LINEスタンプ制作の審査に一発承認されるための注意点
2016/11/04
LINEスタンプを自分で作って販売できる、ラインクリエイターズマーケット(LINE CREATORS MARKET)ですが、販売にこぎつけるまでにはLINE側の審査に通過する(承認される)必要があります。
審査基準に適合しない場合は「リジェクト」と言って審査不合格となります。
リジェクトになっても、修正すれば何度でも審査リクエストできるので、そんなに恐れることはありませんが、リジェクトの通知はやっぱりあまり気分のいいものでもありません。
再審査となればさらに数日の日数が必要となるため、
リリースが遅れる = 稼げる金額が減る
ということでもあります。
一発で審査を合格するための注意点を紹介したいと思います。
審査対象は画像と説明文
スタンプの審査は、作成した画像だけではなく、スタンプの説明文やタイトル、販売地域までチェックされます。
単に「リジェクト」の通知が来るだけではなく、どの画像に問題があったのか、なぜ問題があるのかも教えてくれるため、親切と言えば親切です。
何回もリジェクトを食らった経験から、結構細かいところまで見てるな、と言う印象を受けます。
リジェクトの通知はメッセージセンターとメールで来る
LINEクリエーターズマーケットに登録したメールアドレスと、LINEクリエーターズマーケットのマイページにあるメッセージセンターに、リジェクトの通知が来ます。
すぐに対応できるように、こまめにメールやメッセージセンターをチェックしておいたほうが良いですね。
ちなみに、審査OKで承認された時は、メールでは通知が来ますが、メッセージセンターには通知はきません。
まずは審査ガイドラインを読んでおく
LINEスタンプには審査のガイドラインがあり、これに則って審査が行われます。
審査ガイドラインはこちら。
でも、このガイドラインを読んだだけでは、十分な対策はできないんじゃないかなと思います。
メッセージセンターにリジェクトの内容の詳細が送られてくるんですが、その内容は下記のようになっています。
1.1.LINEが定めるフォーマットに合致しないもの
※イラストの内部が透過されています
>10
この内容にある、
1.1.LINEが定めるフォーマットに合致しないもの
というのはガイドラインに書かれているのですが、
※イラストの内部が透過されています
これはガイドラインには書かれていません。
イラスト内部が透過と言うのは、簡単に言えば色の塗り忘れなんですが、これでリジェクトになるなんて聞いてないよ、という感じです。
実際にリジェクトになってみて、塗り忘れがダメと言うことが初めて分かります。
結構細かくチェックされているので、承認されてリリースする段階では、「塗り忘れはもうない!」と言う妙な安心感があったりします。
ちなみに「>10」と言うのはリジェクト対象になっている画像の番号です。
どの画像が問題かは分かるので対策はしやすいですね。
では、個別のリジェクト原因を見ていきましょう。
リジェクト原因 背景の透過漏れ
1.1.LINEが定めるフォーマットに合致しないもの
※背景の一部が部分的に透過漏れしています
この内容でリジェクトを貰うことが、私の場合は一番多いわけですが、「背景の一部が部分的に透過漏れ」ってなんだかよく分からないですよね。
一言で言うと、背景にゴミが残っているということです。
実際にリジェクトを貰った画像ですが、右側に分かりやすいように赤丸を付けています。
ここに小さな点(ゴミ)が残っているのがリジェクトの原因となっています。
このリジェクトは、言ってみればただの凡ミスが原因ですが、「審査すごい細かいところまで見られてる!」と思ったのを覚えています。
リジェクト原因 画像の透過
1.1.LINEが定めるフォーマットに合致しないもの
※イラストの内部が透過されています
「イラスト内部の透過」と言うのは、「塗り忘れ」のことです。
上の画像、分かりにくいですがよーく見ると、矢印のところに塗り残しがあり、透明となっていました。
でも今見たら、この内容でリジェクトされたのは1回だけでした。
もっとあると思ったんですが、スタンプを作り出して初期の頃にこの内容でリジェクトを食らって依頼、鬼のように画像内部の透過はチェックしているため、以降は審査リクエスト前にすべて修正出来ているようです。
私は内部透過チェックの鬼となりました。
リジェクト原因 誤字
1.8.スタンプ内の文字に誤りがあるもの
スタンプのタイトルや説明に誤字があるものはもちろん、スタンプ内に入れた文字に誤字があってもリジェクトの対象になります。
私はカエルがフライドポテトを食べてる画像に「Potato」と文字を入れたところ、
Potato → Fries
だと訂正されました。
英語圏だとフライドポテトを「ポテト」って言わずに「フライズ」とか「フレンチフライズ」と呼ぶのが普通みたいですね。
どうせ買うのは日本人だけだろと「Potate」にしといたんですが、販売地域を「全世界」にしていたためこのように訂正されたのではないでしょうか。
単純なスペルミスだけじゃなく、言葉の用法までチェックされるのかと、また驚きました。
リジェクト原因 販売地域に問題がある
お客さまに申請いただいたスタンプは、世界の異なる文化・習慣の観点より
販売国を限定していただく必要がございます。お手数ではございますが、販売エリアにて「選択したエリアのみ」を選択し
インドネシアを削除のうえ、再度リクエストをお願いいたします。
パンダ系のキャラクターのスタンプを幾つか作っていますが、そのときに受け取ったリジェクトがこれ。
パンダが関係あるのかは不明ですが、別のパンダ系キャラクターのスタンプでも同じように、インドネシアはダメとリジェクトされたことがあります。
なぜかパンダ系のイラストはインドネシアで販売できない!
