カワハラの、雑多な記録。

ピーターパンを改めて読んだら、思いのほかハードな内容で怖かった

   

年長の次男(6歳)が、幼稚園の発表会でピーターパンの劇をする事になりました。
幼稚園で先生が読み聞かせてくれたようですが、せっかくなんで家用にも中古で同じ本を買ってみました。
僕自身、初めてピーター・パンを読んでみたんですが思いのほかハードな内容で大人でもちょっと怖いとこが多々あります。

ピーター・パンのここが怖い!ってところを紹介したいと思います。

本について

手に入れたのはかなり昔の本です。
1988年が初版で、この本自体は2004年の印刷のようですが、古すぎる本のためかAmazonで探しても同じ本が出てきません。

この本は嫁がメルカリで中古を300円で購入しました。
この値段、なんと送料込み。
送料考えると、出品者様は赤字じゃなかろうかと心配になってしまいますが。

個人的には絵がちょっと好きになれない感じです。
なんで前歯2本しかないの。
もっと男前に描いてあげてもよかったんじゃ。

「ピーター・パン」のあらすじ

今回改めて本を読むまで、「ピーター・パン」がどういう話か実はよく知りませんでした。
昔アニメで見たことあるような、ないような。
ピーターパンの仲間のティンカーベルとか言う妖精がいたような。
フック船長とか言う片手がフックになった海賊もたしかいたな。
ネバーランドってとこが舞台だっけ?
くらいの認識です。

本を読んで、その認識で大体合ってたみたいですけど。

ざっくりとしたあらすじは、ロンドンに住むウェンディ達3姉弟のとこにピーター・パンがやってきて、ネバーランドに連れて行ってしまいます。
ネバーランドでの生活はワクワクハラハラするような大冒険の連続で、最終的に敵役のフック船長を倒し、ウェンディたちはロンドンの家に最終的に帰る。
と言うお話です。

ではいよいよ、ピーター・パンのここが怖い!というところを紹介していきたいと思います。

フック船長の右手を切り落としてワニに食べさせるピーター・パンがエグい。

フック船長は右手がフックになっていますが、この腕はピーター・パンが切り落としたそうです。
ピーター・パンも次のように発言しています。

「ああ、でも、ぼくが右手をちょんぎってやった」

そしてフック船長は、

「わしは、ピーター・パンがにくくてたまらん。あいつはわしの右手をきりおとして、ワニにくれてやったんだぞ。」

とのこと。

ピーター・パン、なんでそんなことしたの?
ピーターパンは子供なので、フック船長の右手を遊び半分で切り落とすような無邪気さがあるんでしょうかね。

フックの右腕を切り落とすような真似をしなければ、フック船長から執拗に狙われなくて済んだかもしれないのに。
いや、そもそも狙われてたから切り落としたのかもしれませんけど。

どっちにしても、右手をちょん切ってワニに食べさせるなんて、鬼畜の極みです。
そんなピーター・パンが怖いです。

ヤキモチを焼いたティンカーベルがウェンディを事故に見せかけて殺害しようとする計画もこわい

ピーター・パンがウェンディに優しくするので、妖精のティンカーベルはヤキモチを焼いてしまいます。
そしてティンカーベルの、ウェンディ殺害計画が実行されます。

空を飛んでピーター・パンと迷子達の隠れ家に初めてやってきたウェンディ。
一足先に到着したティンカーベルがウェンディを指差し、

「ただいま。ピーターが、あの白い鳥をうってほしいんですって。ほら、トートルズ、いそいでよ。ピーターをよろこばせてあげて。」

ピーター・パンと暮らす迷子達の一人、トートルズを騙して矢を打たせます。
トートルズの放った矢は、ウェンディの胸に命中。

「ぼくは、おかあさんになってくれる人を、矢でころしてしまったんだ。ああ、ピーターにおこられる。」

人間と認識できないほどの遠距離から一発で命中させる腕前もすごいですが、うっかり殺人の実行犯に仕立て上げられそうになるトートルズが気の毒でなりません。

「ピーター、ぼくがその人を矢でうっちゃったんだ。白い鳥だとおもったんだよ。ごめんなさい。だから、ぼくをその矢でつきさして!」

と、死んで詫びようとする始末。
ウェンディは運良く助かりましたが、一歩間違えば…

怖いですね。

インディアンの娘を助けたお礼に、インディアンたちがピーターパンの隠れ家の警備を担当してくれてたけど、フック船長一味に皆殺しにされる

インディアンの娘、タイガー・リリーは手足を縛られ、フック一味に「島流しの岩」に置き去りにされます。
潮が満ちてきたら、溺れ死ぬこと必至。
それを見ていたピーターは、フック船長の声を真似て海賊の手下にロープを切らせてタイガー・リリーを逃がすことに成功します。

