カワハラの、雑多な記録。

かわいいハエトリグモの飼育方法まとめ

      2022/10/25

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今の時期になると、気温も上がってアレの活動も活発になってきます。
そう、かわいいかわいい「ハエトリグモ」です。

冬の間はほとんど見かけることがありませんが、初夏になるとよく見かけます。
餌となる小さい虫が活動的になるので、それを食べるためにハエトリグモも出てくるんでしょうか。

と言うか、冬の間は彼らはどこで何してるんでしょうね?
アダンソンハエトリグモは初夏から次の年の夏ぐらいまで生きるらしいので、どこかにいるはずですが。

ハエトリグモをちょくちょく見かけると湧き上がってくるのが、「ハエトリグモを飼いたい」と言う想い。

今回は飼う方法を調べてまとめてみました。
思い立った時にすぐに飼育できるように。

飼育してる人は結構いるみたい

ネットで調べてみると、結構ハエトリグモが好きで飼っている愛好家はいらっしゃるようです。

古くは江戸時代にハエトリグモは「座敷鷹」と呼ばれ、ハエトリグモにハエを取らせるという遊びが流行したんだとか。

座敷鷹!
呼び方がかっこいい!

ハエトリグモはちっさくても有能なハンターですからね。
その性質をよく表してます。

この遊びに使うハエトリグモは飼育されていて、強いハエトリグモを売る商人までいたとか。
もはや遊びの域を超えてます。

この話から分かることは、数百年前の江戸時代からハエトリグモを飼っていた人はいたってことですね。

蜘蛛の種類によって飼育難易度が違うらしい

某知恵袋にハエトリグモの種類による飼育の難易度について記述がありました。

参考リンク
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1151333346

飼育が簡単な種類

  • ネコハエトリ
  • ミスジハエトリ
  • チャスジハエトリ
  • アダンソンハエトリ
  • マミジロハエトリ

飼育が難しい種類

  • アサヒハエトリ
  • アオオビハエトリ

どうも、種類によって餌の好き嫌いがあるらいです。
飼育が簡単な種類は割と何でも食べるので、餌を用意しやすいということみたいです。

我が家に出没するのは、多分ほとんどがアダンソンハエトリグモだと思うので、飼いやすい種類のようです。
良かった。

ハエトリちゃんのエサはどうする?

ハエトリグモを買うときに最大の障壁となるのが、「餌はどうする?」と言う問題です。
ハエトリグモの餌なんて、もちろんペットショップでも売っていません。

まず何を食べるか?ですが、

  • ショウジョウバエ(コバエ)
  • ゴキブリの赤ちゃん

なんかを食べるようです。
まあ、ハエトリグモより小さい虫だったら何でも食べるんじゃないでしょうか。
あまりに大きいのは、さすがに歯がたたないので食べないでしょうけど。

で、やっぱり生きていて動く餌しか食べないようです。
腹が減っていても、動かないものは食べない。
なんてわがままなんだ。

餌として調達が一番簡単そうなのが「ショウジョウバエ」じゃないでしょうか。
夏場に生ごみの処理をサボると、すぐにどっかから飛んできますよね。

そのショウジョウバエを罠で捕まえます。

罠でショウジョウバエを捕まえる!

  • ペットボトルの口を切って、逆さまにして付ける。
  • ショウジョウバエは中に入れるが外に出にくい。
  • おびき寄せるために、中に腐りかけのバナナなどを入れる。

図を描いてみました。
こんな感じだと思われます。

hae-trap_160629

これだとペットボトルの口が大きいので、ショウジョウバエが出やすいんじゃないかな、と思います。
ペットボトルの口の代わりに、紙を円錐状に丸めて漏斗みたいにし、先端の穴を小さめにして使うという方法を紹介している方もいました。
これなら、口が小さいのでショウジョウバエがより逃げにくそうですね。

この、「入りやすいが出にくい」と言う特徴は、うなぎを捕まえる罠と似たような原理ですね。

左右捕獲進入口で捕獲率UP!うなぎ・穴子捕獲かご

というか、アマゾンでうなぎの罠なんて売ってるんですね。
アマゾンはやっぱりなんでも売ってるなー。

と言うことは、ハエトリグモの罠とか、ショウジョウバエの罠もアマゾンで売ってるんじゃ!?
と思って調べてみたら…

ショウジョウバエそのものが売ってた。

アマゾンで「ショウジョウバエ」と検索したら、ショウジョウバエ自体や飼育する道具と、殺虫剤や虫よけ剤が交互に並ぶというカオスな検索結果に。
アマゾン的にも、ショウジョウバエが欲しいのか、逆にショウジョウバエに来て欲しくないのか判断に苦しんでいる模様です。

アマゾンで売っているショウジョウバエは、カエルとかの餌用みたいです。

ハエトリグモはさすがに売ってませんでしたが、ハエトリグモがデザインされたはんこを発見。
なにこれ、欲しい。

秘密兵器「吸虫管」

話が横道にそれがちですが、罠で捕まえたショウジョウバエをどうやってハエトリグモに与えるかがまた問題です。

その答えは「吸虫管を使う」です。

吸虫管とは、口で息を吸い込んで小さな虫を捕まえる器具です。
チューブの虫を吸う側と息を吸う側の間に空間があり、そこに虫が入るようになっています。
これがなかったら、吸った虫がそのまま口の中にINしてしまいますからね。
それは嫌です。

