カーオーディオを一番手軽にBluetooth化する方法
車で音楽を聞く手段は、FMラジオ、CD、カーナビに保存した音楽、MP3プレイヤーをAUXで有線接続、カセットテープなど色々あります。
数多くある選択肢の一つとして、今回はBluetoothで接続してスマホから音楽を再生する方法について。
しかも、大掛かりなことをせずにどの方法が一番お手軽を考えてみたいと思います。
この記事の目次
カーオーディオをBluetooth化ってどういうこと?
目的はスマホに保存した音楽を車のスピーカーで聞きたい。
それだけ。
今までポータブルミュージックプレイヤーを車にAUXで有線接続してたんですが、接触が悪くなってきて急に音が小さくなったり、ガリガリ言うようになりました。
車側の端子がヘタってきたように思います。
いっそBluetoothでスマホから音楽を飛ばせたら楽ちんかも、と思ったのがことの発端でした。
Bluetoothとは、スマホやPCに使われる無線の規格で、10m以内の近距離で使うことを想定されたもの。
マウスやキーボード、ちょっとしたファイルの転送、そしてイヤホン等に接続して音楽を再生する用途なんかによく使われます。
今回は、車に何らかのBluetooth機器を取り付けて、スマホで再生した音楽を車のスピーカーで聴けるようにしたいと思います。
カーオーディオをBluetooth化する選択肢
スマホと車をBluetoothで接続する方法は、思いつく限りではこんな感じです。
- カーナビをBluetooth対応品に変える
- オーディオデッキを変える
- シガーライターソケットに取り付けるBluetooth対応FMトランスミッター
- シガーライターソケットに取り付けるBluetooth受信機より車のAUX入力に有線接続
カーナビをBluetooth対応品に変える
Bluetooth機能がついた高機能なカーナビに交換することで、スマホの音楽を車のスピーカーで聞くことが出来ます。
でもナビは安くても数万円しますし、取り付け作業も自分でやるにしても店でやってもらうにしても大掛かりな感じでお手軽にとはいきません。
今回はこの方法は却下です。
カーオーディオをBluetooth対応品に変える
Bluetooth機能のあるカーオーディオなら、安いのだと2,000円台で売られています。
これなら買っても良いかなと思える値段です。
カーナビよりは取り付けは簡単かと思いますが、自分で交換するには若干の知識も必要となってきますので、「お手軽」とは言えません。
お値段はお手頃なので、余裕があれば挑戦したいですが、今回は却下で。
シガーライターソケットに取り付けるBluetooth対応FMトランスミッター
車のアクセサリーでお手軽といえばやっぱり、シガーライターのソケットに突っ込んで電源を取るタイプですよね。
シガーライターに取り付けるタイプのBluetooth受信機が売られていて、こいつを使えばお手軽にBluetooth化が可能です。
お値段も2,000円台とお手頃。
Bluetooth対応FMトランスミッターの仕組みは以下になります。
スマホ → (Bluetooth接続) → Bluetooth受信機 → (FM電波) → カーオーディオのFMラジオで受信 → スピーカーから音が出る!
つまり、無線で飛ばすポイントがBluetoothとFM電波の2段階で存在することになります。
スマホの音楽を車で聞きたいだけなのに、電波飛ばしすぎですね。
別にいいですけど。
FM電波を経由する分、理屈的には音質が他の方法に比べて一段落ちます。
もちろん、車側にFMラジオを受信できるカーオーディオが必要となります。
まあ、カーオーディオが付いてない車のほうが珍しいですよね。
つまり、Bluetooth対応FMトランスミッターを買えば実質的にほとんどの車で使えます。
というわけで、「Bluetooth対応FMトランスミッター」が一番手軽に車をBluetooth化する方法ではないかと思います。
シガーライターソケットに取り付けるBluetooth受信機より車のAUX入力に有線接続
シガーライター取り付けのBluetooth受信機にはFMトランスミッタータイプの他に「 AUX有線接続タイプ」もあります。
FM電波の代わりに、ケーブルで直接車と繋ぎます。
AUX有線接続タイプはあまり種類がない印象ですが、接続順序は、
スマホ → (Bluetooth接続) → Bluetooth受信機 → (有線接続) → 車のAUX入力端子 → スピーカーから音が出る!
