この前、ハエトリグモの飼育方法についての記事を書きました。
この記事を執筆時点では、実際にハエトリグモを飼ったことがなかったので、「いつか実際に飼育してみなければ」と思いながら書きました。
意識高い系の私は、飼い方の記事を書きっぱなしで放っておくわけにはいかないのです。
今回、ハエトリグモを捕獲したので飼育に挑戦してみたいと思います。!
しかも同時に二匹捕獲に成功!
これは楽しみだ。
と、ワクワクしてたんですが、この記事のタイトルからも分かるように飼育は失敗に終わります。
この記事の目次
ハエトリグモを捕獲!
1匹目を捕獲した時の状況は以下のとおり。
注文していた子供の二段ベッドが届き、組み立てが完了し寝られる状態にセッティングしていました。
ベッドの上段に登って作業していると、肩のあたりになんか飛んでいる虫がいます。
なんか分からんが、小さい飛ぶ系の昆虫かと思って、ふーふーして向こうに追いやろうとしたんですが、よく見るとクモ。
ハエトリグモだ!
どうも天井から糸を使って下に降りようとしてたみたいですね。
ロープを使って高いところから降りるレスキュー隊員みたいでカッコいい!
ハエトリグモは巣を作りませんが、ちゃんと糸を出すことは出来て、こんな風に降下に使ったりします。
ふーふーするのをやめて見てると、私の方に着地。
まあ、かわいい。
かなり小さいので、まだ赤ちゃんかもしれません。
その時私の頭をよぎったのが「飼育」の二文字。
今やってた作業を中断し、ダッシュでこの蜘蛛を入れる容器のところへ向かいました。
たまたま手頃な小さなタッパがあったので、それにクモを入れる。
よし!
これで俺もハエトリグモを飼ったことがあるって言える!
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エサを捕まえるトラップを製作
ハエトリグモを捕まえたら、次に必要になるのは…
そう、エサです。
小さなハエトリグモより小さいショウジョウバエがいいですね。
そのショウジョウバエを捕まえる方法ですが、大丈夫。
この前に飼育方法の記事を書いたので、捕まえる方法の知識だけはあります。
その知識を動員してショウジョウバエ捕獲用の罠をこしらえました。
カッターでペットボトルをカットし…
中にショウジョウバエの餌を入れて、飲み口をひっくり返してビニールテープで固定。
中に入ってるのは、その朝にたまたま食べた桃。
ショウジョウバエが桃によってくるのかは不明です。
それにしても、ハエトリグモのエサとなるショウジョウバエを捕まえるためにエサがいるとは、なんとも回りくどいですね。
ハエトリグモが桃を食ってくれたら話が早いのに。
この「ショウジョウバエホイホイ」をどこに置こうかなーと思いましたが、とりあえず玄関先の物陰に置くことに。
前に調べた時、「ショウジョウバエは鼻がいいから、一見していなさそうなところでも、どこからともなく嗅ぎつけてやってくる」という情報がありました。
なので私は、置いとけば楽勝で取れると思ってました。
勝ち戦です。
明日の朝には、ペットボトルの中をショウジョウバエがブンブン飛んでいることでしょう。
寝よう。
2匹目を捕獲
ショウジョウバエホイホイを作ったので、これで安泰と思って家の掃除をしていたところ、別のハエトリグモを発見。
さっきのより大きい!
ぴょんぴょん跳んで元気!
すかさず捕獲!。
ハエトリグモって簡単に捕まえられますね。
さっきのよりは大きいですが、まだ大人のサイズではなさそうです。
これもタッパに入れます。
空気穴とかはなくて大丈夫って、どこかに書いてあったので、蓋を閉めといても大丈夫でしょう。
左が最初に捕まえたクモ1号、右が2番めに捕まえたクモ2号。
ちょっとわかりにくいですが、クモ2号のほうが大きいです。
今はまだエサとなるショウジョウバエがありませんが、2日位エサをやらなくても大丈夫らしいので、とりあえずこのまま置いておきます。
次の朝、意気揚揚とトラップをチェックすると…
さあ、どれだけショウジョウバエが取れたかなと、ホイホイを確認しに行ったところ…
いない!
