長男(5歳)の中耳炎の手術をしたら実は中耳炎じゃなかった!
2017/07/20
この記事は長男が幼稚園の聴力検査で引っかかったのをきっかけに、扁桃腺とアデノイドの切除手術を受けることになった一連の流れを書いています。
最初から読みたい方は、こちらへどうぞ
軽い自閉症の長男が難聴かもしれない。発達障害と難聴は関連してる?
この記事の目次
入院初日
12月20日、いよいよ入院の日です。
ちなみに、長男(4歳)は、入院直前に誕生日を迎え、長男(5歳)となりました。
私は20~22日まで有給休暇を取得し、入院をサポートする体勢を整えました。
退院の予定日の26日は仕事ですが、それ以外は付き添うことが出来ます。
前の記事にも書きましたが、病室は個室にしました。
入院したのは女性の病棟だったので、大部屋だと私が付き添いで泊まることが出来ません。
女性病棟でも、個室だったら男性が泊まってもOKとのこと。
病室は思ったよりは広かったです。
と言っても3~4畳くらいでしょうか?
広げると簡易ベッドみたいになる椅子もあります。
テレビはテレビカードの購入が必要で、テレビカードを使用して冷蔵庫も使えます。
誰でも使える給湯室はお湯やお茶が飲み放題で、電子レンジやオーブントースターも使えます。
病院内にコンビニ(サークルK)がありますが、夜には閉まってしまいます。
この日は特にすることもなく、子供を病室に慣れさせるという意味もあるのかと思います。
病院に連れてこられた日に手術して、初めて入る病室で1週間も過ごさなければいけない言うのは子供に取ってかなりストレスでしょうから。
手術前日から泊まって、ちょっとでも病室に慣れている方がいいのかもしれません。
入院初日は嫁が付き添いで泊まることになりました。
慣れないところで不安なとき、やっぱり子供は母親と一緒のほうが安心できるかと思いまして。
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入院2日目(手術当日)
入院2日目が手術です。
手術の時間は午前11時半予定で、この日は朝の5時半からは食べることが出来ません。
5時半には当然起きていないので、この日は朝から絶食です。
9時半までは飲み物OKとのことですが、アメは舐めてもいいみたいです。
ジュースは飲めますが、牛乳はダメだそうです。
11時前くらいに突然「お腹減った」と言い出す。
今は食べたらダメと言うと、さらに「お腹減った!おなかへった!」と言ってました。
食べれないとなると余計が腹が減ってくるもんなんですかね。
黙らせるために、スマホを渡してYouTubeを見せたらおとなしくなりました。
子供を黙らせるためにスマホを渡すことの是非はともかく、YouTubeは偉大です。
11時半、長男を手術着に着替えさせ、手術室まで歩いていきます。
大人が一人、一緒に手術室まで入って薬で眠るまで付き添えます。
この役目は嫁が担当しましたが、病室から手術室までの道中も、手術室に入る時もYouTube見てる長男。
「手術がんばれ!」と声をかけようとする私には一瞥もくれず、すたすた手術室に入っていく長男。
ドラマとかだと長男の体をぎゅっと抱きしめて、頑張れよと言うシーンじゃないんですかね?
