A4用紙を利用した最速のメモ帳の作り方
2018/06/01
あなたは普段、メモは取っているでしょうか。
私は恥ずかしながらそんなにメモを取っていません。
メモ帳を取り出して書く、という動作が面倒でハードルになってしまうんですよね。
でも、メモは取ったほうが良いって出来る人はよく言ってるし、なるべくメモを取りたいところです。
そこで私はちょっとでもメモを取るハードルを下げるため、「最速のメモ帳」を自作して使っています。
なにが「最速」かと言うと、メモを書き始めるまでの時間が限りなく短いのと、コンパクトなのでいつでも持ち歩けてすぐにメモを取れると言うわけです。
今回は私が使っている「最速のメモ帳」の作り方、使い方を紹介したいと思います。
この記事の目次
私がメモ帳に求める条件
人それぞれ、メモ帳に求める条件は違うと思いますが、私がメモ帳に求める条件を書いていきたいと思います。
ちなみにこの記事での「メモ帳」は綺麗にまとめてあとで見返す、といった類のメモ(ノート)ではなく、今聞いたことや思いついたことを忘れないために即座に書き留める、といった用途を想定しています。
- ページを開くのが面倒くさいので、面倒くさくないのがいい
- ボールペンのキャップを外すのが面倒くさいのでノック式
- スマホのアプリも起動に時間がかかるし文字入力が億劫なのでパス
- いつでも肌身離さず持ち歩けるサイズ
- 貧乏性なので、いくら使ってももったいなくない値段
メモ帳のページを開くのが面倒くさいとか、もう末期ですね。
人間としてどうなんだと自分でも思わなくないですが、小さいノートをメモ帳として使っていたときは実際に全然メモを取っていませんでした。
書くべきページを探して開いて書くのって、以外に面倒ですよね。
私はボールペンはノック式しか使いたくない派なのでキャップを外すタイプのボールペンは使いません。
と言うか三菱鉛筆の「パワータンク」しか使いません。
メモは別に手書きにこだわらず、スマホアプリで取るというのも悪い選択ではありません。
スマホはいつでも持ち歩いていますし。
私もスマホアプリのOnenoteにメモをすることがありますし、PC、スマホ問わずあらゆるデバイスで同期してくれるので非常に便利です。
でも、「この数字をちょっと控えておきたい」みたいな再利用する見込みのない本当にただのメモの場合はどうでしょうか?
スマホを取り出し、スマホの画面を点灯させ(場合によってはロックを解除し)、スマホのメモアプリを起動し、入力用のキーボードを数字に切り替え、ようやく目的のメモを入力する、と言うステップが必要になります。
考えただけでも面倒くさい。
メモを取ろうとしたときに手元にメモ帳がないというのも、かなりイラッとしますよね。
A6くらいのサイズのノートだと、常にポケットに入れて持っておく、というのは難しいかと思います。
なので、そんなノートを使うにしても、それとは別にポケットサイズのメモ帳を肌身離さず持っておくと便利ですよね。
要は使い分ければいいんです。
私は貧乏性なので、買ったノートだと使うのがもったいなくて書かなくなるという持病を抱えています。
別に高いノートでもないし、使わないほうがもったいないと自分でも分かってるんですが、なんか書かなくなります。
なので、タダで手に入るような紙にメモできればベストです。
「最速のメモ帳」その実態は自作のクリップボード
長々とメモ帳に求める条件を並べてみましたが、この条件に合致する「最速のメモ帳」(この名前はさっき適当に考えました)の実態は、一言で言えば「自作のクリップボード」です。
まず第一の特徴はどこでも手に入るA4用紙を使うという点。
印刷失敗とかの裏紙は会社でいくらでも手に入ります。
しかもタダで!
そしてA4用紙を3回折って、A7サイズとなった紙に合わせたコンパクトサイズとなっています。
A7サイズのクリップボードも市販されているのかもしれませんが、私は見たことがありません。
なので自作したというわけです。
自作と言っても適当な大きさにカットしたアルミの板にクリップで紙を挟んでるだけですが。
以前はアルミの板なしで、ただ折りたたんだ紙をポケットに突っ込んで使っていましたが、紙がすぐにしわくちゃになるので幾度かのアップデートを経て現在の形にたどり着きました。
このクリップボードに、メモしたい面が常に見えるように用紙を挟みます。
メモがあってもボールペンがない!と言う状況は最悪なので、ボールペンもセットで挟んでおきます。
ポケットからこのメモ帳を取り出したら、書くべきページが眼の前にあるわけですから、すかさずボールペンを手に取り、書き始めることが出来るというわけです。
前にクリップボードなし、紙単体で使っていた時は、折りたたんだA4用紙の裏と表どちらのページに書くべきかを確認してからメモしないといけませんでした。
しかし板があることで書くべきページしか見えない状態なので、迷いがありません。
時間にして1,2秒の違いかも知れませんが、判断する要素は一つでも 少ないに越したことはありませんからね。
このスピード感を上回る方法が他にあるでしょうか?
