カワハラの、雑多な記録。

【CAD】マウスで指が痛いのはペンタブとトラックボールで解消!

      2019/06/20

毎日毎日、PCのマウスをクリックし続けて、人差し指が痛くなったという経験はないでしょうか?
私は仕事でCADを使うんですが、マウスをクリックしすぎて、人差し指が時々痛くなっていました。
それを解決するデバイスが、ペンタブレットとトラックボールです。
今回は、これらの魅力を紹介したいと思います。

CAD操作時のクリック数の多さは異常

「仕事でCADを使う」と言いましたが、CADが何か知らない人もいるかと思いますので、一応説明を。

一言で言えば、パソコンのソフトで、図面を書いたり製品を設計したりするソフトです。
Computer Aided Designの略であり、その名の通りコンピュータで設計を支援するための道具。
機械設計用のCAD、建築用のCAD、電気回路設計用のCAD、プリント基板設計用のCAD等、各種目的ごとに色々ありますが、言ってみれば画像系のソフトなので、操作の中心はキーボードじゃなくてやはりマウスになります。
そして、クリックの回数が尋常じゃなく多いです。

ワードとかエクセルとかオフィス系のソフトはキーボードを叩いている時間のほうが長いかもしれませんが、CADだとほとんどマウス操作で、カチカチカチカチとクリックの連続。
1日じゅうやってたら人差し指が悲鳴を上げ始めます。

この痛みはどうにかならないものか。
そのうち腱鞘炎になるんじゃなかろうか。

使っていたのは左利き用のマウス

マウスが手に合っていないかというと、そんなことはなく、自分的に一番使いやすいと思うマウスを使っていました。

使っていたのはこれ
コクヨのレフティマウスhttp://www.kokuyo.co.jp/com/press/2005/09/430.html

私は左手でマウスを使うので、左手用のマウスを探していて見つけました。
かなり長いこと使っていて、もはや左手の一部というほど手に馴染んでいたんですが、クリックし過ぎたらやっぱり指が痛くなります。

マウスに問題がないとすると、マウス以外で対策を考える必要があります。

ちなみにこのマウスは、スクロールホイールの反応が悪くなり今は現役を退きました。
amazonでみてみましたが、見当たりません。
もう販売は終了したんでしょうかね。
10年も前に発売されたモデルですので。

前述の商品紹介ページを見ると、左手でマウスを使う人は4%だそうです。
左利き人口は10%前後なので、左利きでも左でマウスを使う人は少数派みたいですね。

マウス以外の選択肢にペンタブとトラックボール

マウス以外のポインティングデバイスとなると、思いつくのがペンタブレットとトラックボール。
ペンタブレット、略して「ペンタブ」は、ペン状の機器を手に持ち、板状の機器の上で操作すると、画面上のポインタが動くというもの。
ペンタブは絵を描いたり、イラストの制作に使うものと言うイメージが強いですよね。

昔からちょっと興味がありましたが、未だに手を出していなかったデバイスです。
なんか面白そうですが、そんな絵を描いたりしないな、と思って買うのを控えていました。

トラックボールは本体についてるボールをコロコロ転がしてポンタを動かす装置。
トラックボールマニアに言わせると、コロコロ転がすのが癖になって、マウスには戻れないとのこと。
これもまた気になります。
でも、どうにも慣れなくて、結局マウスに戻る人も結構な割合で存在します。

さあ、どうするか。
買ったはいいけど、CADの操作で使い物になるのか。
もう、考えても仕方ないので、買ってみないと分からないですね。

まずはペンタブ,プリンストンPTB-STRP1を買った


ペンタブの方が、なんか面白そうと言う理由でプリンストンのPTB-STRP1を購入。
値段は6000円位。
今、amazonを見たら新品で17800円ほどで売られています。
品薄で価格が高騰してるんでしょうか。
17800円も出すんだったら、ペンタブトップメーカーであるワコムの製品を買ったほうが良さそうです。

初めてのペンタブですが、試しに絵を描いたところ、難しい!
単純に丸を描いたら、始点と終点がずれてしまいます。
これで綺麗に絵を書こうと思ったら、かなり練習が必要でしょう。
この辺は腕の問題なので、ペンタブの種類はあんまり関係ないと思います。

