【近視 視力回復】毛様体筋の使いすぎで眼軸が伸びるのでは?
2018/08/16
視力が悪い、特に近視だと「なんとかして視力を回復させたい!」と思っている人も多いんじゃないでしょうか?
私もその一人で、左0.15、右0.1ほどの、めちゃくちゃ重度じゃないですがまあまあの近視です。
いろいろ調べてみたんですが、近視になるメカニズムは完全に解明されていないらしいじゃないですか。
しかも現代医学では近視は自然には治らないとされていますが、数が少ないながらも現に近視が治ったと言う人も存在します。
なので、私なりに近視になるメカニズムをでっち上げて、視力回復法を提案したいと思います。
ちなみに私に専門的な知識はなく、インターネットで仕入れた知識を元に書いています。
なのでこの記事に書いてあること、特に私が考えた理論なんかを信じたらだめですよ。
嘘ばっかり書いてるかもしれませんから。
この記事の目次
目のピント調節機構解説
視力回復に取り組むにしても、目のピント調整機構についてある程度理解しておく必要があります。
出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AF%9B%E6%A7%98%E4%BD%93
まずこの図を見てください。
若干気持ち悪いですが、ヒトの眼球の断面図です。
“Lens”が水晶体で、これの厚みを変えることでピントを調整します。
水晶体の厚みを変えるのが“Ciliary body(毛様体)”を構成する“毛様体筋”です。
図の赤いとこが毛様体筋で、この筋肉に力を込めると水晶体が厚くなると考えてOKです。
そして毛様体筋に力を込める(緊張させる)と、近くにピントが合います。
このピント調整機構はほぼ無意識で働きますが、遠く(無限遠)を見る時は毛様体筋を使ってなくて水晶体が薄くなった状態となります。
でも、近視の人は毛様体筋をいくら緩めても遠くにピントが合いません。
なぜかと言うと、眼球そのものが伸びてしまっているから。
出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BF%91%E8%A6%96
この図の上の方を見ての通り、いくら頑張って遠くを見ても眼球の後端に位置する網膜よりも手前で焦点を結んでしまうのが“軸性近視”です。
“仮性近視”は毛様体筋の酷使によって動きが悪くなり、一時的に遠くが見れなくなるものですが、軸性近視は眼球(眼軸)が伸びることによって遠くにピントが合わなくなる現象で、治らないと言われています。
毛様体筋に力を込めて近くを見ることを「調節力を使う」と表現します。
近視じゃない正視の人が近くを見る時は大きな調節力が必要ですが、近視の人が近くを見る時は小さな調節力で済みます。
こういった意味では近視の人は、スマホとか近くを見ることが多い現代社会に最適化しているとも言えます。
近視の原因が「遺伝」と言うのは嘘
近視になる原因の一つとして「遺伝」が挙げられることが多いですが、本当なんですかね?
個人的には遺伝はあまり関係ないのではないかと思っています。
だって、原因の一つが「遺伝」と書いてる説明ではいくつかの原因が列挙されている事が多く、
- 遺伝
- 都市部のほうが近視の割合が高い
- 読書やPC,スマホの使いすぎ
みたいに書かれています。
親が近視なら子も近視になる確率が高いってことですが、近視の親と似たようなライフスタイルで育つ子も近視になるということで、あくまで環境的(後天的)な要因じゃないでしょうか。
だって、現代人は昔の人に比べて近視が多いと言われているんですよ。
近視が遺伝だったら、割合は変わらないと思います。
なんでこんなことを私が言っているかって言うと、「親が近視だったら自分も近視になる」なんて言われたら身も蓋もないじゃないですか。
出来ることなら「近視は治る」と信じたいので、あえて「近視が遺伝するのは嘘」と言い切りたいと思います。
近視になる原因「調節ラグ説」と疑問点
近年の研究では禁止になる原因として「調節ラグ説」や「軸外収差説」が有力らしいです。
まず「調節ラグ説」の説明から。
実は子供の目は近くを見るのがあまり得意じゃないみたいです。
というのも、子供は眼球も小さく、どちらかと言うと遠視の傾向にあります。
なので、近くを見る時にピントを合わせきれないことがあります。
これが「調節ラグ」。
網膜にうつった像はぼやけ、そのボケを解消するために眼軸が伸びます。
これによって、成長の過程でどこまで眼軸を伸ばすかを決定するという、うまい仕組みになっているわけですね、本来は。
しかし現代の子供は携帯ゲーム機とかスマホとか勉強とかで近くを見る機会が多いです。
なので調節ラグを起こす機会が多くなり、近視の人が量産されてしまうと言うわけです。
近代的な社会になる前の野生の人間は、遠くを見て過ごす事が多かったので近視はほとんどなかったんでしょうね。
ところが、大人になってからも近視が進行する人がいますが、調節ラグ理論ではこの理由がどうも納得できません。
大人なんだから、見える像がぼやけてたら分かりますよね。
ぼやけたまま見続けるなんてことないような気がします。
本人にも認識できないほど微妙なボケでも脳は認識して眼軸を伸ばしてしまうんでしょうか?