でも現実はスタスタですよ。
まあ、そんな大手術ってわけでもないですからね。
嫁と長男が手術室に入ったので、私は病室に戻って待機します。
10分ほどしたら嫁も戻ってきました。
薬をかがされて、割とすぐに眠った模様です。
薬で眠くなってくるけどYoutubeも見たいので、頑張って眠気に耐えたけど、とうとう最後は眠りに落ちたようです。
点滴とかは眠ったあとにするので、長男も気づかないので安心です。
手術後の長男は喉が痛くて食べられないので、長男の前で食事をするのはかわいそうです。
なので、手術中に昼ごはんを食べました。
14時過ぎ、手術が終わったようで、呼ばれたので手術室まで迎えに行きます。
麻酔の影響で意識がまだ朦朧としているようで、半分寝ているような状態。
時々おえっとなって、黄色いネバネバしたものを吐き出す。
扁桃腺を切除した箇所に薬を塗っていて、それをが気持ち悪いので吐き出しているとのこと。
別に飲み込んでしまっても害はないし、気持ち悪ければ吐き出してもかまわないようです。
鼻血も少し出ています。
扁桃腺は左右それぞれ4g、アデノイドも4g切除し、瓶に入れたものを見せてくれました。
扁桃腺は小振りなスーパーボールくらいの大きさがある。
こんなのが喉に付いていたら、そりゃ邪魔だろうな。
さらに医師の説明でびっくりしたのが、扁桃腺とアデノイドの切除と同時に行った中耳炎の手術の件。
鼓膜の奥に液体が溜まる滲出性中耳炎と診断されていましたが、実はなんと長男は中耳炎じゃなかったんです。
鼓膜を切開したら、その奥には何もなかったとのこと。
でも、鼓膜に辿り着く前、やはり耳垢がまだ溜まっていたようで、それを割るようにして除去したとのことです。
麻酔で眠っていないと、多分痛くてできなかっただろうと。
長男の耳の中は狭く、しかも一旦狭くなって鼓膜の手前でまた広くなるひょうたんのような形をしてるようで、その鼓膜の手前のところに耳垢が溜まっていました。
なんて厄介な耳なんでしょうか。
その耳垢のせいで鼓膜が炎症を起こしていて、そのせいかどうか分かりませんが鼓膜の厚さも厚くなっていたとのこと。
そんなこんなで、耳の聞こえが悪くなっていたのだろうということらしいです。
肝心の、耳の聞こえは良くなるのか?と言うことに関しては、鼓膜の炎症が収まれば良くなるだろうとのことです。
入院中にもう一度耳の検査を実施する予定です。
退院後に、CTを撮ったりして更に詳しく調べると言っていましたが、それ手術前にわからなかったの?と思わなくもない。
6時頃に夕食がでましたが、食べたくないと言って食べませんでした。
と言うことは、この日は朝から何も食べなかったことになりますね。
メニューは三分がゆ、みそ汁(具無し)、ヨーグルトミルク。固形物が一切ない。
点滴してるから、食べられなければ食べなくてもいいと看護師さんは言っていました。
食事をはこんできたとき、ちょうど長男が 「痛い」と言い出して、シロップ状の痛み止めを貰って飲ませました。
しかし、あまり美味しくないのか、なかなか全部飲めない。
なんか量も多い。
50ml位ある。
飲んだあとは痛いと言わなくなり、基本的に落ち着いた様子です。
叫んだり痛みで暴れたりしないか心配だったけど、よかった。
六時くらいまでは寝たり覚めたりでしたがほとんど寝ていました。
その後起きてちょっとテレビみたり本を読んであげたり。
初めは鼻血が出てたが、しばらくするとそれも出なくなりました。
口からおえっと出してたやつも、最初は黄色かったですが、次第に透明の泡になってきました。
この日は私が泊まって付き添いました。
事前にネットで扁桃腺切除手術を受けた子供のことを調べてたら、手術後に結構な料の血を吐く事があるらしいと分かったのですが、嫁は血を吐いたりしたら怖いからと、この日は私に泊まってと頼まれたんです。
でも結局、長男は一度も血を吐くことはありませんでした。
夜に嫁が帰った後、長男はYouTubeを見ていました。
またYoutubeか。
そして午後8時54分、寝るというので消灯。
長男は左手に点滴、右手の指に心拍と血中酸素濃度を測るためのセンサーを装着された状態です。
点滴は包帯ぐるぐるで固定されているので大丈夫ですが、右手の血中酸素濃度のセンサーがすぐ外れる。
センサーからベッド脇の機械にケーブルが伸びていますが、外れるたびに機械からアラームが鳴ってうるさい。
寝てるときもしょっちゅう外れて起こされそうで嫌だなと思っていたが、不思議と寝てるときは一回も取れませんでした。
手術の疲れと、扁桃腺がスッキリしたことで熟睡出来ていて寝相がいいのかもしれません。
午前1時頃ですが私が寝てたら、看護師さんが来て何やらやってることに気づきました。
どうも点滴がうまい事出来てなかったようです。
点滴の腕が身体の下敷きになるような体勢で寝ていて、とりあえず点滴は外すとのこと。
まだ食事が満足に出来る状態じゃないかもしれないので大丈夫かなとちょっと心配です。
入院3日目(手術翌日)
朝から喉が痛くてお茶も飲めないと言うので、痛み止めの座薬をもらいました。
本人は「喉が変。声が変。」と言って泣きそうな顔をしています。
扁桃腺の手術をしたら声がちょっと高くなると言う話は聞いていましたが、たしかにちょっと声質が変わっています。
血中酸素濃度のセンサーも朝に外してもらい、点滴も夜中に外したので身軽になりました。
朝食は、汁を少し飲みましたが、おかゆは食べませんでした。
そもそもおかゆはあまり好きじゃないんです。
おかゆか麺類を選べるので昼食からは麺類(うどん)にしてもらいました。
午前中に医師の診察があり、水分が取れているなら点滴はなしでも大丈夫でしょうとのこと。
喉が痛くて唾液を飲み込むのがつらいので、しょっちゅう桶に吐き出しています。
そして、やけに無口な長男。
唾液を飲み込めないので、口の中に溜めているので、口を開けられないんです。
病棟の談話室に体重計があったので、長男を乗らしてみたら14.8kg!
