渋川動物公園は想像以上に自由な場所だった
2017/09/26
岡山県玉野市にある「渋川動物園」に行ってきました。
最近は小綺麗に整備された施設が多いですが、そういうところに慣れた身にとっては、ここ渋川動物園はたいそう衝撃的な場所でした!
もちろん良い意味で!
普通の動物園とは一線を画す存在
動物園は市営とかが多いですが、ここ渋川動物公園は市営とかではないようです。
多分、個人経営的な感じなので、ゾウとかキリンとか、ライオンとか、普通の動物園では普通にいる、大型の動物はいません。
だから、ここ渋川動物公園はなんとも言えない独特な雰囲気を醸し出しています。
予備知識無しで、普通の動物園のつもりで行くと、びっくりするんじゃないでしょうか。
でも、渋川動物園の魅力はそういうところですよね。
これが普通の動物園だったら、私もわざわざ岡山まで行って動物園に行こうとは思いませんでした。
なんか普通じゃない
「これは、すごいところに来てしまった」
それが入園して最初の感想です。
受付には白いオウムが陣取ってるし
入り口入ってすぐにいるマーモセットは手載せOK
豚や猫がウロウロしている。
馬とかロバ、小さい豚が柵の中に入っていて、「ああ、これは見るだけで触れないのね」と思ったら、「中に入れます」って書いてある。
あ、入っていいんだ。
何?この自由な感じ?
楽しい!
他にも、ハナグマが網から鼻を出して来て、餌を要求してきたり。
普通の動物園は、なかなかこんな風に動物が網から顔を出せるようにはなってません。
そのタヌキには、手を伸ばせば触れます。
実際に触ろうとしたら、軽く牙を剥いてきたのでそれ以上はやめときました。
もしかしたら噛まれるかもしれない、というドキドキ感と、「何かあっても自己責任で」と言う空気がいいですね。
最近はどこに行っても、ちょっとでも危険なものには近づいたり触ったり出来ないようになってますから。
犬の散歩も出来る(有料)
入り口からちょっと進むと、犬小屋が並んでいて犬がいっぱいいます。
種類的にはポメラニアンが多くて、柴犬、シェットランドシープドッグ、スピッツなど。
この犬たち、1日1000円で散歩ができます。
微妙に高い気もしますが、午後2時以降だったら500円です。
今回は散歩はしなかったんですが、小屋の付近を歩いてると、犬たちが「私を散歩に連れてって!」と言わんばかりに吠えます。
怒って吠えてるわけではないので噛んだりはしないですけど。
他の犬が散歩してもらってるのを見かけると、羨ましいのかまた吠えたり。
よっぽど散歩に行きたいんですね。
でも、柴犬だけは吠えずにおとなしくしてました。
犬も性格がいろいろありますね。
崖の下からなんか小動物が駆け上がってきた!
動物公園内を歩いている時、道の片側が崖、というか斜面になっていて、突然「ガサガサッ」って音がしました。
何か来た!ってびっくりしてたら、何やら小動物が崖から駆け上がってきました。
よく見てみると犬です。白い綺麗なポメラニアン。
放し飼いの犬もいるのか!
後で犬小屋に戻って見てみると、コロコロリンと言う白いポメラニアンがいてその小屋には「FREEなわんこ」と書かれています。
なるほど、こいつが自由に放たれて園内をうろうろしてるんですね。
コロコロリンにはポンポコポンという兄弟がいて、彼も「FREEなわんこ」です。
この時小屋に不在だったので、さっき見たのはコロコロリンの方だったんでしょう。
やたら歩かないといけない。奥まで行くには車いすとかでは無理
この渋川動物公園は、入口付近にウサギやカピバラが触れるコーナーやマーモセット、犬達が固まっています。
でも、馬とかヤギとかは動物公園の奥の方まで歩かなければいけません。
それがまた遠い!
しかも道は未舗装、林道のような感じです。
軽トラが通ったようなワダチがあって、凸凹してます。
坂も結構急だし。
ベビーカーは頑張れば押せますが、車いすの人はかなり厳しい戦いを強いられるんじゃないでしょうか。
ヘタすると、ワダチに車輪を取られて転倒するかもしれません。
園内には池があって、園内マップを見ると池を一周するのはすぐに思えますが、実際に歩くとかなり遠いです。
池を一周する間は、ブタがいるくらいで他に動物もいないしただただ山を歩いているような雰囲気。
ここはどこだ?この写真を見て「動物園」って答える人はいないと思います。
これが園内マップ。
そしてこれが航空写真。
現実の渋川動物園は園内マップとは違い、かなり変則的な形状です。
そのため、カチカチ山展望台までが非常に遠い。
カチカチ山展望台まで頑張って歩きましたが、思ったほど展望が良くなかったので、心が折れてしまい、馬場の方に立ち寄る気力なく帰ってしまいました。
吊橋がちょっと怖い
園内にこんな吊橋がありました。
こんなのがあったら、やっぱり渡ってみたくなりますよね。
でも、板がところどころ削れてたりして、結構恐い。
踏んだ瞬間、ズボッとかなったりしないよね?
「定員5名」とか書いてるし。
きちんと管理されているのか、若干不安になります。
「落ちるも落ちないも自己責任で」とかだったら怖いです。
4歳の息子が全然怖がらずにひょいひょい渡るのがまた怖い。
展望台ってこれ?
こんな看板があって、展望台があるらしいことが分かりました。
せっかくなので、もちろん行きましたよ。
急な坂を登って、あったのがこれ。
展望台ってこれか?
廃材を積んだようにしか見えないですが…
一応乗ってみたけど何も見えない。
これの後ろにこんな山があったので、これが展望台なのかもしれません。
と言うか、今よく考えると、カチカチ山展望台って名前からして、これだと思います。
その時も登ろうかと思いましたが、堆肥を積んで山にしているのか、なんか臭うのでやめてしまいました。
坂道の連続でもうだいぶくたびれていたし。
園内マップの楽しげな雰囲気とは裏腹に、渋川動物公園はかなりハードコアな場所です。
優駿の丘や長い長い平均台、乗車馬場には結局たどり着けませんでした。
子供は数日前まで風邪ひいてて、歩くのを嫌がるようになり、だっこしたりしてたので非常に疲れました。
私も同じく風邪気味で、だんだん頭痛がしてくるし、これ何の修行?と言う状態です。
柵の中にロバが入っているかと思えば、普通に柵の外にいるロバもいたりして、この頃になるとそういう状況にも慣れて、「あー、はいはい。ロバが柵の外にね。はいはい。」って感じです。
ロバって耳が長くてかわいいですね。
まとめ
キレイに管理された生ぬるいスポットに飽きたと言う人は言って見る価値があります。
歩くのはちょっと… と言う人はあまり奥まで行かないほうが良いかもしれません。
疲れた割に得るものが少なかったです。
あと、中で売っている食べ物は動物の餌くらいなので、昼をまたいで滞在するなら、なにか持ち込んだほうがいいと思います。