カワハラの、雑多な記録。

FX初心者が軍資金300万円を運用してみた結果

      2017/08/19

お金があれば必ず幸せになれるわけじゃありませんが、ないよりはあったほうが良いですよね。
コツコツ働いてお給料を頂くのもいいですが、お金を増やす手段の一つとして資産運用があります。
資産運用の中でも未だに人気が高いのがFX。

FXだけで生活出来たりしてる人を見ると羨ましく思ってしまいますよね。
会社に勤めるよりもなんか楽そうで。(実際は精神的にも楽ではないと思いますが)
FX初心者の私は、そんな夢を求めて300万円を元手にFXに挑戦し、いったいどうなったのかを発表したいと思います。

300万円といっても、デモトレードです。

300万円といえば、ちょっとした大金です。
だれでもぽんっと用意できる金額ではないですよね。
私も当然、FXに回せる300万円という資金は持ってないので、今回はデモトレードで挑戦しています。

つまり、現実の自分のお金を使わずに仮想的にFXのトレードをするということです。
大負けしても自分の懐は痛みませんが、大勝ちしても1円の得にもなりません!

デモトレードと聞いて、「なーんだ」と思うかもしれませんが、デモトレードはなかなか侮れません。
通過の値動きは現実と同じですし、デモで勝てなければ現実で勝てるわけがありません。
デモで負けたけど、現実では勝てるなんて虫の良い話はないですから。
実際にFXを始めてみたい場合は、まずはデモで取引に慣れてからでも遅くはありません。

今回のデモトレードは、ヒロセ通商の「LION FXデモ取引」を利用しました。
実際のお金をやり取りする取引でも取引用のソフトをPCにインストールしますが、デモでも同じようにデモ取引用のソフトをインストールする必要があります。
使用するには登録が必要ですが、本名を入力する必要はなく、メールアドレスがあればOKです。

今回はデモですが、今回の挑戦は練習ということで、いずれはリアルなお金を使った挑戦もしていきたいです。



早速ですが結果発表

5/24から取引を始め、約2ヶ月半やっていたことになります。

元手300万円がいくらになったのか、8/9時点での結果がこちら!

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3,090,658円。

約9万円の利益が出たということになります。

…何というか、地味で微妙な結果ですね。
マイナスにならなかったから万々歳なんですが、なんかこう「300万円が1億円になった!」みたいな派手な結果を期待してただけに、微妙と感じてしまいます。

でも3ヶ月で3%増やせるとして、複利運用で1年間回せば12.5%以上増やせる計算です。
資産運用で年利12.5%と言うのは、かなり優秀な数字。
それを考えると今回の結果はそんなに悪くはないんだなと思いました。

と思っていたら、次の日6万円の損失!
結局初期資金の300万円はほとんど増えもしないし減りもしない。
うまくいかないもんですねー。

FXを始める前はもっと派手なイメージを持っていました。
100万円を元手に1億に増やした!みたいな話も現実にあると思いますし、1年で3倍位に増やせるんじゃないか?とかそういうイメージ。

でも今回、リスク管理を多少きっちりしてみたんですが、ちゃんとやるとそんなに増やせないことが分かりました。
1年で数倍に、みたいな一発逆転を狙うと、それはほとんどギャンブルになってしまいます。

そう考えると、ファンドにお金を預けて自分の代わりに運用して貰うのも悪くはない話だと思い始めました。
自分でFXなどで運用するのは結構面倒くさいです。
毎日チャートを見たりする手間がかかります。

どんな手法でトレードした?

今回のデモトレードをやってみるのにあたり、どんな取引手法で行くかをまず決めました。
なんとなくで売買してもまず失敗します。

デイトレ?スキャルピング?スイングトレードに決定

スイングトレード
スキャルピング、デイトレード、スイングトレード等、新規ポジションを取ってから決済までの時間によるトレード手法の分類があります。

  • スキャルピング : 数秒~数分
  • デイトレード : 数時間
  • スイングトレード : 数日~数週間

と言ったところです。
サラリーマンにデイトレードは厳しいですね。
1日中チャートを見てるわけにもいきませんから。
60分足ベースで見てると、見れない間にもどんどんチャートが進みます。
数時間ぶりに見たら、絶好のエントリータイミングを逃した!と悔しい思いをすることもあります。

スキャルピングなら、「今から1時間だけトレードする」みたいに決めて出来るのでサラリーマンでもできそうですが、スキャルピングはかなり難しいです。
下手したら一瞬で資金がなくなります。

そこで私が今回選んだのがスイングトレード。
正直あまりFXに時間をかけたくありません。
1日1時間もチャートとにらめっこしたくないのです。
今回は検証のためのデモトレードなので、いくら時間をかけても1円も得しないし。

日足をベースにすれば、1日に1本しかローソク足が増えないので、落ち着いて取引できます。
1日1回のチェックなので、1日5~20分くらいです。

ダウ理論を基本に、トレンドライン、水平線を引く

テクニカル指標は移動平均すら使わない方針でいきました。
実は数年前にも少額を投入してFXで遊んでた事があって、あの時はいろいろテクニカル指標を見てたけど、それで勝てるわけではなかったからです。

テクニカル指標は結局、チャートの値動きを元に生成したものなので、その元となるチャートには全ての情報が含まれているわけです。
だから、チャートのローソク足だけ見てればいいんじゃないかと思いまして。
まあ正直に言うと、テクニカル指標を見るのも面倒だったからですが。
指標を意識すると、いろんな指標が気になってチェックしてしまいます。
指標のパラメーターを変えたらどうなる?とか色々試してしまいます。
それで勝てるのか?と言うと、勝てるも八卦負けるも八卦なわけです。
じゃあもう見ない!と思った次第であります。