まあ、目的は絵を描くことじゃないので、これは置いといて、普通にWindowsの操作をするのはどうでしょうか。
これに関しては特に問題なかったです。
ただ、狙った超ピンポイントをクリックするのにはあまり向いていないということが分かりました。
ペンタブの板の上に、ペンを浮かした状態で画面上のポインタを動かすことが出来るんですが、、ペン先と板が接触した時にクリックとなります。
しかし、目的の位置までペン先を移動させて、そこからペン先を下ろし接触させる時にわずかにずれるんです。
クリックした後、意図せずポインタが数ピクセル動く時もあり、つまり数ピクセルドラッグした事になります。

CADの操作において、これはちょっと致命的です。
CADの種類や設定にもよりますが、作図中に線の要素をドラッグすると、線を動かすことが出来ます。
つまり、線の要素を選択しようとしてクリックしたつもりが、結果的に数ピクセルドラッグしたことになり、意図せず動かしてしまうことがありました。
すぐに気付けばいいですが、気づかなかったら後々面倒なことになりかねません。

この辺ちょっと気を付けないといけないので、無駄に集中力が必要になって若干疲れます。
肝心の指は痛くならないですけどね。

結局トラックボールも買った


基本的な操作は左手のペンタブでやって、超精密なクリックが必要なときは右手のマウスでクリックするという方法で、当分しのいでいました。
でも、この右手のマウスをトラックボールにしたらいいんじゃない?と思いはじめて、結局トラックボールも買いました。
ロジクールのM570という、すごく有名なトラックボールがありますが、この商品は右手専用の形状。
私も右手でトラックボールを使う予定ですが、もしかしたら左手で使うこともあるかも知れないので、左右どちらの手でも使用可能な形のものを探しました。

ケンジントンという品質的にもトップレベルのメーカーがあると知りましたが、少々高いですし、初めてなのでもっと安価なものを探したところ、行き着いたのがサンワサプライのMA-TB38。
ケンジントンの方がボールの動きが断然良いとの意見もありましたが、ペンタブのサブで使う程度なので、これでいいかなと。
実際使ってみて、そんな不都合はないです。

マウス、ペンタブ、トラボ全部使う


実際の運用方法ですが、基本的にペンタブレットで操作し、ここぞという場面ではトラックボールでポインタを正確な位置に持って行ってクリック、みたいな感じです。
また、ペンタブは右クリックやホイールクリックがやりにくいので、ペンタブでカーソルを動かしつつトラックボールで右クリックやホイールクリック、さらに左クリックもしたりします。

CADではホイールをクリックしたままドラッグする動作を多用するので、両手で操作します。
カーソルを動かすのは左手、クリックは右手と役割分担されているので、手や指への負担がだいぶ少なくなったと感じました。
ペンタブとトラックボールで両手を使っての操作、マウス一つあれば片手で出来る事なんですが、疲れ方が全然違いますね。

でも、マウスを一切使わないかというと、マウスも時々使います。
はじめはマウス、指が疲れてきたらペンタブ、気が向いたらトラックボールみたいな感じで。

トラックボールであまりカーソルを操作しないので、実質は左右ボタン、ホイールだけの装置になってしまってますが、それでももはや手放せなくなっています。
今さら、マウスのみで仕事をしろと言われたらかなりのストレスが溜まりそうです。

まとめ

デスクの上にはキーボードにマウスにペンタブにトラックボールと、他人にはやたらごちゃごちゃしてるようにみえると思いますが、おかげで指の痛みとは無縁の生活を手に入れました。
机のスペースを結構専有するので、ちょっと邪魔ですが、マウスクリックで指の痛い人は検討してみてはいかがでしょうか

[追記]
こんな記事を書いといてなんですが、その後ペンタブとトラックボールはあまり使わなくなってしまいました。

キーボードショートカットを意識的に多めに活用するようになり、それから指が痛くなることが無くなったからです。

それにマウスはやっぱり、手軽なんですよ。
プリンストンのペンタブはペンの充電で少し待たされる事がありますが、マウスはそんな問題は起こりません。

トラックボールは、目的の場所にカーソルを合わせるのに神経を使い、結局慣れることが出来ませんでした。
でも、利き手とは逆の右手で使ったことが問題なのかもしれません。左手で使えばちょっと違う結果になるかも?

マウスで指が痛い人は、トラックボールとかペンタブを買うより、キーボードショートカットを覚えることから始めたほうが、お金がかからなくて良いかもしれません。

[2017年9月27日 追記]

現在、ペンタブとトラックボールの組み合わせが復活しました。
しかも、左右に親指タイプのトラックボールを置くという意味不明な重装備。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。

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