レゴ互換「DECOOL」のバイク(3354)組み立てレビュー!価格の割に高い満足感
導入部
レゴの互換品DECOOLのバイク(3354)を手に入れ、組み立て前の感想ということで前回記事を書きました。
「質はそんなに悪くなさそうだぞ」というのが組み立て前の感想ですが、組み立て後にその感想は変わったのでしょうか。
結論から言うと、「値段の割には結構良い」でした。
でもちょっと心にモヤモヤが残る結果となりました。
この記事の目次
組み立てた感想
出来上がったものがパッケージの画像とぜんぜん違う!とかだったらネタとしてすごい面白かったんですが…
眼の前にはパッケージと同じものが完成しました。
「中国製」のレゴの類似品、と言うあまり良くない先入観も多少はあったので、「思ったよりちゃんとしてる」と感じました。
組み立ては2時間ちょいかかった
時折子どもたちに邪魔をされながら作り、2時間ちょっとで完成しました。
378ピースなのでこんなもんですね。
「すぐ完成しすぎて物足りない」と言うほどでもなく、「やってもやっても終わらない!」と言うわけでもなく(レゴのバケット掘削機はこんな感じでした。楽しかったけど。)、ちょうどいい作業ボリューム。
手が早い人なら、もっと早く組めると思います。
余ったパーツ。
ちょっとパーツが余る(余分に入ってる)感じもレゴに似てます。
品質は… 悪くないですね
DECOOLのバイクは、おおむね組み立てに支障はありませんでした。
レゴを組み立てるときは独特なワクワク感、満足感を感じますが、このDECOOLのバイクを組み立てたときもその感覚はレゴと遜色ありませんでした。
なんの予備知識もなしにこの組み上がったバイクを見せられても、レゴじゃないと気づくのにしばらく時間がかかるかもしれません。
ひょっとしたら気づかないかも。
組み立てに関する問題点、気づいた点
大きな問題はなく組み上がりましたが、一部「おや?」と思うこともなくはなかったです。
中国製ということで、一番心配だったのが「パーツの欠品」。
パーツによっては、足りないと作れなくなってしまいますからね。
でも、幸いなことに欠品はありませんでした。
すばらしい!
他にもいくつか気になる点があり、組み立てに致命的な影響はないですが、シャフトにギヤを通すとき、若干固いものがあったり、逆にちょっと緩いのもあったりしました。
チェーンも数十個の小さいパーツをつないで作りますが、これを嵌めるのもやけに固い。
レゴではチェーンは若干柔らかめの樹脂を使っているように思いますが、DECOOLは他のパーツと同じ固いABS樹脂なんですかね?
素手で入れられないほどではないですが、固いです。
でも、はめた後はスムーズに動きます。
上の画像、右の穴が塞がっているのが分かるでしょうか?
成形時に出来た「バリ」によって穴が塞がれています。
このバリによってシャフトが入らないんですが、バリの厚さは0.5mmもないのでシャフトをガシガシ突っ込んだら取れました。
右側にギザギザした突起があります。
成形時に樹脂が入ってくる入り口「ゲート」の跡です。
ゲート跡は全ての樹脂成形品に出来るものですが、これはちょっと大きいですね。
触るとちょっと痛いです。
でもまあ、組み立てに支障があるほどではありません。
気になるならカッターナイフで削り取ればOK。
中央のグレーの筒の中央からひげみたいなのが2本出ています。
手でむしり取って除去すればOKです。
マニュアルの抜粋ですが、上の画像の赤い矢印の薄灰色のパーツを見てください。
右側の灰色のパーツの後ろにあるように見えますよね。
でも実際はそうじゃなく、なんか立体的に不自然です。
ところが、ページを進めていくと、なんか直ってる。
マニュアルは3DCAD的なものを使って作ってるんじゃないんですかね?
よーく見ると、パーツの形状もいびつなものが所々にあったりして味わい深いです。
組み立てたバイクの外観
改めて組み上がったバイクを見ると、普通にカッコいいです。
変にバランスが悪いところもなく、アメリカンバイクの特徴的なプロポーションをうまく表現しています。
と、ここで改めて調べてみたんですが、このアメリカンバイクはレゴ 8051と全く同じですね。
つまりコピーです。
DECOOLの腕のいいビルダーがで独自に設計したのかと思いましたがそうじゃないみたいでがっかりです。
でもまあ、レゴ 8051が元になっているというのはとりあえず置いといて、このバイクははっきり言って鑑賞にも耐える出来です。
と言うか早速飾ってます。
ばらばらにしてレゴと混ざってしまうのが嫌なので、ばらさずにとりあえず飾っておこうと言うのが一番の理由ですが。
強度的にもしっかりしてる
組んでもパーツがゆるゆるですぐにバラバラにならない?とか思ってましたが、大丈夫でした。
ちょっとゆるいかな?と言うパーツも有りましたが、自重で抜け落ちたりするほどはゆるくないので、ちゃんと組み立てられます。
前輪部と本体を繋ぐ方法が、シャフト1本差し込んだだけなのですぐ抜けるのがちょっと不満。
と思っていたら、どうも組み立て方を間違えていたようです。
正しく組めばするっと抜けたりはしません。
この商品はレゴテクニックの類似品ですが、レゴテクニックは普通のレゴと比べると頑丈です。
DECOOLもレゴテクニック同様に結構頑丈で、子供が遊んだりしてもすぐにバラバラ、なんてことはありません。
ギミック、動作のスムーズさ
このモデルのギミック、つまり可動部は下記のとおり
- V型2気筒エンジンのピストンが後輪の回転と連動して動く
- 前輪サスペンションが可動
- 前輪のステアリング
タイヤとエンジンが連動して動くのは、レゴテクニックではおなじみのギミックですね。
2つのピストンがぴょこぴょこ動くさまは見ていて楽しいです。(前側のピストンはほとんど見えませんが。)
チェーンもスムーズに動きますし、ギヤもしっかりと回転を伝達しています。
価格は妥当か?
このDECOOLバイクの元になっていると思われるレゴ 8051は2010年に発売で、発売当初は6,000円ほどで売られていたという情報がありました。現在は価格が高騰して4~6万円で売られていたりします。
レゴ 8051はネイキッドバイクとこのアメリカンバイクの組み換えが可能な商品で、ピース数は467。
DECOOLの378ピースに対しレゴ 8051は467ピースと多いですが、DECOOLは2500円程度なのでかなりの価格差があります。
この価格差を「お得!」と見るか「コピー商品は許さん!」と見るかは人それぞれですが。
DECOOLは2500円で売られているおもちゃとして、品質は悪いもんじゃないですし、買って損はないと思います。
レゴテクニックのことを知らなくて、メカ系が好きな人に見せると「なんじゃこりゃ、すげーー!」って言うかもしれません。
これでバイクがDECOOLのオリジナル設計だったらもっと良かったんですけどね。
まとめ
レゴ 8051のコピーとほとんど同じということが分かり、自信満々で人におすすめしにくくなってしまいましたが、細かいことを気にしなければお買い得です。
- レゴテクニック的なものを組み立ててみたいが、なるべく安いのが良い
- レゴ 8051を買い逃した
- レゴ互換品を組み立てて、改めてレゴの品質の高さを確認したい
- 中国製のレゴ互換品に興味がある
と言う人は買っても損はないかと思います。
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