カワハラの、雑多な記録。

長男(4歳)の難聴の原因は扁桃腺肥大が関係していた

      2017/07/20

この記事は長男が幼稚園の聴力検査で引っかかったのをきっかけに、扁桃腺とアデノイドの切除手術を受けることになった一連の流れを書いています。

最初から読みたい方は、こちらへどうぞ
軽い自閉症の長男が難聴かもしれない。発達障害と難聴は関連してる?

甲子園球場にほど近いわりと大きめの病院に行く(12月1日)

耳の聞こえが悪いのと、扁桃腺の肥大を近所の耳鼻科に指摘され、紹介された大きい病院に検査のためにやってきました。

当日の流れはこんな感じ。

  1. 初診受付
  2. 耳鼻咽喉科受付
  3. 待合室で問診票記入。長男の耳について色々聞かれる。
  4. 医師の診察1
  5. レントゲン(顔を横から撮影)
  6. 聴力検査
  7. 鼓膜の動きを見る検査?
  8. 医師の診察2

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これが聴力の検査の結果ですが、幼稚園や、近所の耳鼻科での検査結果と同じく、普通よりも聞こえにくい状態とのこと。

レントゲンを診て診断したところ、扁桃腺が大きくて気道を狭めているのに加え、鼻の方にある組織「アデノイド」も肥大していることがわかりました。
アデノイドは扁桃腺と似たような組織らしいですが、扁桃腺とセットで肥大しているケースがわりとあるようです。

さらに、中耳炎になっていることも発覚。
この中耳炎は痛くならないタイプの「滲出性中耳炎」で、本人すら自覚はないだろうとのこと。
この中耳炎が原因で耳の聞こえが悪いようです。
鼓膜の向こう側に水が溜まっていて、聞こえる音もぼやけた感じでクリアではないそうです。
中耳炎の原因となったのがアデノイドの肥大らしく、よく分かりませんがアデノイドが大きいと中耳炎になるみたいです。

手術することを割りと強めに勧められる

扁桃腺とアデノイドの切除手術もしたほうがいいが、中耳炎の手術はそれよりも優先度高めでした方が良いと言われました。
扁桃腺とアデノイドの手術も、中耳炎の手術もどちらも全身麻酔となるので、できればまとめて1回で両方やった方が良いとのこと。

中耳炎の手術は日帰り入院、扁桃腺とアデノイドの手術の場合は1週間ほどの入院が必要となるため、中耳炎の手術だけする人もいるそうです。
扁桃腺は体が成長すると次第に小さくなり、手術の必要が無くなる場合もあるためです。
でもそれまでに何年もかかるし、手術しなくて良くなるという保証もありません。

中耳炎の手術をしてもまた再発する可能性が高く、そういう意味でもやるなら一緒にということです。
中耳炎の手術はやったらすぐに結果が現れ、本人も手術直後に「あ、聞こえる」と分かるくらいだそうです。

すぐに手術をするかどうかの答えを出さなくても良いと言っていましたが、私の中ではもうやらない訳にはいかないだろう、位に考えていました。

手術をせずに耳が聞こえにくいまま過ごさせるなんて可哀想過ぎる。
今まであまり聞こえていない状態だった、ということも考えてみれば可愛そうでした。

扁桃腺が大きいことの弊害

他に聞いた話では、扁桃腺が大きいことで下の動きが阻害され、モゴモゴした喋り方になることもあるそうです。
うちの長男も少し発音が良くないので、その影響かもしれません。
耳の聞こえが悪いので、正しい発音が聞き取れていないというのもあると思いますが。

中耳炎で耳の聞こえが悪いわけですが、一対一でしゃべっている時はなんとか聞き取ることが出来ても、集団の中にいて周囲がざわざわしていると聞き取るのが難しくなります。
幼稚園の先生が「○◯しましょう」と言っても、はっきり聞き取れずに行動が遅れたり、周りの子供を見て状況を判断したりすることになります。

アデノイドが大きいと、鼻水が出てなくても鼻が詰まったり鼻声だったりします。
たしかに長男も、風邪をひくとすぐに鼻が詰まって苦しそうにしています。

寝てるときにおねしょをしやすいというのもあるようです。
長男はすごくおねしょしやすい体質だとは思っていましたが、睡眠時無呼吸で眠りが浅くなり、身体が起きているモードとなり、尿の量が増えるため漏らしてしまうという寸法。
次男(3歳)は全然おねしょしなくて、過去には夜寝てるときに1回、こたつで昼寝してるときに1回おねしょしただけです。
毎日のようにしている長男とは偉い違いです。

