カワハラの、雑多な記録。

シーサー→シーサーへブログ記事の引っ越し(移転?移植?)の方法

      2019/06/20

私がメインで更新しているブログはこの「カワハラ雑記」ですが、ちょっと前に何を思ったのか別のブログを立ち上げてちょこちょこ更新していました。
でも、わざわざ別のブログにしなくても、この「カワハラ雑記」でいいじゃないかと思い、別ブログの更新はやめてしまいました。
でも、別ブログの数記事が僅かながらもアクセスを集めていて、それを捨てるのもちょっと勿体無いなと思いました。
そこで、別ブログの記事を、このブログに移植した、その手順と結果を報告したいと思います。

(追記)
この記事は、このブログをseesaaで運営していた時に書いたものです。

まずは記事を移植する

記事の移植元のブログを「旧ブログ」、移植先のブログを「新ブログ」として説明します。

まずは新ブログに、旧ブログと同じ内容の記事を投稿します。

旧ブログの記事をエクスポート

シーサーブログの管理画面「設定」→「エクスポート」
年月を範囲指定できるので、目的の記事が含まれるように設定します。
コメントやトラックバック、タグを含めるかどうかはおこのみで。
「エクスポート」ボタンを押すと、PCへの保存場所とファイル名を指定して保存できます。

新ブログに記事をインポート

エクスポートされたMT形式ファイル(拡張子:log)をそのまま新ブログにインポートすると、目的以外の記事もインポートされてしまうので、インポート後に削除するか、MT形式ファイルをテキストエディタで開いて、不要な記事を削除します。

インポート後に削除したほうが簡単ですが、シーサーブログの管理画面の記事一覧で見た時、旧ブログからインポートした記事と新ブログに投稿済みの記事が、投稿日時順に並ぶため、ごっちゃになって分かりにくくなることが予想されます。
間違えて、新ブログの記事を削除してしまったら嫌なので、今回はエクスポートされたファイルをテキストエディタで編集します。

新ブログに記事が無かったり、1個1個確認して削除するという人はそのままインポートしても構いません。

MT形式のファイルをテキストエディタで開くと、一つ一つの記事は
「AUTHOR: (自分の名前)」
から始まり、次の「AUTHOR: (自分の名前)」の1行上で終わります。
なので、必要な記事の「AUTHOR: (自分の名前)」~次の「AUTHOR: (自分の名前)」の1行上を残し、ほかは全て削除します。
それを上書き保存し、新ブログの管理画面の設定からインポートします。

「ファイルを選択」で先ほどのMT形式ファイルを選択し、規約に同意するにチェックを入れ「インポート」ボタンを押したらインポート完了です。

インポートできたら、「記事一覧」→「一括編集」→「公開設定」を「非公開」に設定します。

旧ブログから転送の設定をするまでは、とりあえず非公開にしておきましょう。
googleにインデックスされて、重複コンテンツ扱いされたら面白くありません。

画像について

インポートしたままだと新ブログの画像は、旧ブログと同じものを参照していることになります。
このままでも、特に問題はないですが、気になるなら新ブログに同じ画像をアップロードして、手動で画像のリンクを張り替えてください。

記事の内部リンク、アフィリエイトリンクを整える

移植した記事から、他の記事へのリンク等、不整合がないように整えます。
アフィリエイトリンクを張っている場合、ASPの管理画面で新ブログを登録し、新しいリンクを貼り直します。

転送の設定をする。

301リダイレクトが使えればベストですが…

ブログの引っ越しでは301リダイレクトという方法を使うと、googleからのブログの評価を引き継ぐことが出来てベストです。
しかし、シーサーブログではこんな気の利いたことは出来ません。
(シーサーブログから独自ドメインへの引っ越しでは301ではなく、302リダイレクトが使えるようです)

<link rel=”canonical” href=””>と<meta http-equiv=”refresh” content=”0; URL=”>

一般的に、301リダイレクトが使えない時、次に使うと良いと
されているのが

<link rel=”canonical” href=”移植先記事のURL”>
<meta http-equiv=”refresh” content=”0; URL=移植先記事のURL”>

の2つのタグ。
簡単に説明すると

<link rel=”canonical” href=”移植先記事のURL”>
このタグで、移植先記事のURLが本物で、こちらは本物じゃないですよと、検索エンジンに伝えます。
今回の記事の移植で、旧ブログと新ブログで同じ内容の記事が存在することになりますが、重複コンテンツ扱いにならずに済みます。

<meta http-equiv=”refresh” content=”0; URL=移植先記事のURL”>
このタグは転送のためものです。
閲覧者がこのページを開いた時、移植先記事のURLに自動的に飛ばされます。

canonicalが使えない!