私にはちょっと思いつきません。(あったら教えてください)
最速のメモ帳作り方
この「最速のメモ帳」の作り方を一応説明すると次のようになります。
- 厚さ1mmのアルミの板を107mm×76mmのサイズに切る
以上。
後は、A7サイズに折った用紙をクリップで留めると言う工程がありますが、これは作り方というか使い方ですね。
とは言え、アルミの板の入手と切断は、なかなか一般家庭では難しいかもしれません。
私はたまたま、この手の加工ができる機械を使える立場にあり、アルミの端材も手に入りますが。
なので、アルミが難しければホームセンターでも売っているプラスチックの板(プラ板)でも良いかと思います。
あれならカッターナイフがあれば切ることが出来ますからね。
アルミよりしなやかなプラ板は、ポケットとかに入れた時のフィット感もいいかもしれません。
ボードのサイズは、折りたたんだ紙のサイズ+2mm位になるようにしました。
A7サイズの紙は105×74mmなので、上下左右かく1mmずつ大きいボードということになります。
ある程度クリップボードが大きいほうが書きやすいですが、携行性を重視し、ギリギリまでサイズを小さくしています。
あとはA4用紙を3回折って、面積比で1/8の大きさにしてクリップで留めるだけ。
紙の折り方は、ジャバラ状に折ったりいろいろ考えられますが、各自好きなように折ればいいでしょう。
私の折り方は上の画像のようにA4用紙を3回折っています。
順番に使うとページ順はこのようになります。
他の方法としては、このようにジャバラ状に折ると、
ページ順はこうなります。
好きなように折ればいいですが、ジャバラ状に折った場合はなんか使いにくいと感じるので、私はそうじゃない折り方をしています。
またクリップにも若干のこだわりがあり、サンケーキコムの「サイドレバークリップ」というのを使っています。
クリップのレバーを畳んだ時の方向が普通のダブルクリップと違うのが分かるでしょうか。
普通のクリップはレバーをたたむとこんな感じになります。
でもこれだと、書く時にレバーが邪魔になりますよね。
でもサイドレバークリップなら邪魔になりません。
便利です。
前は目玉クリップで止めていましたが、クリップボードから出て邪魔でした。
目玉クリップ
↓
普通のダブルクリップ
↓
サイドレバークリップ
という変遷を経て、現在の姿に至ったというわけです。
サイドレバークリップも、なるべく小さいサイズが使いやすいかと思います。
私は一度、間違えて一回り大きいサイズを買ってしまい失敗しました。
小サイズの「SI3BK」がちょうどいいかと思います。
最速のメモ帳のメリット、デメリット
この自作クリップボードメモ帳のメリット、デメリットをまとめてみます。
メリット
- メモするまでがとにかく速い!
- 裏紙の再利用でエコ
- A4用紙はどこでも手に入る
- スキャンして保存が簡単
大抵の会社には印刷に失敗したとかで用済みになった裏紙があるかと思います。
余ったらどうせ捨てるような紙なので、心置きなくメモに使えますね。
いくら無駄にしてももったいなくないです。
裏紙がなくても、A4用紙は簡単に入手できますし、買ったとしても1枚1円くらいと非常に安いです。
裏紙じゃなければ両面がメモに使えますし。
またA4用紙なのでスキャンして保存することも簡単です。
でも私は、前はスキャンしたりしていましたが、それも面倒になって今は必要な情報はPCやスマホで使えるメモソフトOnenoteに転記しています。
デメリット
- クリップで他のものを傷つける可能性がある
- アルミ板の加工が簡単ではない
- 見た目はあまりかっこよくない
また、サイドレバークリップは角が鋭利なので、カバンやポケットに他のものと入れていると傷つけてしまう恐れがあります。
スマホに重ねて入れたりするのは避けたいですね。
画面が傷だらけになったりしたら泣けてきます。
この辺の改善は今後の課題です。
【2018.06.01追記】
不満点を解消するために改良版を作ってみました
手作り感漂うクリップボードなので、見た目がスタイリッシュとはいい難いです。
私はスタイリッシュとは無縁なので気にならないし、むしろこの無骨さが気に入ってすらいますけど。
見た目にもこだわりたいという人は、次のような商品も市販されています。
似たコンセプトの市販商品「保存するメモ帳」
「A4用紙をメモ帳に使う」というアイデアは、もちろん私のオリジナルではなくありふれたものですので、市販の商品も存在します。
有名なところではこれ。
どちらも同じメーカーの品ですが、まあまあいいお値段がしますね。
「保存するメモ帳」は今回紹介した自作クリップボードにフタがついたような使い勝手。
「薄いメモ帳」はページをめくるように使うことが出来、普通の手帳に近い使い勝手となっています。
ちょっとした「こだわりのアイテム」っぽくて良い感じですね。
まとめ
というわけで、A4用紙をメモ帳にするのはおすすめです。
私のようにクリップボードを作ってもよし、市販の商品を利用してもよし、全く新しい方法を考案してもよし。
A4用紙には無限の可能性が秘められています。