カワハラの、雑多な記録。

収縮チューブでピンセットやペン等の保護キャップを自作する方法

      2018/02/06

工具箱に手を突っ込んで中をガサゴソあさっている時、ピンセットなどの先の尖った工具が手に刺さりそうになることがあります。
こういう時、「このピンセットに保護キャップが付いてれば」と思いますよね。
ピンセットを買ったときには付いていたかもしれませんが、そういうのは大抵しばらく使っているうちになくしてしまうものです。

そこで、無くしてしまったキャップや、そもそも最初からキャップがない、あらゆる先の尖ったものにフィットするキャップを自作する方法を紹介します。
使用する材料は「収縮チューブ」です。

先の尖った工具達

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先が尖ってて危ないなと常々思っている工具達を工具箱から引っ張り出してきました。
ニッパー、ハサミ、ドライバー、など。

あれ?ピンセットがない。
ピンセットの先が尖ってるのが一番危ないと思ってたのに、この撮影の時にピンセットのことを忘れるなんて。
(この後、きちんとピンセットのキャップも作りました。)

ハサミとかプラスドライバーはそんなに尖ってないので危なくないですが、数が少ないと写真が寂しいので追加しました。

収縮チューブとは?

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「収縮チューブ」と言っても、日常の生活では中々お目にかかることはないので、知らない人もいるかと思います。
「熱収縮チューブ」と言う呼び方もあり、その名の通り熱を加えることで縮むという性質を持っています。

見た目は、薄いゴムで出来たストローみたいな感じで、配線の保護なんかに使われています。
収縮チューブの中に保護したい線を通して、収縮させることで収縮チューブが線に完全にフィットし、そう簡単にずれたりしません。

良く出来てるのが、直径が小さくなる方向には収縮しますが、長さ方向にはほとんど収縮しないという点。
長さ方向にも収縮してしまったら、仕上がりの長さを見越してチューブをカットするのがすごく難しくなってしまいます。

どれくらい収縮するかというと、元の直径の半分くらいまで縮まります。
チューブを被せたい対象よりも少し大きめのサイズをセレクトするのがポイントです。

使い方

収縮チューブの使い方は簡単で、保護したり、今回の場合はキャップを作りたいものにかぶせてヒートガンやドライヤーで熱を加えるだけです。

ドライヤーで熱を加えると収縮するはずが・・・

確実に収縮させるためには、「ヒートガン」と言うドライヤーの超強力版みたいなのを使います。
500℃くらいの熱風が吹き出すので、これで髪の毛を乾かしたら多分すぐに乾きます。
絶対やりたくないですが。

でも一般のご家庭にはヒートガンなんてないですよね。
普通のドライヤーでも一応収縮させることは可能です。
会社で収縮チューブを使う時も、ヒートガンじゃなくてドライヤーで収縮させることがよくあります。

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というわけで、家にあるドライヤーを引っ張り出してきました。
今回キャップを作る工具は会社で使っているものですが、撮影は家で行ったからです。

手始めにハサミの先端に収縮チューブをかぶせてドライヤーの熱風を当ててみたんですが・・・

全然収縮しない!

どうも、このドライヤーが非力すぎて必要な熱を加えられないみたいです。
収縮チューブは銘柄によって何度以上で収縮するかが決まっているんですが、今回使ったものは120℃以上で収縮するものでした。

もっと低温で収縮するチューブか、強力なドライヤーが必要なようです。

仕方がないのでライターで炙る

とは言え、他のチューブも強力なドライヤーも今は手元にありません。
どうしようか少し考えた結果、ライターで炙ることにしました。

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ライターの炎ならどんな収縮チューブでも確実に収縮させられます。
炙りすぎて燃やしてしまわないようにご注意を。

実際に収縮チューブで保護キャップを作ったらこうなった

で、出来上がった保護キャップがこんな感じになります。

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肝心のピンセットの保護キャップも作りました。

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工具へ合わせて収縮するため、もちろんフィット感も抜群。
不用意に抜けたりすることもなさそうです。
収縮したところは肉厚が厚くなって結構しっかりしていて、尖った工具が指に刺さることもないと思います。

収縮させる時の注意点

収縮チューブで保護キャップを作る時の注意点ですが、熱しすぎると工具から外れなくなる事があります。
熱を加えるほど収縮チューブは収縮しようとするので、完全に密着した収縮チューブを外すのは困難です。

もともと、収縮チューブはケーブルの保護なんかに使うので、ずれたら困るわけですよね。
だから収縮チューブ的には「外れない」のが正しいことです。

収縮チューブで保護キャップを作る時は、完全に密着する前に寸止めしましょう。
失敗して外れなくなったら、カッターとかで切ると取れます。

ペンのキャップも作れる

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今回キャップを作った工具の中に一つ、ペンみたいなのが混じっています。
これは最強の加圧式ボールペン(と私が思っている)「パワータンク」の替芯です。

パワータンクの替芯は結構太くて、これ単体でもペンとして使えるんじゃないか?と考えていたんですが、問題はキャップがないこと。
今回の収縮チューブで保護キャップを作ることを思いついた時、パワータンクの替芯のキャップも作れるんじゃないか?とひらめいてしまったのでついでに作りました。

保護キャップの、ペン先を突っ込んでいる反対側が太くなっていますが、こういうことです。

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そう、ペンを使う時、ペンのお尻側にキャップを付けておけるように太くしているというわけです。

でもこれはちょっと不細工ですね。
多分使わないな、これは。

そもそも私の好みにより、ボールペンはノック式以外使いたいと思わないですし。

収縮チューブはどこで買える?

収縮チューブの入手方法ですが、流石にスーパーやコンビニには売ってませんが、ホームセンターとか、カー用品店に行けば売ってるんじゃないかと思います。

私が今回試したのは仕事で使う道具なので、職場にあった収縮チューブを利用しました。
なので個人的に収縮チューブを購入したことはないですが、会社では「RSコンポーネンツ」とかよく利用します。
基本的に、電子部品の通販をしている会社なんですが、一般顧客向け通販のamazonと違ってRSコンポーネンツは基本的に製造業等の企業向けや、こういう部品を使う学校なんかに販売をしています。

amazonでも収縮チューブは売っていますが一般向けのDIY用途のものも多いです。
一方、RSでは主に企業に向けたサービスなので取り扱っているのはプロ向けの本気収縮チューブなわけです。
収縮チューブと言えば住友電工の「スミチューブ」が代名詞的存在とも言えるわけですが、もちろん入手可能。

ということは、企業しか利用できないのかと言えばそんなことはなく、一応個人でも制限付きで利用できるようです。
どんな制限かというと、支払い方法で振込や自動振替を利用することが出来ず、クレジットカード払い等になるとのこと。
まあ、通販でもクレジットカード払いすることが多いと思いますので、これは多くの人にとって大した制限にはならないですね。

今回、非力なドライヤーでは収縮できませんでしたが、80℃の低温から収縮できるチューブも取り揃えてるようなので、こだわるならRでS購入してみるのもありだと思います。

まとめ

収縮チューブは、細いのから太いのまでサイズが選択出来るので、あらゆるもののキャップを作ることが可能です。
応用次第では、全く新しい使い方も出来るような気がします。

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