ピーターが、インディアンのむすめ、タイガー・リリーをすくってやったので、インディアンたちと、ピーターたちは友だちになりました。
インディアンたちは、こどもたちがかいぞくにねらわれているのをしって、地下のかくれがのうえで、ひとばんじゅう見はりをしてくれました。

娘を助けたので、インディアンたちが隠れ家の警備をしてくれることになりました。
一安心ですね。
ところが、そこへフック一味が現れ…

たちまち、地下のかくれがのうえは、血なまぐさいたたかいの場となりました。たくさんのインディアンがころされ、たたかいは、かいぞくの大しょうりでおわりました。

あっさり殺されちゃう!
何人死んだの?
血なまぐさすぎる。

「スミー、スターキー、ピーター・パンをひっとらえろ!ころしてもかまわん!」

必要があれば平気で人を殺す。それがフック船長です。

最終的にピーター・パンはフック船長をワニに食べさせて殺害。

フックとの対決前、海賊船の中で捕まった子どもたちをピーターが救出にきたときのこと。

そのとき、かじとりのかいぞくが、ピーターのほうへ近づいてきました。ピーターはすかさずナイフでつきさし、すばしこいジョンが、そのかいぞくの口を手でふさぎました。
さらに、こどもたちは、たおれかかるかいぞくをかつぎあげて、船べりから海へほうりこんでしまいました。

ピーター・パンも、排除すべきと判断すると躊躇なくナイフで突き刺し殺してます。
普通の人間なら、人を刺すことをためらうと思いますが、ピーター・パンは迷いがありません。
どれほどの修羅場をくぐり抜けてきたのか。

船室から悲鳴が聞こえ、様子を見に行った海賊が、

「ビルのやつが、さされてしんでる!船室のなかはまっくらだ。だが、なかになにかいるぜ。」

フックの捕まえてこいと言う命令で再び船室に戻ったその海賊もピーターたちに殺害されます。

こどもたちのほうは、かん声をあげたいくらい、そわそわしていました。

捕まっている子供達は、ピーターが活躍していると分かって、ソワソワしています。
普通は恐怖でドキドキしそうなもんですが。
その後、子供達も剣を取り海賊と戦います。
最初はロンドンの都会に暮らす普通の子供だったのに、たくましくなったなあ。

そしていよいよ、ピーター・パンとフック船長の一騎打ちです。

ピーターがからだをかがめて、したからフックのわきばらにけんをつきさしました。
どすぐろい血が、どばっとふきだしました。

想像しただけで痛い。

フックめがけて、空をとんできたピーターは、力いっぱいフックをけとばして、海へつきおとしました。
あわれなフック!フックはついに、海でまちかまえていたワニのえじきになってしまったのでした。

ピーター・パン、空を飛べるのはちょっとずるい。
フックは、最後はワニに食べられてしまうのでした。

かなり血なまぐさい。

これ、子供にきかせて大丈夫?

命あるものは必ず死ぬと決まってますが、近年は「死」とかそういうのを隠して遠ざけようとしています。
最近の子供向けのお話では、誰かが死ぬと言う描写をはっきりしませんよね。

ピーター・パンを聞いた6歳の息子は、特に怖がる様子もなく聞いてました。
これくらいの表現は、OKなんだと思います。

昔のお話は、死ぬ系の話が結構多い気がします。
昔話の「さるかに合戦」でも、猿も親ガニも最後は死んでしまいますが、最近の絵本ではかなりマイルドに描かれて両者死なないやつも多いですね

ピーター・パンもたくさんの派生版の本が売られてると思うので、もっとマイルドバージョンのもあるでしょう。
ディズニー版のピーター・パンも、フック船長は死なない設定だとか。

原作も気になっってきた

あとがきにもかかれてましたが、この本はかなり省略されているそうです。
それでも、そこはかとない怖さを感じることが出来たので、原作はもっと恐ろしいことになってるかもしれません。

いつか読んでみたいですね。
世界的に読まれている名作なので、きっと面白いはず。

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