かと思えば、パンダ系のスタンプで、インドネシアを含む全てのエリアでの販売を承認されたスタンプもあります。
ほか、豚のキャラクターのスタンプは、25カ国に販売エリアを限定するように言われ、25カ国の国名がずらずらと書かれていたこともあります。
販売エリアの選択で25カ国に一つ一つチェックを入れていくのは地味に面倒な作業でした。
この販売エリアの問題は、どういう基準なのかイマイチ分かりません。
とりあえず審査リクエストしてみて、ダメなら指摘された内容に修正するというスタンスでいいんじゃないでしょうか。
どうしても一発承認にこだわるなら、販売エリアを日本だけにすると言う方法もありますが…
1%もないと思いますが、他国でも売れる可能性を捨てるのはちょっともったいないですね。
リジェクト原因 検索キーワードが含まれている
2.1.LINEが定めるフォーマットに合致しないもの
検索キーワード(もしくはそれに類するもの)が説明文に入力されております。
LINEスタンプのストアで検索ができますが、スタンプの説明文などにキーワードを詰め込んで検索に引っかかりやすくしようとする意図が見え見えなものは、これに該当します。
例えば、
スタンプタイトル
「ゆう」のスタンプ
スタンプ説明文
名前に「ゆう」がつく人が使いやすいスタンプです。 悠さん、裕子さん、優香さん、祐樹さん、雄太さん、由宇さん、YOUさんなどに使って頂ければ幸いです。
みたいなことをすると、検索キーワードが含まれていると判断されてリジェクトされる可能性が高いです。
「ゆう」の付く名前を羅列しているところがダメということですね。
でもこれも、3つくらいまでだったら通ることもあったりして、どこまでOKでどこからダメなのかがはっきりしません。
審査する人によっても違いがあったりするのかも?
リジェクト原因 赤十字はだめらしい
5.1.当社または第三者の商標権、著作権、特許権、意匠権などの知的財産権を侵害し、または使用されている素材がサードパーティの利用条件に違反しているもの
赤十字マークおよび類似マーク(赤系統の色を使用した十字マーク)の使用は制限されております。
下の画像の、薬の瓶に書かれた赤十字マークがダメらしいです。
まあ、LINE側がダメって言うので、おとなしく別のデザインに変更するしかないですね。
リジェクト原因「う○こ」等、下品なのはダメ!
3.11.過度に不快、または粗野なもの
「う○こ」を描くとリジェクトされると言う情報は、以前に調べてなんとなく知ってましたが、可愛い感じのやつならどうだ!と攻めの姿勢で描いたのがこれ。(描いたのは嫁ですが)
はい。当然リジェクトされました。
過度に不快、粗野と判断された模様です。
また、こういうキャラクターでスタンプを作ったときのこと。
なんだかよく分からないかもしれませんが、このキャラクターは「魂」です。
「だんだん「う○こ」に見えてきたわ」などと嫁と話してて、説明文描くときもそのノリで、
「う○こじゃなくて、魂です」
みたいなことを書きました。(「う○こ」と伏せ字で入力しました。)
これもまた当然のようにリジェクト。
「便」的なものは説明文でも画像でもダメと考えたほうが良さそうです。
変なとこで攻めても良いことはありません。
リジェクト原因 もちろんパクリはダメ!
5.2.権利の所在が明確でないもの(例:二次創作など)
これダメ?
某アンパン系キャラクターに見えなくもないですが、LINEはダメと判断したようです。
何かのキャラクターに似てるようなものは書かないほうが無難です。
もしこの絵柄で40個仕上げてしまっていたら…
恐怖の全修正が待ち受けていたかもしれません。
リジェクト原因 URLを入れることは出来ない
2.4.URLが表示されているもの
説明文などにURLが含まれていてもダメです。
ブログとかを運営していると、LINEスタンプのストアで自分のスタンプを見つけてもらい、そこから自分のブログにも足を運んで貰いたいと考えるのが人情と言うもの。
そこで説明文にブログのURLを入れたらどうだ!と考えたわけですけど、審査ガイドラインでしっかりと禁止されています。
ガイドラインをよく読め。
まとめ
結構気を付けてスタンプを製作しても、結構リジェクトは貰うものです。
何回でも審査リクエスト出来るので、それほどリジェクトを恐れる必要はないですが、少しでも早く承認されるために、この記事の内容を気に留めておいて貰えればと思います。