Y!モバイル(旧EMOBILE)wifiルーターGL04PをMVNO SIMで使う
2019/06/18
モバイルwifiルーター「GL04P」を中古買ったので、簡単なレビューを書きます。
この記事の目次
Y!モバイル(ワイモバイル、旧EMOBILE) GL04Pとは
GL04Pとは当時のEMOBILE(現Y!モバイル)が2012年7月に発売したモバイルwifiルーターです。
3G,LTEに接続ができ、通信できる時間は9時間。
microSDスロットを搭載し、microSDHCカードが使えます。
パソコンにUSBで接続した時に、USBメモリのように使うことが出来ます。
充電はmicroUSBにて行います。
そもそもモバイルWIFIルーターとは
モバイルWIFIルーターに通信事業者と契約したSIMカードを挿入し、スマートフォン等とWIFIで通信することで、スマートフォン等をインターネット回線に接続することが出来ます。
つまり大雑把に言えば
インターネット —– モバイルWIFIルーター —– スマートフォン
と繋げるわけです。
スマートフォンにSIMカードを直接入れれば
インターネット —– スマートフォン
となって、間にモバイルWIFIルーターがないのでよりスマートなんですが、ではなぜモバイルWIFIルーターを使うかというと、SIMカードの入らない、WIFIのみで通信を行うタブレットや、android端末、iPod
touchなんかを外で使いたい時に必要になってきます。
「外で」と言うのは、家にはインターネット回線が来ていてWIFI環境が整っているという意味で「外で」と書きました。
別に家の中でもモバイルWIFIルーターを使ってもいいんですけどね。
また、複数の機器(スマートフォン、タブレット、携帯ゲーム機、ノートパソコン等)をインターネットに接続する時もモバイルWIFIルーターが1台あればそれぞれにSIMカードを用意したりせずに済むので便利です。
モバイルWIFIルーターを買った理由
なぜモバイルWIFIルーターを買ったかというと、使っているスマートフォン(DOCOMO
L-01D)が古くいっそタブレットにしようかまず考えました。
このL-01DはMVNOのDTIのSIMカードを入れて使っていて、ガラケーとL-01Dの2台持ちで使っています。
つまり、L-01Dで通話とかしないので、スマートフォンじゃなくてタブレットにしたほうが画面も大きくていろんな作業が快適に出来るんじゃないかと思ったわけですね。
でも、タブレットの選定にあたってSIMフリーのタブレットって、同じスペックのSIMが入らない(つまりWIFI接続のみ)のモデルと比べて1万円くらい高いんです。
そこで、モバイルWIFIルーターにSIMを入れて、外出時のタブレットのネット接続はこれで行おうと漠然と考えて、モバイルWIFIルーターを買うことにしました。
GL04Pにした理由
発売から2年以上経つGL04Pを選択した理由ですが、モバイルWIFIルーターを調べて初めて知ったんですが、新品の品はあんまり出回ってないんですね。
基本的に通信キャリアと契約して、通信契約と同時に本体を買うと言う仕組みみたいです。
もちろん新品もあるにはあります。
Aterm MR03LNとかAWR-100TKとか。
NECプラットフォームズ SIMロックフリー LTE モバイルルーター Aterm MR04LN ( デュアルSIM 対応 / microSIM ) PA-MR04LN
でも高かったり(Aterm MR03LNは25000円ほど)、LTE接続ができなくて3Gのみだったりでちょっと買うもどうかなと思う品です。
そこで中古のモバイルWIFIルーターの出番です。
MVNOはほとんどDOCOMOの回線を使用していて、モバイルWIFIルーターもDOCOMOを選ぶのが一番無難なんですが、DOCOMOの中古はだいたい高いです。
ざっくり調べた感じでは
L-04D
L-03E
L-02F
どれも15000円~の値段で、ちょっと高いです。
手頃な値段で中古が出回っているのがEMOBILEの品。
候補に上がったのが
GL01P
GL02P
GL04P
バッテリー容量は同じ3000mAhで、似たようなスペックですがmicroSDカードのスロットがあったりなかったり細かい違いがあります。(microSDなんて使わないかな?)
