湯シャンのやり方 | シャンプーなしでも意外と大丈夫だった
2016/08/22
シャンプーを使わない「湯シャン」を知っているでしょうか。
芸能人でも、福山雅治やタモリが実践しているらしいので、知っている人も多いと思いますが、その名の通りお湯だけで頭を洗うことです。
アメリカではノープー(no poo)とも呼ばれてるとか。
ノーシャンプーの略だと思います。
ここ数ヶ月、私が湯シャンを実際に実践してみましたので、その結果と感想を書きたいと思います。
湯シャンの効果
湯シャンをわざわざするからには、何か良いことがあるはずですよね。
湯シャンの効果を挙げると、ざっとこんな感じです。
- 頭皮環境が正常化し、薄毛が改善するかもしれない
- 髪の毛がつやつやになる
- シャンプー代が浮く
- 抜け毛予防
- 髪の毛のボリュームアップ
- シャンプーの手間が省ける
主な効果は、頭皮環境が正常化すると言うこと。
これにより、薄毛が改善し、抜け毛も減る、かもしれない。
薄毛の原因の多くは、頭皮の環境が悪化し、新しい毛がうまく育たないことです。
ヘアサイクルが乱れ、毛の成長期に抜けちゃうんですね。
なので、湯シャンによって頭皮環境を改善することによって、育毛にも効果がある可能性があるということです。
今まで、適当にシャンプーしてて悩んでいるハゲは今すぐ湯シャンだ!
シリコンが使われたシャンプーの弊害
頭皮環境を悪化させる原因としてよく言われるのが「シリコン」を含んだシャンプー。
安いシャンプーに多いかと思います。
このシリコンが入ったシャンプーは、使うと髪の毛に艶が出たりして、一見良いんですが、大きな問題が。
シリコンが毛穴を塞いでしまうんです。
シリコンによって毛穴が塞がれるって、想像しただけでも頭皮に良くないって分かりますよね。
そういう粗悪品のシャンプーを使わずに、湯シャンにするだけでも頭皮にはいい影響があります。
ノンシリコンシャンプーだったら問題ないの?
でも最近のちょっといいシャンプーはノンシリコンのものが多いです。
ノンシリコンだったら問題ないのかというと、洗浄力が強すぎるという問題が起きる場合も。
洗浄力が強すぎるということは、頭皮を守るために必要な皮脂も洗い流してしまうということ。
皮脂は頭皮や髪の毛を守ってくれるんです。
何でもかんでも、洗い流してしまえばいいってもんじゃないんです。
皮脂は必要な物なので、洗い流されてしまうと、頭の皮は頑張って皮脂を分泌しようとします。
その結果、皮脂の過剰分泌状態になって、
「なんか頭皮や髪の毛がべたつく・・・」
ということに。
その状態で、
「べたつくのは洗い方が足りないんだ!」
と勘違いして、さらに一生懸命洗ったら、どうなるか分かりますよね。
さらに皮脂の分泌が激しくなって、頭皮環境がより悪化すると言う悪いスパイラルに突入します。
湯シャンだったら必要以上に洗い流すことがないので、皮脂の量が適度になり、過剰分泌がなくなります。
その結果、シャンプーを使ってなくても案外髪の毛がベタベタしない、と言う好結果に。
シャンプーの残留成分が問題になる可能性
シャンプーしたらしっかり洗い流してますか?
もちろん流してると思いますが、流したつもりで流れてないってことが結構あります。
ちょっと流したくらいじゃ、シャンプーの成分が頭皮に残るんです。
例えば、髪をとくブラシありますよね。
ブラシの毛(?)1本1本が髪の毛と思ってください。
ブラシを長く使っていると、ブラシの毛の根元に髪の毛やホコリが溜まります。
あれって、なかなか取れないですよね。
あんな感じで、シャンプーの成分も、ちょっと流したくらいじゃ取れないんです。
そのシャンプーの残留成分は頭皮に良い影響を与えるかというと、そんなわけ無いですよね。
残留成分があると、頭皮にダメージを与え、かゆくなったり炎症を起こしたりする可能性があります。
その結果、髪の毛が抜けたり、細くなったり、悪いことだらけ!