しかし、ここで問題が。
<link rel=”canonical” href=”移植先記事のURL”>(以下canonicalと表記)はhtmlの<head> </head>間に書かなければいけません。

シーサーでは記事個別に<head>を編集することが出来ないので、これは困りました。

しかたがないので私がやったのは、旧ブログの本文を削除し、転送のタグを設置、という方法です。
これで、同じ内容の記事が2つ存在することはないので、重複コンテンツにはならないかなと。

具体的な作業手順

旧ブログの管理画面で目的の記事を開き、本文、追記共に削除します。
シーサーブログで言う追記とは、ブログのトップページを開いた時に、「続きを読む」をクリックしたら表示される部分のことです。
私は最初、この使い方が分からずに全部「本文」に書いていました。
トップページを開くと、デフォルトで3記事表示されますが、3記事の全文が縦に並んで非常に長いトップページになっていました。

そして追記部に以下のタグを記入してください。
<meta name=”robots” content=”noindex,follow” />
<style>body{display: none;}</style>
<link rel=”canonical” href=”移植先記事のURL”>
<meta http-equiv=”refresh” content=”0; URL=移植先記事のURL”>

移植先の記事のURLは、新ブログの対応する記事のURLを記入してください。

canonicalは<head>内に記入しないといけないのでは?と思うかもしれません。
<head>内に書かないと多分、意味ないと思いますが、一応書いとけばgoogleも解釈してくれるのではと期待してのことです。

<meta name=”robots” content=”noindex,follow” />
は、検索エンジンのクローラーに、このページはインデックスしてくれるなと伝えるものです。
このタグも<head>内に書かなければいけないのですが、まあ気休めに一応書いときます。

<style>body{display: none;}</style>
このタグは、スタイルシートでbodyを表示しないよう設定しています。
転送する設定にしても、一瞬旧ブログが表示された後に新ブログに飛ばされることが有り、ちょっと格好悪いですよね。
このタグで、旧ブログを表示しない、つまり真っ白な状態で表示すれば、閲覧者は転送されたことをほとんど意識せずに新ブログを見てくれます。

又は、<style>body{display: none;}</style>は書かずに、本文に「この記事は(移植先記事URL)に移転しました。5秒後に移動します。」と書いておき、
<meta http-equiv=”refresh” content=”5; URL=移植先記事のURL”>
としてもいいです。

content=”5″の数字は転送されるまでの秒数を表しています。

追記部にタグを入れてくださいと言いましたが、必ず追記に入れてください。
本文に入れた時どうなるかというと、ブログを閲覧時にトップページとかカテゴリ一覧で、数記事の本文のみが一覧表示されますよね。
この時、本文に転送のタグが入っていると、記事の一覧を見ているだけなのに、新ブログの移植した記事に転送されてしまいます。

転送の設定と同時、又は前に、新ブログの記事の非公開の設定を公開にするのを忘れずに。
そうしないと、せっかく転送されたのに記事が見れません。

評価は引き継げるのか?

googleの評価と言うのが、何を意味するのかが曖昧ですが、ここでは同じキーワードで検索した場合に、旧ブログで得ていた順位と同じ順位を新ブログで得られるかという点について考えてみます。

上記の方法でブログ記事を移植して、実際にどのような結果になったのかは以下の通りです。

ブログ記事移植したのが5月12日。
この時点では、とあるキーワードで検索した結果、旧ブログが表示されました。
まだ検索エンジンにインデックスが残っているので、当然です。
検索結果の旧ブログのリンクをクリックすると、きちんと転送されて、新ブログが表示さ
れます。
転送の設定は問題ないみたいです。

それから数日すると、検索結果のURLは旧ブログのままですが、記事タイトルと、記事の説明は新ブログのものになっていました。
よく分かりませんが、転送の設定をしたからこんなことになったんですかね?
検索結果のURLも新ブログのものが表示してくれれば、言うことないんですが。

ブログのアクセス解析を見ると、新ブログの移植した記事は、検索経由で来たユーザーはほとんどおらず、みんな旧ブログから飛ばされてきています。

5月17日、移植した4記事の内1つが、きちんと入れ替わっていました。
検索結果にも新ブログのタイトル、URL、説明が表示されています。
検索順位も旧ブログの時に1位でしたが、そのままキープしています。

それから数日、旧ブログと新ブログの検索結果は完全に入れ替わりました。
旧ブログの記事は、完全に検索結果から消えました。

ほぼ狙い通りの結果になって、満足しています。

まとめ

シーサーブログからシーサーブログへ、個別の記事を移植する機会なんて、そうそうないとは思いますが、参考になれば幸いです。
Googleの検索順位を必ず引き継げるかもはっきりしたことは言えないので、自己責任でおねがいします。

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