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【具体例紹介】3Dプリンターで作れるものとは?日用品から家まで!

   

3Dプリンターで作れるものは何があるでしょうか?
最近では一般の家庭でも3Dプリンターを手軽に使えるようになりましたが、「買ったはいいけど、何作ろうかな?」という人もいるかもしれません。

そこで今回は、3Dプリンターで作れるものの例を紹介します。
3Dプリンターで何を作るかの参考になるかもしれません。

3Dプリンターで作れるものとは?

3Dプリンターとは、コンピューターで作った3次元のデータをもとに、樹脂や金属などの素材を層状に積み重ねて立体的な物体を作る機械です。
従来の製造方法のように素材の塊から削ったり、型に溶けた材料を流し込んだりするのではないため、今までは難しかった形状も簡単に出力することが出来ます。

また、自分で3Dデータを作れるなら、好きなデザインやサイズにカスタマイズすることも可能です。
造形できる形状に制約が全くないわけではありませんが、思い描いた形状はだいたい作ることができると思ってOKです。

3Dプリントする3Dデータの入手方法

3Dプリンターで製作可能な形状的にはかなり自由度が高いですが、3次元形状のデータをどうやって準備するかが、ネックになるかもしれません。
3Dデータを準備するには次の方法が考えられます。

3DCAD、3DCGソフト等で自分で作る

3Dプリンターを自分で買うような人は、「ないものは自分で作る」精神な人が多いと思います。
そんな人は、3DCADや3DCGなどのモデリングソフトを使って自分で作っちゃいますよね。

3DCADなら「Fusion360」、3DCGなら「Blender」などの高機能なソフトが無料で使えるので、「ソフトが高くて買えない・・・」という時代は終わりました。
(正確には、Fusion360は個人の趣味程度なら今のところ無料で使えます)

今は使えなくても少し勉強すればすぐ使えるようになりますが、やはり少しは勉強しないといけないのがネックといえばネックです。

ダウンロードサイト

「Thingiverse」等の、3Dプリンター向けの3Dデータがダウンロードできるサイトがあります。
3Dプリンター自身の部品から、フィギュア、フックなどの実用品まで多彩なジャンルのデータが無料でダウンロード出来ます。

ちょっとした便利小物が欲しい場合は、自分で作るよりこのようなサイトを利用したほうが早い場合があります。

クラウドソーシングなどで依頼する

自分で3Dデータを作れないけど、どうしても指定の寸法、形状が必要な場合は誰かに作ってもらう必要があります。
手軽に依頼できるのは「ランサーズ」や「ココナラ」等のクラウドソーシングサイト。

機械設計会社等の依頼する手もありますが、クラウドソーシングのほうが安く作ってもらえる可能性があります。

3Dプリンターで作れるもの・具体例

大抵の形状は出力できるので、3Dプリンターで作れるものは無限にあると考えていいですが、具体的にこんなのが作れるよ!という例を紹介したいと思います。

日用品・実用品

家庭用に3Dプリンターを導入する場合、やっぱり日用品や実用品は定番ですよね。
ちょっとした不便を、ジャストサイズの設計で解消することが出来ます。

フック

3Dプリンターを使っていると、やたらフックを作っている気がします。
市販のS字フックなんかも便利ですが、やっぱり使いたい場所の専用設計のサイズで作れるのが最大のメリットですよね。

下の画像は、ベッドのボードに金網を引っ掛けたくて作ったフック。
この絶妙な角度や幅は市販品じゃ絶対見つからないやつです。

壊れた部品の補修など

壊れた日用品の補修部品を作るのにも3Dプリンターは大活躍。
下の画像はクイックルワイパー的なお掃除グッズの壊れた部品を修理したときのもの。

ジョイント部分が割れちゃったんですが、先端部と棒はまだ使えそうなので、捨てるのは忍びないので修理しました。

時間の無駄と捉えるか、エコと捉えるかは人それぞれ・・・

自転車部品

自転車のチェーンカバーを3Dプリンターで自作したこともありました。

 

最終的には割れてしまいましたが、1年以上は使えたかな?

キッチン用品(クッキー型)

3Dプリンターでクッキー型を作っている人も結構います。
下の画像はリアル系な絵柄のアオムシとアゲハのクッキー型。

オリジナルなデザインで好きに作れるのがメリットです。

フィギュア

フィギュアや模型製作にも3Dプリンターが活用されています。
家庭用でも光造形(DLP)方式の3Dプリンターは高精細な造形が可能なため、フィギュア制作に利用できます。

家庭用ではありませんが、フルカラーで造形できる3Dプリンターもあり、3Dプリントサービスに依頼することもできます。

部品の試作

家庭用よりは産業用の用途になりますが、新規設計した部品を3Dプリンターで試作することもよく行います。
安価な家庭用3Dプリンターでいいので、設計者が自由に使えたら新しいアイデアが生まれやすい、かもしれません。

教育・知育関連

例えば歯車を3Dプリントして組み合わせ、動作するモデルを作ることで減速機の仕組みの教育に役立てる、なんてことも出来ます。
紙面の図だけじゃ理解し難いことも、3Dプリンターで作った実物に触れることで理解を深めることが出来ます。

ちょくちょく話題になるのが、3Dプリンターで作る家。
巨大なアームを持つ3Dプリンターでコンクリートを積層して作るみたいです。
工期が圧倒的に短縮できるのがメリットで、24時間で家を作ることも可能なんだとか。
未来、ですね。

最終製品・量産部品への活用

部品の試作にとどまらず、最終製品・量産部品への3Dプリンターの活用も拡大しています。
従来の製造方法では不可能な形状が可能になることの付加価値や、生産数が極端に少ない場合にも対応しやすいと思います。

私も一設計者としての目線では、強度等の物性や、経年による変化が未知数なので採用して大丈夫か、十分に検討する必要があると思います。

まとめ・アイデア次第で無限の可能性

具体例を交えて、3Dプリンターで作れるものを紹介してみましたが、アイデア次第で無限の可能性があります。
まだ誰も思いついていない使い方も、これからどんどん出てくるでしょう。

現状では材料のコストや選択できる材質、強度、プリントに時間がかかるなどの問題もありますが、技術の進歩により問題は解決されていくと思います。
そうなると、ますます3Dプリンターの活用は広がるはずです。
今後、3Dプリンターでどんなものが作れるようになるか楽しみです。

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