扁桃腺が大きくて食べ物を飲み込むのがちょっと大変なので、食べるのが遅くなる場合もあります。
長男も、すごく食べるのがゆっくりです。
特にテレビとか見てたら、手が止まって全然進まないんですが、食べ物を飲み込むのが人よりも大変だったわけです。
今まで「早く食べろ」と急かしていましたが、長男にとっては食べたくても食べられなかったのかもしれません。
かわいそうな事を言ってしまっていました。

このときいた看護師さんの子供も扁桃腺切除の手術を受けたらしい

耳鼻科の先生の説明を聞いている時、傍らにいた看護師さんの子供もこの夏に扁桃腺切除の手術を受けたそうです。
そのお子さんは3歳とのことで、「早いうちに手術ができてよかった」と語っていましたが、うちの長男はもう5歳。
耳の聞こえが悪いせいで言葉の発達が遅れていたのだとしたら、「もっと早く気付いて対策できていれば」と嫁はちょっと落ち込んでいました。
まあ、それまで誰も耳が悪いとは気づかなかったわけですし、今からでも遅くはないと思います。

その看護師さんは、今回先生の言い方は、すぐにでも手術をした方がいいと強く思っている時の言い方だと教えてくれました。

帰宅後家族会議

家に帰ってから家族会議をしましたが、全会一致で手術をすることに決まりました。
と言っても、私と嫁だけで決めましたが。
当の本人はまだ小さいので、自分で判断することは出来ませんし、ずっと耳の聞こえが悪い状態が続いていたのなら、自分が人より聞こえにくいという自覚もないと思います。
「こんなもんだろう」と思いながら生きているんでしょう。

長男に手術のことをどうやって説明する?

手術することは勝手に決めましたが、長男にはどう説明するかが問題です。
長男は注射でも人一倍大騒ぎしてしまうビビリなんです。
手術なんてしたらショック死してしまうんじゃないでしょうか。

どうやって説明するか考えた挙句思いついたのが仮面ライダーの改造手術。
仮面ライダーは改造手術を受けて強くなったわけです。
今のライダーは違うかもしれませんが、初代は確かそうだったはず。

私「仮面ライダーって知ってる?」
そう長男に切り出すと、
長男「知らん。」

…いきなり出鼻をくじかれましたが構わず続けます。
私「仮面ライダーは改造手術を受けて強くなったんやで。
○○(長男の名前)も改造手術を受けて強くなりたくないか?
○○は御飯食べるのゆっくりだろ?」

長男「うん。」

私「改造手術をしたら、御飯食べるのも早くなって、強くなれるんやで。
耳もめっちゃ聞こえるようになるし、寝起きも良くなるし、しっこもちびらなくなるよ。」

長男「改造手術って何するの?」

私「寝てる間に終わるよ。改造手術する?」

長男「…イヤや。」

…作戦失敗!
多少興味は持ってくれましたが、「改造手術」という得体の知れないものがちょっと怖かったみたいです。

次に思いついたのが「こぶとりじいさん」の昔話。
こぶとりじいさんは鬼又は天狗にこぶを取ってもらいます。
長男にものどに悪いこぶがあるので取ってもらおう、と話したら少し食いついてきました。

私「団子を取ったら△△(次男の名前)みたいに食べるの早くなるよ。△△食べるの早いけど、○○は遅いやろ?」

長男「うん」

どうやら食べるのが遅いという自覚はあるようです。

私「こぶを取ったら寝るときも寝やすくなって、まっすぐ寝れるようになるよ」

長男「えー、丸まりたい。」

ん?丸まって寝たいのか。
睡眠時無呼吸の子供の特徴として、仰向けで寝ると苦しいので横向きやうつ伏せで丸まって寝るというのがあります。
長男もよく丸まって寝てるんですが、いつもその体勢なのでそれが落ち着くのかもしれません。
まあ、仰向けで快適に寝られるようになれば丸まることもなくなっていくでしょう。

丸まるのは置いといて、こぶとりじいさんの話で手術には結構乗り気になってきました。

「こぶを取りたい」意欲的です。
本人もその気になったので、一安心。

次の記事に続きます。
長男の扁桃腺切除手術の予約と手術前の検査。

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