となります。
もちろん車にAUX入力端子がついていることが大前提です。ない車も結構ありますので。
FM電波を経由せずに有線接続のため、音質の低下が理屈の上では少ないですが、私の場合このAUX入力端子が接触不良でガリガリとノイズが出てたので、場合によりますね。
最近のFMトランスミッターはやけに多機能
まず驚いたのが、最近のFMトランスミッターがやけに多機能なこと。
FMで車のラジオに音楽を飛ばせるというのは基本機能としてもちろんのこと、
- Bluetoothでスマホと接続
- microSDカードやUSBメモリに保存した音楽の再生
- スマホとAUXで有線接続(AUX-IN)、車のAUXで有線接続(AUX-OUT)
- スマホの充電
と、これだけの機能が詰め込まれている製品が2,000円台で売られているんです。
何年か前に僕は、USBの充電口が2つとシガーライターの口が2つくらいあるだけの商品を1,500円くらいで買った気がします。
機能の差と価格差がどう考えても釣り合いません。
カーオーディオを交換するなどの他の方法と比較して、FMトランスミッタータイプのメリットとデメリットをまとめてみます。
FMトランスミッタータイプのメリット
- 設置がとにかく簡単
- 他の車にも簡単に持っていける
設置はシガーライターソケットに挿すだけ。
他の車で使いたいときも、車のラジオの周波数を合わせるだけで、いつもペアリングしているスマホですぐ再生出来ます。
FMトランスミッタータイプのデメリット
- 操作しにくい
- シガーライターソケットを一つ専有
- FMを経由するので音質劣化
- ラジオにノイズが入ることがある
FMトランスミッターのボタンでBluetooth接続したスマホで再生中の曲の次の曲、前の曲への送り、や再生、停止の操作ができます。
しかし、据え置きのカーオーディオやナビと比べると、シガーライターソケットの位置によっては若干操作しにくい場合があります。
どうしても操作しにくい場合は、スマホを置けるホルダーを用意してスマホを直接操作する手もあります。
たいていのアプリで音量アップ、ダウンボタンで曲送り出来るので、運転中もスマホを見ずに操作は可能です。
FM電波で車に音楽を飛ばすので、有線接続より音質が劣化する場合があります。
そんなに気になるほどではないと個人的には思いますけど。
普通にラジオを聞きたいとき、FMトランスミッターからの電波の影響か、結構ノイズが入ります。
FMトランスミッターが出す周波数を変えるなどで改善の可能性はありますが、これは結構気になります。
いざとなればFMトランスミッターをシガーライターソケットから引っこ抜けば静かになりますが、FM電波をOFFするモードがあればいいですね。
FMトランスミッタータイプを実際に使ってみて
ちなみに買ったのはこれ。
使ってみて思ったのは「すごい快適」です。
今年の「買ってよかったものリスト」の上位に入ること間違いなし。
そんなリストは作成したことありませんが。
最初の1回だけスマホでペアリングの設定をしておけば、次回からは車のエンジンを掛けると数秒で自動でペアリングされ、再生可能な状態に。
スマホの音楽再生アプリが起動してれば、FMトランスミッターの再生ボタンを押すとミュージックスタート。
スマホを操作する必要はありません。
(FMトランスミッターの再生ボタンを押しても再生されないときもあります。スマホの再生アプリが完全に終了してしまってる場合など。スマホ側の問題なのでFMトランスミッターからはどうしようもないと思います。)
曲の選択もスマホでサクサクなので、大抵のミュージックプレイヤーよりも快適に操作できます。
中国製の格安MP3プレイヤーを2年ほど使っていましたが、曲の選択等がサクサク出来るとは言えませんでした。
2年間車内に放置しても壊れないタフさと、驚異的なバッテリーの保ちを考えるとすごく優秀な品ではありますが。
前の曲、次の曲、再生、停止はFMトランスミッター側で制御可能。
ボリュームはスマホ、FMトランスミッター(15段階)、車のラジオそれぞれで調整することになります。
スマホとFMトランスミッターは最大にしておいて、車のオーディオで調整するのがいいかなと思います。
エンジンOFFでスマホの再生も自動で停止してくれます。(でも極稀にうまく行かない)
スマホのバッテリーの減りが極端にが早いとかもなく、いざとなればUSBのポートがあり充電もできます。
例の中国製MP3プレイヤーを有線接続で聞いていたとき、充電しながらだとひどいノイズでした。
こちらはBluetoothで一度デジタル信号として飛ばしているおかげか、充電しながらでもノイズが増えたりとかは感じませんでした。
他にも、先程書いたように無駄に多機能です。
- microSDカードやUSBメモリに保存した音楽の再生
- スマホとAUXで有線接続(AUX-IN)、車のAUXで有線接続(AUX-OUT)
と、僕的には使わない機能もついてます。
microSDカードやUSBメモリに保存した音楽の再生時には、FMトランスミッターの画面に曲名も表示してくれるらしいです。
Bluetooth接続で使う限りは、周波数設定時以外に画面を見ることはほぼありません。
充電用USBコネクタは右側が良かった(車種により一長一短あり)
このFMトランスミッターには充電 & USBメモリ用のUSBポートが2口、左側に付いています。
ケーブルを付けると、運転席と反対の左側にケーブルが出るので、運転席側に設置したスマホホルダにケーブルが届きません。
もうちょい長いケーブルを使えば解決ですが、ポートが右側についてればそのままでも届いたのに。
でもFMトランスミッターを上下逆になるように180度回したら届きました。
ケーブルを買うのも面倒くさいので、これでいいや。
車種による問題なので、どっちが良いとも一概に言えないですけども。
音質は全く問題ない
このFMトランスミッターを使って音楽を聞いてみたところ、個人的には全然聴けるレベルの音質でした。
音質については、人によって評価が全然変わってくるので難しいですよね。
ある人は全然気にならない音質でも、ある人には聞くに堪えないと感じることもよくあります。
でも車で聴く分には、走行音で細かいところまで聞こえないので、そこまで音質を求めても仕方がないと思います。
ノイズがひどくてガーガー鳴ってるとかはだめですが。
FMトランスミッターなので、当然FM電波として車のオーディオが受け取るので、音質はFMラジオ並と思います。
普段FMラジオを聞いて不満を感じない人は、多分違和感なく使えます。
まとめ
価格と機能を総合して、かなり良いですこれ。
すぐに壊れなければという条件付きですが、オススメです。
実はこの記事、2年前に書いてなぜか投稿せずに放置していました。
このFMトランスミッターを買ったのは2020年ということになりますが、今でも全く問題なく使えているので、安いからすぐ壊れるってわけでもなさそうです。