ショウジョウバエ、一匹もいない!
なんだよ、臭いで寄ってくるんじゃなかったのかよ。
それとも、我が家の玄関先はショウジョウバエが全くいないほどにクリーンだというのか。
ホイホイの中に入れている桃がいけないのかもしれない。
出来ればもっと臭いの強いもののほうが寄ってきそうですよね。
というわけで、ホイホイの中に追加で
- カレーライスの残飯
- ちぎったクリームパン
を投入。
カレーとか匂いが強いから、すぐ寄ってくるんじゃないの?
さらにもう一晩がすぎるのを待ちました。
そろそろエサを確保しないと、ハエトリグモたちがお腹をすかせているはず。
可愛い子どもたちのために狩りに行く一家の主のような気分でトラップを見に行くと…
やっぱりショウジョウバエいない!
ダメだこれは。
エサを確保できないのでハエトリグモをリリース
エサの確保ができていない以上、これ以上長引かせてハエトリグモが餓死しても困る。
せっかく捕まえましたが、泣く泣くリリースすることにしました。
達者で暮らせよ。
2日間も閉じ込めて悪かったな。
2日間何も食べてないはずですが、クモ2号はぴょんぴょん跳ねてまだ元気です。
クモ1号はというと、ぴょんぴょん跳ねないし、あんまり動かない。
捕まえた当初から、そんなに動かないので、弱ってるのかな?とか思ってました。
タッパの蓋を開けた時、容器の中の空中に浮かんでいたので、糸は細くて見えませんが巣を作ってたみたいです。
え?
よく見るとハエトリグモじゃない!
なんかおかしいと思ってたんだよ。
クモ1号はハエトリグモじゃなかった。
ハエトリグモは徘徊性だから、糸は出すけど蜘蛛の巣は作らないもの。
「体のバランス的に、ちょっとハエトリグモっぽくないな。
でも、まだ小さいからこんなもんなのかな?」
と思ってましたが、そもそもハエトリグモじゃなかったんですね。
ハエトリグモはもっと頭が大きいです。
これがクモ1号。
背中にピントが合っててこの写真じゃよく分かりませんが…
こちらがハエトリグモのクモ2号。
画像が鮮明じゃなくてよく分かりませんが、シルエットだけでもなんとなくハエトリっぽいですよね。
次男が「びょーんびょーん」って言いながら遊ぶ
リリースしたクモ1号、2歳の次男が早速見つけて遊んでました。
細くて見えませんが、おしりから出した糸をつかんでクモをぶら下げて、
「びょーん、びょーん」
と言いながら遊んでます。
長男はクモを見ると「かわいー」と言ってますが、次男もクモが好きになる素質がありそうです。
将来が楽しみですね。
まとめ
今回、浮き彫りになった問題点は「エサの確保が難しい」ということ。
改善策として次のようなことが考えられます。
- トラップの口を小さくする
- トラップに入れるエサの種類を変える
- トラップの設置場所を変える
もしかして、ペットボトルのトラップの口が大きすぎて、せっかく入ったショウジョウバエが逃げてしまうのかもしれません。
また、500mlサイズのペットボトルで作りましたが、中のエサと口が近くて逃げやすいと言う可能性も。
罠の改良が必要かもしれません。
中に入れるエサも、バナナとかのほうがいいんですかね。
ショウジョウバエの好みが分からん。
そもそも、トラップを置いた場所にショウジョウバエがいなかったのなら、何をしても無駄です。
もっと虫が多そうなところに置けたら良いんですが、自分の敷地外に勝手に置くのもいかがなものか。
家の裏手や、台所の生ごみのそばに置いたほうが捕れたりして。
今回のショウジョウバエホイホイは、クモをリリースした後も設置していて、計5日間ほど置いといても1匹も獲れていません。
代わりに、中の残飯にカビが生えてふわふわお花畑のファンタジーな光景が展開されていました。
これはこれで、経過観察してみたい気もしますが、体に良くなさそうなので処分。
今後は、ハエトリグモのエサとなるショウジョウバエを捕まえられるようになってから、次のステップに進めようと思います。
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