カワハラの、雑多な記録。

おにぎらず専用のりまで発売。なぜ人気?ブームのきっかけは何か。

      2019/06/20

みなさん、ピクニック行ってますか?
私の家族は時々行きます。
少し前の話ですが、お弁当をもってピクニックに行こうとなり、家族で飛行機が見える公園に行きました。
そこで、嫁が作った弁当が話題の「おにぎらず」でした。

最近話題になっていて、簡単に作れて美味しくて食べやすいおにぎりの一種である、と嫁が得意気に説明するのですが、私はおにぎらずなんて見たことも聞いたこともありませんでした。
本当に話題になっているのか?と疑問に思いつつも、その平べったいおにぎりを食べたわけですが、味は美味しかったです。
基本的におにぎりなので、そりゃ美味しいですよね。

その後、会社の食堂で昼食を食べていたら、社員の女性がおにぎらずを作ってきたと話しているのを耳にしたり、テレビでも紹介されているのを見かけたり、本当にブームが来ているようです。

なんでこんなに流行ってるの?

おにぎらずの作り方

おにぎらずとは、一言で言えば平べったいおにぎりで、全体はのりで覆われています。
さらにのりの上にはラップで包まれています。

その作り方はクックパッドで調べれば幾らでもレシピが載っていますが、端的に説明すると以下の通りです。

  • ラップを敷く
  • のりを敷く
  • ご飯を平たく盛る
  • 具を載せる
  • 再度ご飯を載せる
  • ご飯が完全に隠れるように、のりの4隅を折りたたむ。
  • ラップでくるんで、ラップごと包丁で半分に切る。

のりは、細長い味付け海苔じゃさすがに包みにくいので、手巻き寿司に使う焼のりが良いでしょう。
クックパッドを見たら、ラップを使わない方法もありますね。
でも、ラップ有りだと、作るときも、食べるときも手が汚れないので、便利です。
半分に切ったら、中の具が見えて、サンドイッチみたいで美味しそうに見えます。

おにぎりとおにぎらずの違い

おにぎらずはおにぎりの一種で使用する食材も同じなので、そんなに違いはないですが、最大の特徴はやはりこの平べったい形状にあります。
ご飯を敷いて、具を載せ、再度ご飯を載せてのりで包むという作り方により、おにぎりよりも多くの具を入れることが出来ます。

おにぎりを手作りした時、具はちょっとしか入れられない、又は具を入れないことも多いですよね。
この場合、おにぎりとは別に、おかずを弁当箱に入れます。
しかし、おにぎらずの場合はかなりの具を入れることが出来るため、お弁当をおにぎらずのみで完結することも可能です。

おにぎらずに入れる具ですが、もう何を入れてもいいです。
普通のおにぎりに入れる食材はもちろん、肉でも魚でも野菜でも、御飯のおかずになるものなら、何でも受け入れる懐の広さがあります。
この、許容範囲の広さも人気の秘密でしょうね。

「おにぎらず」はいつからブームになっている?

こちらのデータをご覧ください。

googleのキーワードプランナーという、あるキーワードについて何回検索されたかを調べられるツールですが、「おにぎらず」というキーワードの検索回数の推移のグラフになります。
これを見ると2014年10月頃から検索回数が爆発的に増えていますね。
この時期になにがあったのか気になります。

この頃からおにぎらずブームが始まったと見て間違いなさそうです。

4月の「おにぎらず」検索回数は約30万回、「おにぎり」の検索回数は5万回弱と、「おにぎらず」はすでに「おにぎり」を超えています。
まあ、おにぎりを作ろうとしている人が、わざわざ「おにぎり」で検索しないとは思うので、比較して何になる訳でもないですが。

クッキングパパ作者の妻の料理

そもそもの発案者は、あの有名な料理漫画「クッキングパパ」の作者 うえやまとち氏の奥さんのようです。

参考記事 「おにぎらず」人気  「クッキングパパ」発の“握らない”おにぎり、20年以上経て脚光 「今ごろおいしさ伝わった」と作者

実は昨日今日出来た、ぱっと出の料理ではなく、20年以上の歴史がある料理でした。
「おにぎらず」の名が世間に最初に発信されたのは、1991年発売の「クッキングパパ」22巻に掲載されている第213話。

でも別にブームになるわけでもなく、近年に至るわけですが、なぜ最近ブームになっているんでしょうか。
そこには、巨大レシピサイト「クックパッド」が影響しているようです。

ざっと調べた限りでは、
2007年6月28日投稿 「おにぎらず」
これが、クックパッドでおにぎらずと名の付く一番古いレシピみたいです。
そこから、徐々におにぎらずのレシピも増え、2014年9~10月頃に人気が爆発。

なぜこのタイミングで爆発したのか、はっきりとは分からないですが、SNS上で話題になったりしたんですかね?

この「おにぎらず」というネーミングも、人気の理由だと思われます。
「ご飯サンド」や「おにぎりサンドイッチ」など、類似の料理をクックパッドに投稿している人もいますが、これらの呼び方より「おにぎらず」のほうがインパクトが有りますよね。
それまであまり売れてなかったけど、適切な名前に改名することでヒットした商品、過去に色々あります。
やはり名前は大事です。

おにぎらず専用のりまで発売

空前のおにぎらずブームに乗っかって、おにぎらず専用ののりまで発売されました。
販売するのは大阪の海苔メーカー「ニコニコのり」

専用ののりなんて必要なのか?とかなり疑問に思いましたが、この商品の概要としては、
おにぎらずを作るのに最適な正方形でちょうどいいサイズ
だしと塩で美味しく味付け
だそうです。

使っている塩は、伯方の塩で、焼き塩です。
なんかちょっとうまそうだ。

さらにamazonで調べてみたら、おにぎらずを作る専用のキットまで売られています。

簡単に作れることが売りのおにぎらず。
これこそ、「こんなキット必要なの?」と思ってしまいましたが、このキットでおにぎらずを作ったら、キットがそのままケースになって持っていける、というアイデア商品。
ご飯を成形する枠と押し具が付属していて、キットを使わずに作るときに比べて、洗い物が増えるというのが玉に瑕ですが。

でも成形枠を使わずに作ったら、洗い物も増えなくて、そのまま持っていけるのでいいかもしれません。

とか思いましたが、それではこのキットのそもそもの存在意義が揺らいでしまいますね。「1000円以上も出してキット買わなくても、弁当箱でいいじゃん。」って。
どうしたものか。
レビューでは高評価をつけている人もいるので、便利な人には便利なんでしょう。

まとめ

この「おにぎらず」今後廃れずに定番の料理となるのでしょうか。
企業が主体となったブームではなく、自然発生的に起きたもので、特別な材料や道具も必要が無いため、実用性も高いです。
しかも、簡単で手早く出来るとなれば、廃れる理由は特に見つかりません。
今後も、新たなおにぎらずレシピが増え続けて行くんじゃないでしょうか。

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