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と言うことで、有名な「ダウ理論」を元に、チャートに自分でラインを引いてそれを取引の目安にしました。
ダウ理論は簡単に言うと、高値、安値共に上がっていたら「上昇トレンド」と判断して「買い」、逆なら「売り」とするような手法です。
詳しくは検索すればいくらでも丁寧に解説したサイトが出てきます。

簡単に言うと、トレンドが出るまでは待ち。
トレンドが出たらそれに乗っかるというイメージです。

ファンダメンタルズ分析は行わない。

政治的、経済的な発表や出来事があったときに大きく値が動くことがあり、それを分析してトレードに活かすのが「ファンダメンタルズ分析」です。
私は政治経済的なことにあまり興味関心がないダメ人間なものでこの辺は一切気にしないことにします。
正直、大きな発表があった場合も、値が上がるのか下がるのか分かりませんからね。
チャートを最優先でいきました。



どこで決済するかが難しい

一時的に利益が出ていたのに、ダラダラとポジションを保有、つまり決済せずにいたらそのうち損失に転じる、ということもあります。
「あの時決済しておけばよかった!」とすごい悔しいです。
どこで決済するかというのは非常に難しい問題ですね。

今回の挑戦でどこに決済ポイントを置いたかというと、チャートを見て「これくらいまで上がるんじゃないかなー?」と言うとこに指値で注文を入れておくという感じです。
「適当」とも言います。

あと、明確なトレンドが出ない「レンジ相場」になったらさっさと決済しました。

資金管理

エントリーや決済の手法よりも資金管理が重要と色んな所で書かれています。
プロの投資家は、1回の取引で許容する損失は総資産の2%にするとかなんとか。
今回はそれに則ってやってみることにしました。

具体的には、エントリーの値と損切の値を設定し、損切にかかった時の損失が2%になるように取引ロット数を抑えるという感じです。

数年前に少額で遊んでたときはそこまで厳密にやってはいませんでした。
と言うかできなかったという方が正確かもしれません。
資金が1万円とかでやっていたので、リスクを2%に押さえるロット数での取引が出来なかったんです。
結果、1回の負けで資金の10%以上の損失を出すといった大ダメージを受け、立て直すことが出来ずに撤退しました。

今回は300万円と資金が潤沢なので

数年前にFXに挑戦したときのこと

FXに興味を持ち始めて、自分でまだ取引をしたことがない時は、チャートを見てたらなんだか簡単そうに見えますよね。
この谷のとこで買って、山のとこで売れば良いんでしょ?楽勝じゃないの?
みたいな感じで。
でもいきなり100万とかぶっこむ度胸もなく(そんなお金はそもそもなかったですが)、とりあえず1万円で始めてみました。

1万円を増やせなければ100万円でやっても増やせないだろうとの考えで、我ながら慎重です。
うまく福利で運用すれば、1万→2万、2万→4万、4万→8万、8万→16万、16万→32万…
と倍々ゲームで増やしていける!みたいな野望をいだきつつ。

1万円のもとでから初めて、ピークのときで17,000円ほどまで増やすことが出来ました。
1.7倍ですから、この数字は結構すごいと思いませんか?
100万円で始めてたら170万円になってるんですから。

でもこれ、運が良かっただけでほとんどギャンブルみたいなやり方でした。
許容できるリスクを大きく取りすぎていたようです。
さっきも書いたように、1回の取引で全資金の2%までの負けしか許してはいけないというやつですね。

当時もヒロセ通商のLION FXで取引していて1000通貨単位の取引が出来ましたが、元で1万円で2%のリスクしか許容できないとなると、1000通貨単位でも多すぎです。
結果、1回の取引で取るリスクが5%とか10%とかになってしまいます。
買ったときは大きく増えますが、負けたときのダメージが大きいです。

FXでも株でも勝率100%はあり得ないので、連続して負けることもあります。
そうした状況でリスクを取りすぎていたら破産です!
そんなこんなで結局資金が4000円くらいに減ってしまい、あえなく撤退となりました。

実際に失った金額が数千円だったので大したダメージはありませんが、100万円とかで始めていたと思ったらゾッとしますね。
60万円ほど失う事になったんですから。
数千円失いましたが、FXのトレードはそこそこ楽しめたので、まあやって良かったかなと思います。

1000通貨単位の取引でリスクを2%に抑えるルールで、スイングトレードをしようとしたら軍資金は最低でも10万円、できれば30万円くらいは必要かと思います。
それより少ないと1ロット(1000通貨)だけの取引でも負けた時に2%以上のダメージを負う可能性が高いですから。
出来れば30万円、もっと言えば軍資金は多いほどトレードに幅が出せるので良いと言えます。

今回はデモトレードのバーチャルなお金を運用したので、負けても現実の懐は痛まないわけですが、それでも資金が減ると結構悔しいし、増えると嬉しいですね。
デモでこんな気持になるんだから、現実のお金が増えたり減ったりすると一日中気になって仕方がないでしょうね。
と言うか、1万円で遊んでた時は実際に気になって仕方がなかった覚えがあります。
1万円でこれだから、100万円とか1,000万円とかでやってたら気が気じゃなくなりそうで怖い。

まとめ

今回はトレンドが出てから乗っかると言う手法だったので、待っている期間が長かったです。
相場の7割はトレンドの出ていないレンジ相場と言われていますから、トレンドが出るまでは「待ち」なわけです。
7割のレンジ相場でも利益を取りに行くために、「レンジ相場の逆張り」と言う手法も組み合わせていくと、もっと効率的かもしれません。
こちらは現在引き続き検証中です。

いつかFXで大儲けしてみたいものです。



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