シャンプーを使うなら、しつこいくらいに充分なすすぎが必要です。
他の効果として、シャンプーを使わないんだから、当然シャンプー代がかかりません。
これは節約になって嬉しいですね。
また、「シャンプーするの面倒くさいな」って気分の時ないですか?
私はあります。
まあ、私は男で短髪なので、手間はそれほどかからないんですが、女性で長い髪だとかなりめんどくさそうですね。
そういう時にお湯だけで済む湯シャンだと、かなりの時間短縮が出来るというわけです。
私が湯シャンを試してみようと思った最大の理由は、実はこれだったりします。
シャンプーが面倒だと感じる、ずぼらな人ほど湯シャンは向いてるかもしれませんね。
そういう人は、シャンプー後のすすぎも不十分なことが多いと思います。
その結果、シャンプーの成分が残留して頭皮を痛めてしまいますが、湯シャンならそもそもシャンプーを使ってないのでその心配が無いですから。
湯シャンのやり方
では、湯シャンの具体的なやり方を説明します。
- シャワーでお湯を出して、そのお湯で頭を洗う
以上。
基本的にこれだけで、そんなに多く語ることはありません。
でも、これだけでは寂しいので、他にもポイントを幾つか。
- 洗髪前にはブラッシングして汚れを落とす。
- 洗髪時には爪を立てない。
- お湯は熱すぎない温度で。
洗髪前にはブラッシングして汚れを落とす。
お風呂に入る前、髪の毛が乾いた状態でブラシをかけると、ある程度の汚れは落ちるそうです。
できるだけ汚れを落とした状態で湯シャンに臨んだほうが、結果が良いということです。
でも、これは髪の毛の長い人の話じゃないですかね?
私の髪の毛は結構短い方なので、ブラシを掛ける工程はやっていません。
髪が長いと、ホコリとかが髪の毛の間に絡んだりしてそうです。
洗髪時には爪を立てない。
爪を立ててガシガシ洗うとかゆいところには気持ちいいですが、これは頭皮が傷つくのでダメです。
湯シャンに限った話ではなく、普通に洗髪するときでも、爪を立てたらいけないてのは、もはや常識ですよね。
爪により、頭皮が傷ついて炎症を起こしたり、抜け毛の原因になるかもしれません。
爪を使わずに指の先の柔らかい部分で洗いましょう。
頭皮を動かしてマッサージするように洗うと良いんじゃないかと思います。
頭皮を動かすと、毛穴の中の余分な皮脂が押し出されて、シャンプー無しでも充分に綺麗になりそうです。
まあ、実際どうかは知りませんが、こんな感じで私はやっています。
お湯は熱すぎない温度で。
湯シャンに使うシャワーのお湯の温度は33~35度が適温だそうです。
結構ぬるめですね。
というのも、熱すぎるお湯は皮脂を洗い流すちからが強すぎるから。
必要な皮脂まで洗い流してしまいます。
でも私はあまり温度気にしてませんけどね。
多分40度くらいのお湯でやってます。
そもそもシャンプー使っている時も40度位だったし、シャンプーを使わない湯シャンだったら、皮脂を落とし過ぎるってこともないんじゃないかと。
湯シャンに慣れてきた、ベテランになれば33~35度にしたら良いかもしれません。
私は温度を変えるのが面倒なのでやりませんが。
たまにはシャンプーを使って洗う
湯シャンを始めたら、シャンプーを全く使ったらダメってことではありません。
と言うか、いきなりシャンプー完全シャットアウトにすると、頭皮が着いて行けずにうまくいかない可能性があります。
湯シャンに切り替えて、頭皮環境が安定するまでに個人差がありますが1~6ヶ月とか言われています。
私の場合は、特に苦労なくスムーズに移行できた方だと思います。
とりあえずやってみて、痒くなったら一度シャンプーを使う、また湯シャンして痒くなったらシャンプー。
と言うようにして、徐々にシャンプーを使う周期を減らしていくとスムーズに行けるかと思います。
私は今、2週間に1度位の割合でシャンプーを使っています。
そう、100%湯シャンにしてるってわけではないんです。
湯シャンだけでは落ちない汚れも付くことがあるかもしれませんしね。
時々シャンプーしても、湯シャンの効果が無くなるわけじゃないですから。
もちろん、シャンプーの泡は充分すぎるほどしっかりと洗い流しましょう。
湯シャンを実践した結果。臭いとかフケ、かゆみとか大丈夫?