さらに、そのボケがピント面より手前のボケか後のボケか識別出来るのでしょうか?
i近視の人が裸眼でいると遠くの景色はボケますが、そのボケを感じて「眼軸伸ばさなきゃ!」ってならないんでしょうか?
本来は眼軸を縮めないと遠くの景色が見えないのに、逆に際限なく眼軸が伸びてしまいそうです。
なんか釈然としませんね。
この疑問に明確な答えを知っている方はコメントを是非お願いします。
調節ラグ説に基づいたこどもの近視の抑制方法として、累進屈折力レンズ(MCレンズ)を使用することで近視の進行を抑えることが実証されています。
MCレンズは遠近両用レンズと似たようなもので、メガネレンズの上の方は度が強くて遠くを見る用。
下の方は度が弱くて手元のノート等近くを見る用となっています。
通常の度が一律のレンズだと、手元の教科書やノートを見る時にまた調節ラグが起きてしまう可能性がありますが、MCレンズだと度の弱い部分で見れるのでラグが起きにくいというわけです。
でも普通のメガネよりはマシと言う程度で、裸眼で過ごしたほうがもっといいんじゃないでしょうか?
近視になる原因「軸外収差理論」と疑問点
調節ラグ説の他に「軸外収差理論」により近視が進行するとも言われています。
網膜の中央は毛様体筋の調節機能によりピントが合いますが、中央から少し離れたところは収差によりボケが発生し、このボケを解消しようと眼軸が伸びるというのが「軸外収差理論」です。
メガネやコンタクトを使用すると特に中央以外のボケが発生し、近視が進行するんだとか。
この理論が本当だとすると、眼鏡やコンタクトレンズを使うほど近視が進行することになります
恐ろしい。
この理論が正しいのかどうかは知りませんが、調節ラグ説と同様に「ボケてるから眼軸を伸ばそう!」ってなるのは少々乱暴な気がします。
私が提唱する仮説「毛様体筋使いすぎると眼軸伸びる理論」
毛様体筋を酷使することで緊張状態が続き仮性近視となります。
それを解消するために眼軸が伸びて軸性近視になる。
一言で言うと「近くをずっと見てると目が悪くなるよ」ってことで、これはよく言われることですし、経験則的にも間違いないでしょう。
近くを見ることで、眼軸を伸ばすためのきっかけ、トリガーになるのが何なのかが完全に解明されてなく、それを説明したのが「調節ラグ説」と「軸外収差理論」ということになります。
どちらも、網膜に映った像にボケがある時に眼軸を伸ばす機能が発動する、としています。
でも正直、それでうまいこと機能するのかなと疑問に思うわけです。
もし眼軸を縮めたほうがいい場面で、間違えて伸ばしちゃったら余計に目が悪くなってしまいます。
そこで「毛様体筋使いすぎると眼軸伸びる理論」というのを考えてみました。
網膜上の像のボケがトリガーになるんじゃなくて、毛様体筋をどれだけ使っているかがトリガーになって眼軸が伸びるんじゃないか、と言う仮説です。
毛様体筋を使う = 調節力を使うということで、要するに「近くを見る」ということです。
毛様体筋を使うほど(近くを見るほど)に経験値が貯まり、そのうち「レベルアップ!眼軸が伸びた!」みたいなイメージ。
同じ近さの物体を見たとき、眼軸が長いほうが(近視のほうが)毛様体筋の調節力をなるべく使わなくて済みます。
本人の生活パターンに合わせて、毛様体筋をなるべく使わないで済むように眼軸の長さを調節して最適化しているということです。
誰しもなるべく楽をして生きていきたいものですが、毛様体筋に楽をさせるために眼軸が伸びているんですね。
結果的に近視となり、近くは楽に見えますが遠くが見えなくなるわけですが。
「毛様体筋使いすぎると眼軸伸びる理論」での近視進行のメカニズム
さて、私が勝手に行っている「毛様体筋使いすぎると眼軸伸びる理論」ですが、どのように近視が進行するか見ていきましょう。
まず、ゲームや漫画、勉強など近くばっかり見てると、毛様体筋を使いすぎで眼軸が伸びます。
眼軸が伸びると近くを見る時にあまり毛様体筋(調節力)を使わなくて済むので、毛様体筋にとっては楽になりますからね。
でも遠くが見えなくなって「目が悪くなった!」ってなります。
普通はここで眼鏡を作るなりしますよね。