手術前はたしか15.65kgでした。
すごい減ってる。
手術当日は丸一日何も食べなかったし、手術後もろくに食べてませんから。
3歳の次男も乗せてみたら、まさかの同じ14.8kg。
次男はもっと痩せたほうが良いと思う。
夕食のうどんは、ほぼ全部食べていました。
好き嫌いが激しいのでおかずは全然食べなかったけど。
それにしても、着々と回復しているのが分かります。
ほとんどベッドで寝ていたのが、ちょっと歩けるようになってきた。
入院4日目
入院4日目は、3日目と同じような状態でした。
入院5日目
夕方までは唾液を吐き出していたのが、夜寝る前にはほとんど吐き出さなくなりました。
喉の痛みがましになってきたのか、飲み込めるようになったようです。
やけに無口だったのが、ちょっとずつ口数も増えてきました。
トイレにいくときも、廊下を走っていってます。
着々と回復してきました。
病院の廊下は走ったらだめですけどね。
この日は12月24日。
今年のクリスマスイブは病院です。
入院6日目
「喉が痛い」とあまり言わなくなってきました。
でも、昼食と夕食を食べている最中に痛いと言い出して、座薬を貰う。
もっと早く言ってくれればいいのに。
ちなみに、痛み止めの薬は飲み薬と座薬を選べますが、飲み薬の味が長男の好みに合わないようで、もっぱら座薬を使っていました。
入院7日目、退院
退院の予定日。
前日までは有給休暇と祝日、土日で仕事はなかったので毎日病院にいましたが、この日は仕事です。
退院は嫁に任せます。
と言っても、退院できるかどうかは最後の医師の診察で決まります。
前日、ちょっと発熱があったのが気になるところ。
でも、予定通り退院することが出来ました。
良かったよかった。
私も仕事が終わってすぐに家に帰りましたが、長男も久しぶりに家に帰れて嬉しそうです。
この日、耳の検査もしたようですが、検査の結果耳の聞こえもだいぶ良くなっているようです。
手術前は40dBじゃないと聞こえなかった音が、20~30dBで聞こえるようになっていました。
本人に「前より聞こえるようになった?」と尋ねると、「うん」と言っています。
それは良かった。
退院して何日か経ちますが、手術前との大きな違いとしておねしょをしなくなったこと。
前は毎日のようにちびっていて、非常に困っていました。
寝る前にトイレに行ってもおかまいなしにおねしょしてしまう長男。
次男は一切おねしょしない人なので、長男もさぞ気にしていたことでしょう。
入院中もおねしょしたら大変だと思っていましたが、全然大丈夫でした。
正直言って、おねしょしなくなったのが手術してからの、目に見える一番大きな変化です。
扁桃腺肥大により睡眠時無呼吸だと、おねしょしやすいと聞きましたがここまで変わるとは思いませんでした。
手術して、のどがすっきりしたことで熟睡出来るようになったってことです。
ひどかったいびきもましになり、静かに寝ています。
入院中、長男は一度も「早く帰りたい」と言いませんでした。
早く帰りたいとは思いつつも、長男なりにかなり我慢していたんだと思います。
手術では、実は中耳炎じゃなかったという予想外のことになりましたが無事に終わり、予定通り退院もできました。
本当に長男は頑張ってくれたと思います。
次に病院に行くのは1月4日。
この病院には定期的に通うことになりそうです。