こんなやつです。

これを見た時「あ、これ持ってる」って思いました。
もちろん吸虫管そのものじゃないんですが、似たようなものです。

これ。

ママ鼻水トッテ

(人間の)赤ちゃんの鼻水を吸い取る器具「ママ鼻水トッテ」です。
捕獲する対象が虫か鼻水かの違いはありますが、構造とか使い方はほぼ同じですね。

でも、ちょっと家を探してみたけど見つからない。
捨てちゃったかな。

吸虫管は2000円位するけど、鼻水トッテは700円以下だ。
こっちのほうが安い。
吸虫管が欲しい時は、近くの西松屋にダッシュするかアマゾンでポチりましょう。

ただし、ママ鼻水トッテが吸虫管として本当に使い物になるのかどうかは保証できません。

吸虫管でショウジョウバエを吸った後、それをどうやってハエトリにあげればいいのか、これもまた悩みますね。
せっかく吸っても、吸虫管の蓋を開けたら逃げていきそうです。
これについては、いいことを思いついたので後述します。

冬場の餌はどうする?

冬にあんまりショウジョウバエいないですよね。
罠を仕掛けても捕れないかもしれません。(実際は捕れるのかもしれませんが)

さあ、どうする。

もう、ショウジョウバエも繁殖させて増やしたら良いんじゃないでしょうか。
容器内に適当な餌を入れておけば、勝手に増えるでしょ。

さっき見たアマゾンでショウジョウバエの繁殖キットも売ってたし、そんな難しいことはないように思います。

それにしても、ハエトリグモを飼うために、ショウジョウバエまで飼わなければならないのか。

何に入れて飼う?

動物を飼う時は、できるだけ広い場所でのびのびと飼ったほうが良い。
なんとなくそんなイメージありますよね。
狭いとこに押しこめちゃ可哀想です。

でも、ハエトリグモは広いところで飼えば良いってもんでもなさそうです。

大きさで言うと、薬の錠剤が入ってるガラス瓶や、フィルムケースくらいの大きさが良いんだとか。
500mlのペットボトルでも大きすぎると言っている人もいます。

他には小さめのプラスチック製のタッパなんかも利用できます。

と言うのも、大きすぎる容器だとハエトリグモが餌を捕まえるのが大変らしいです。
ハエトリグモが難なく捕れるくらいに餌を多めに入れられるならいいんですが。

さらに、乾燥に弱いので、蓋に穴を開けたりしないほうが良いです。
ちょっと密閉したくらいじゃ、ハエトリグモは窒息しないようなので。

乾燥防止に、水を含ませた脱脂綿を容器内に入れておきます。
水滴をそのまま容器内に入れると、ハエトリグモはその水滴で溺れて死ぬこともあるそうです。
水滴で死ぬって、どんだけ繊細な生き物なの。

ただの透明なガラスやプラの容器に入れるだけじゃ味気ない、と言う人は観葉植物用のパークチップを入れても良いみたいです。

こちらのブログが参考になります。

ハエトリグモの飼育

この他の注意点として次のようなことも書いていました。

  • 直射日光の当たるところに置かない
  • サイズが大きいと掃除の頻度が減るというメリット
  • 砂糖水で寿命が伸びる
  • 共食いする可能性があるので1容器1匹にする

実際に飼ってる人の意見は参考になります。

他に池田博明さんが作成されたこちらのページもかなり参考になりました。

クモの採集方法・標本作成法・飼育方法・撮影方法

高校で生物の教師をされていたそうで、「その道のプロ」が書いたとすぐに分かる濃い内容です。

どうやって餌をあげる?

吸虫管の中のショウジョウバエをどうやってハエトリグモに与えるか、と言う問題が残っています。

ここは、思い切って発想を変えてみましょう。
吸虫管で吸ったのショウジョウバエを、ハエトリグモの入った容器に移すのが大変なら、吸虫管の中でハエトリグモを飼えばいいのでは?

図にするとこうです。

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ペットボトルを改造して吸虫管を作ります。
ハエトリグモをその中で飼うので、350mlくらいの小さいペットボトルがたまにありますよね。
あれが小さめでいいんじゃないでしょうか。

普段は普通のペットボトルの蓋をしておき、エサをやる時だけ吸虫管に改造した蓋を使います。

それにしてもショウジョウバエ視点で考えると、恐怖以外の何物でもない環境ですよね。

うまそうな臭いにおびき寄せられていってみると、その部屋から何故か出られない。
しばらくすると吸虫管のチューブが忍び寄ってきて、
突然吸い込まれたかと思うとそこには天敵のハエトリグモ…
きゃーーー。

実際に試したわけではないので、この方法でうまくいくかは分かりません。
もっとうまいやり方があるかもしれません。

まとめ

今度ハエトリグモを見かけたら、捕獲して飼育してみたいと思います。
うまい事やれば、繁殖に成功して赤ちゃんグモも見れるかもしれない。

でも、赤ちゃんグモがいっぱい生まれたら養いきれるだろうか。
まあ、そんなことを、飼う前から心配しても仕方がないですね。

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