アウトレイジ予告編を見て思ったこと。弾丸が薬莢ごと飛んでいると萎える
北野武監督のヤクザ映画最新作「アウトレイジ最終章」の公開が2017年10月7日に決定しました。
この前テレビで紹介されていたのをたまたま見かけて、予告編の映像が流れたのですが・・・
北野武演じる大友が銃を発砲するシーンの後、CGの弾丸がこちらに飛んでくるシーンに切り替わり、銃弾の薬莢に出演者の名前が書かれている、と言う演出でした。
・・・ちょっと待って!
実際の銃を発射したとき、薬莢は弾丸とは一緒に飛びません。
今回は「こういうのちょっと萎えるわ」、と思ったというお話です。
弾丸と薬莢が一緒に飛ぶ
出典:アウトレイジ公式サイト
問題の映像をキャプチャした画像がこちら。
上の画像で言うところのシルバーの部分が弾丸、金色の部分が薬莢です。
動画も貼っておきますので、ご覧ください。
銃の弾と言うものは、薬莢の中に火薬が詰まっていて、その火薬を爆発させることにより弾丸を発射させます。
つまり、ターゲットに向かって飛んで行くのは「弾丸」であり、薬莢は一緒に飛んでいきません。
弾丸を発射した後の薬莢はゴミなので、ピストル(自動式拳銃)の場合、撃っている人から見て右上に薬莢が排出されます。
上の動画の冒頭でも、北野武が発砲した瞬間に画面に向かって左上に何か飛んでいるのが確認できます。
あれが排出された薬莢です。
このように映画の本編では薬莢排出はリアルに描写されているようですが、その後の薬莢ごと弾丸が飛んでいるようなCGはいかがなものか。
まあ、これは出演者を紹介するためのただの演出であり、発射された弾丸ではないと解釈することも出来ます。
リアルさを求めて薬莢のない弾丸に出演者の名前を書いとけばいいのか?と言うとそれもなんか違う気がしますしね。
弾丸単体は地味過ぎて、銃に詳しい人じゃないとそれが弾丸なのか何だかよく分からないということになりそうです。
グダグダ細かいこと言ってんじゃねぇ!と言われればそれまでですが、昔「月間Gun」とか購読していた身にとっては色々気になるんです。
ゲスの極み乙女。のミュージックビデオでも薬莢が一緒に飛んでた
他にも薬莢が一緒に飛ぶ例があります。
とりあえずこれ見てください。
2:26あたりに問題のシーンが。
これはロックバンド、ゲスの極み乙女。の「ぶらっくパレード」と言う曲のMV。
ゲスの極み乙女。のボーカル川谷絵音は色々騒動があって、一般層からの人気は地に落ちたのかもしれませんが、従来からのコアなファン層からの人気はそんなに変わらないんじゃないですかね?
私は今でも嫌いじゃないです。
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いや、そんなことはどうでもいいんです。
薬莢の話をしてるんでした。
MVを見ると、アサルトライフルを持って街をうろつく美女(ドラムのほないこか)。
町中で銃をぶっ放してます。なにやってるんだ。
どこかのビルの屋上に場面が変わり、手にショットガンを持った休日課長がちゃんMARIを人質にほないこかと対峙しています。
次の瞬間、ためらいなく人質のちゃんMARIに銃弾を撃ち込むほないこか。
えー。撃っちゃうんだ。
状況がさっぱり分からん。
そして2:26に休日課長のショットガンから発射されたのは、ショットガンの散弾やスラッグ弾ではなくどう見てもピストル用の銃弾ですね。
しかも薬莢が付いたまま飛んでいきます。
その薬莢付きの弾丸をマトリックスばりに避けるほないこか。
…でも胸に直撃で血がドバー。
初めてこのMVをみたときは薬莢ごと弾が飛んだ時点で、「これはないわ」と思いましたが、ほないこかがマトリックスで避けれずに弾が当たった時点で分かりました。
「ああ、これはギャグなんだ」と。
真面目にやってる風に見せて、絶対に笑わせようとしてますよね?
薬莢毎飛ぶというのも、あえてリアル感を下げるための演出かもしれません。
もしくは、銃のことをよく知らないか。
どちらかと言うと後者のような気がしますが製作者の意図を聞いてみたいところです。
曲はすごいかっこよくて好きです。
こういう、「真面目にふざける」感じも好きです。
まとめ
薬莢ごと弾丸が飛ぶという失態は、最近の映画ではなかなかないと思いますが、漫画とか低予算で作られた映像だとまだまだ残っている気がします。
ストーリーの本質には影響はないんですが、なんだかなあって思ってしまいます。