この中で、パソコンなどとUSB接続で通信できるGL04Pを選択しました。(この機能もまた使わなさそうですけど。)
中古のGL04Pの状態
私が買ったGL04Pは中古で4730円(税抜)でした。
前面に細かい傷が無数に付いていますが、私的にはそんなに気にならないです。
使うときにはたいてい鞄の中に入れたままですしね。
付属品は全て揃っているものを買いましたが、安いのがいい人は本体のみで他は欠品のでもいいと思います。
「無線LAN初期設定」のシールが付属していて、SSIDやWEP
Key,WPA Keyが記載されていて、これがなかったら設定時に困るんじゃないか?と思いますが大丈夫です。
GL04P本体の”WPS”キーを2回押せば液晶画面に表示されます。
初期設定とか
SIM挿入
側面の蓋を開けて入れるだけですが、付属品にわざわざ毛抜のようなピンセットが付属しているようにちょっと取り外しがしにくいです。
でも、指の爪でつまんで抜けなくもないです。
深爪していたら無理かもしれませんが。
頻繁に抜き差しするもんでもないので特に気にすることもないでしょう。
設定方法
まずはPCやandroid端末とのwifi接続ですが、GL04Pの電源を入れるとPCまたはandroid端末のWIFIの接続先一覧の画面に、「GL04P~」と表示されているのを探して、そこにパスワードを入力します。
パスワードは、本体の”WPS”キーを2回押した時に表示されるWIFI
KEYの数字です。
インターネットに接続するためのSIMのAPNなどの設定はブラウザにて行います。
PCの場合、USBケーブルまたはWIFIでGL04Pと接続し、ブラウザに「http://pocketwifi.home」を入力。
設定画面にアクセスできるのでここで必要な情報を入力します。
android端末から設定は、PCと同じくブラウザに「http://pocketwifi.home」を入力すると設定画面にアクセスできるんですが、モバイル向けの設定画面が開くのでここではPC版の「かんたん設定」と同等の設定しかできません。
MVNOのSIMを使用する時、これでは必要な設定ができないのでPC版のページを開いて設定します。
使い勝手
外出する時にGL04Pの電源を入れて、帰ってきたら電源を切るという使い方をしています。
外にいるときはスマホはGL04Pと自動的にWIFI接続し、家に帰ってGL04Pの電源を切ると家のWIFIと自動的に接続されます。
バッテリーの持ちは、一日のうち使う時間が短いので充電しなくても数日は持ちそうです。
私の場合、車でも会社でも充電できるので全く問題なさそうです。
通信していなかったら勝手にスリープモードになって、スマホをいくらいじっても復帰はしてくれず、GL04Pの電源ボタンを1秒間ほど押さないといけないのが面倒です。
設定で変えれるみたいなので、今度変えてみます。
充電はスマホと同じ充電器でOKです。
パソコンとUSBケーブルで接続しても充電できます。
通信速度は?
今までL-01Dに同じSIMを挿して使っていたので、通信速度は変わらないんですが、GL04Pを使うことで今まで試せなかった嫁の使っているタブレットでこのSIMを使う事ができます。
L-01Dはインターネット回線の速度に関係なく動作が遅いので、ネットを閲覧する時にこのDTIのSIMが遅いのか、L-01Dが遅いだけなのか判断ができなかったんです。
そこで、嫁のタブレット(L-01Dより数段早い)で試してみたところ、ネットの閲覧もそんなにストレスなく出来てしまいました。
遅い遅いと思っていたDTIのSIMは実は悪くなくて、結局L-01Dが遅いだけでした。
DTIのSIM、今まで悪く言ってすまなかった。
SIMカードも他のMVNOに変更を検討していましたが、しばらくはDTIでいくことに決定しました。
エリアについて
GL04Pは仕様上、対応している周波数が
- LTE
- 1.7GHz
- 3G 1.7,2.1GHz
となっています。
これが何を意味するかというと、DOCOMOの通信網では1.7GHz,2又は2.1GHz,800MHz帯の周波数を使用しています。
つまりDOCOMOの800MHz帯の電波しか来ていないエリアでは通信ができないことを意味します。
800MHz帯のエリアというのはDOCOMOで言うところのFOMAプラスエリアです。
DOCOMOのサービス提供エリアの地図を見たら分かりますがFOMAプラスエリアと言うのはだいたい山奥とかへんぴなところが多いみたいですね。
GL04PにDOCOMO系のMVNOのSIMを入れて使う場合、山奥とかで使えない可能性が高いというのは覚悟しておいた方がいいと思います。
都市部はほとんど大丈夫だと思いますけどね。
まとめ
買う前に色々調べていた時は、800MHz帯の地域で使えないと知って、高くてもDOCOMOの中古モバイルWIFIルーターを買おうかと一瞬考えましたが、やっぱりこの価格差には勝てず。
でも、普段の使用で問題になることは殆どないでしょう。
設定も特に問題なくスムーズに出来たし、今のところ不具合もないし、快適に使えています。
結果的に安く変えたので満足しています。