される構造になっている。
ロックされたまま無理やり抜き差しすると、フラットケーブルやコネクタを破損するかもしれない。
できればロックを解除して作業したいところだが、このコネクタが基板の裏側に実装されていてそのままではロックが解除ができないのだ。
仕方がないのでコネクタ付近の、基板を固定しているネジを外し、ピンセットで基板を少し浮かせて極細のマイナスドライバーでロックを解除した。
差し込んだ後は、ロックをするのを忘れないように。
フレキシブルケーブルが断線していたら交換するしかないが、今回抜き差しのみで直ったというのは運が良かったと思う。
まとめ
このVivotab note 8には本当に何回も苦労させられている。
タッチパネル関連の不具合以外にも、Wifiがなかなか繋がらなかったり。
とりあえず指でもペンでも使えるようになったので当初の目的通りLINEスタンプの制作に利用することが出来たが、やっぱりWindowsタブレットは使いにくい。
次にこういうのを買う時は、最初からキーボードがついている2in1タイプにしようかな。