湯シャン、なんか良さそう、と思って貰えた方がいるかどうかは分かりませんが、気になるのが湯シャンによる弊害。
特に、
- 頭皮や髪の臭い
- フケ
- かゆみ
- 頭皮や髪がべたべたする
この辺が問題にならないか気になりますよね。
臭いは、周りの人を知らないうちに不愉快な気分にさせているかもしれません。
でも臭いって、本人は結構気づかないことってありますよね。
そして、人が臭くてもそれを指摘するのもなかなか勇気がいるので、見て見ぬふり(嗅いで嗅がぬふり)するのが普通です。
洋服の肩にフケが溜まっている人、時々いますけどちょっと残念な感じがしますよね。
あー、この人はフケが出るタイプの人なんだ。
って思ってしまいます。
本人は多分気づいてないでしょうけど。
かゆいってのが一番切実な問題かもしれません。
臭いとかフケは、正直そんなに困りません。
でも、体がかゆいと、もう気になって仕方ないですからね。
湯シャンを実際にやってみた結果
こらの問題に対して、3ヶ月ほど湯シャンをテストしてみた私の結論は、
問題ない
です。
頭をポリポリと掻いて、その指を匂ってみても、特に臭くないですし、誰かに指摘されたこともないです。
まあ、気付いても指摘しない可能性が高いですが、大丈夫だと思います。
フケも、湯シャン実施前も元々そんなに出てなかったですが、今も出ていません。
湯シャンによって、頭皮の環境が正常化すれば、今まで悩んでいたフケも治まる可能性すらあります。
かゆみも、思ったほど気になりません。
髪の毛や頭皮が濡れた状態だと、ちょっと痒い気もしますが、乾かすと大丈夫です。
ただ、2週間位湯シャンをやってると、風呂に入って湯シャンしてもちょっと痒い、と感じ始めます。
こういう時は、シャンプーを使って一度状態をリセットするといいですね。
私は現在、2週間に1回位のペースでシャンプーを使っています。
ちょっと痒くなってきた、と思ったら使う感じです。
頭皮や髪のべたつきに関しては、ちょっと気になる人もいるかもしれません。
シャンプーした時のさっぱりした感じじゃなく、若干ぬるっとした感触になります。多分、頭皮から分泌された皮脂で髪の毛がコーティングされているからでしょう。
ちょっとオイリーな感じ。
でも、髪の毛を乾かしたらこれは気にならなくなるので、私としては良しとしています。
これが嫌だって人は、湯シャンには向いてないかもしれません。
頭皮環境が改善した効果は?
他に、頭皮環境が改善して良い影響が出たか?について、つまり抜け毛が減ったり、育毛効果があったかについてですが、正直言って分かりません。
と言うのも、残念ながら、と言うか幸いにも元々抜け毛や薄毛に悩んでいるわけでもなく、髪の毛は太くて量が多い体質だったもので、変化が分からなかったんです。
頭皮の環境が悪いと感じたことも無かったですし。
今後、抜け毛が増えたり髪の毛が細くなったりしたら問題ですが、今のところ少なくとも悪い影響は出ていません。
私の頭皮環境は、元々そんなに悪くなかったのかもしれません。
まとめ
やってみたら「思ったより意外と大丈夫だった」湯シャン。
やり方も簡単で、今日からでも実践できます。
頭皮の環境が気になる方は一度試してみてもいいかもしれません。
でも、逆に毛が抜けてしまった!なんてことになっても私は責任取れませんので、自己責任でお願いします。
これから暑くなる季節。
汗もいっぱいかくようになるので、それに湯シャンで対応できるかは、引き続き検証していきたいと思います。
(2016.08.22追記)
湯シャンで真夏を体験した検証結果が出ました!
「検証結果が出ました!」なんていうのもちょっと大げさですが、結果としては
– 1週間に1回位は洗ったほうが良さそう
と私は感じました。
やっぱり夏は汗をたくさんかきますからね。
涼しい季節と比べて、痒くなったりぬるっとしたりする周期が短くなります。
人によって感じ方は違うと思いますし、汗が多く出る生活をしていると更に厳しい結果になりそうです。
でも、毎日シャンプーするのと1週間に1回だと、1/7の頻度ですからね。
大幅な削減には違いないと言えます。