すると、「メガネのおかげで遠くも近くも見えるようになった!」と満足し、ゲーム、漫画、勉強(こういうのを「近業」と言うそうです)を、メガネを掛けたまましてしまうわけです。
若いうちは毛様体筋(調節力)が働く幅も大きいため、遠くを見るためのメガネを掛けたままでも近くが見えてしまうんですね。
せっかく眼軸が伸びて近くが見やすくなったのに、メガネを掛けたまま近くを見るもんだから、また毛様体筋使いすぎ状態となり、さらに目が悪くなります。
それで「また目が悪くなった」と度を強いメガネを作り直し、そのメガネでまた近くを見、これが延々とループして近視がどんどん進行してしまうというわけです。
この考えが正しければ、ちょっと目が悪くなったくらいでは安直にメガネを使わないほうがいいということになります。
メガネを使うにしても、どうしても見えない場面だけに限定し、見える場面(近くを見るとき)はメガネを外したほうが毛様体筋への負担も軽くなります。
PC,や読書用に度の弱いメガネを持っていたほうがいい、というのは割と言われていることですし、間違ってはいないと思います。
眼軸はなぜ伸びる?
近くを見すぎると眼軸が伸びるというのは分かりましたが、ではどのような機構で伸びるのでしょうか?
眼軸が伸びる原因として「近くを見すぎること」が挙げられている例はたくさんありますが、どのような力が働いて眼軸が伸びるのかを説明したものがほとんど見つけられませんでした。
そんな中で眼軸が伸びる原理として考えられるのは下記になります。
- 外眼筋の締め付けにより眼球が変形する
- 眼圧の上昇により眼球が膨らむ
- 背が伸びるみたいに眼球が成長する
外眼筋の締め付けにより眼球が変形する
出典:https://kotobank.jp/word/%E7%9C%BC%E7%AD%8B-48625
上の画像は左目ですが、眼球の向きを変えるときに6つの筋肉が使われています。
- 上斜筋
- 下斜筋
- 上直筋
- 下直筋
- 外側直筋
- 内側直筋
これらを合わせて「外眼筋」と呼びます。
随意筋なので、自分の意志でコントロールできます。
見たい方に眼球を向けるとき、この外眼筋が眼球を動かします。
で、特に注目してもらいたいのが「上斜筋」と「下斜筋」の2つ。
図を見ての通り、眼球に巻き付くように位置していますよね。
この2つを締め付けるように動かすと…
眼球の胴体がぎりぎりと締められ、前後方向に伸びるように変形することが想像できるかと思います。
つまり「眼軸が伸びる」ということです。
かなり古い研究ですが「ベイツ理論」によるとこの上斜筋と下斜筋の締め付けにより眼軸が伸びるとされています。
しかし、水晶体の厚みによってピント調整する、という仕組みが解明される前にベイツ理論は提唱され、この眼軸長の変化によってピント調整すると考えたようです。
現代の医学では眼軸長によるピント調整は正しくないと考えられているので、ベイツ理論も正しくないことになりますが、上斜金と下斜筋の締め付けによって眼軸長が変わると言うのは、なんか有り得そうだと素人ながら思ってしまいます。
リラックスすることで外眼筋の筋肉を緩め、視力を回復させようという「ベイツメソッド」というのも存在しています。
外眼筋がこわばっていても良いことはなさそうなので、この考え自体は悪くなさそうです。
眼圧の上昇により眼球が膨らむ
眼球の内部は液で満たされていて、眼球内に入る液と出る液の量のバランスによって、眼球内の圧力(眼圧)が決まります。
小さな穴が開いていて、空気を入れ続けないとしぼんでしまう風船のようなものと考えられます。
出口が詰まってしまうと、入る空気の量は同じなのでその風船は膨らんで大きくなってしまいます。
つまり眼球が膨らむ = 眼軸が伸びるということで、近視になるということです。
眼圧の上昇は緑内障などの目の病気も引き起こすなど、ろくでもないことばかりです。
背が伸びるみたいに眼球が成長する
近視は治らないという意見として「一度成長した身長が縮まないのと同じように、伸びた眼軸も短くならない」と言うのがあります。
とすると、眼軸が伸びて近視になるのは、眼球が成長しているから?
もちろん子供の眼球は大人より小さいので成長するでしょう。
その成長した眼球が小さくなることはないと思います。
でも、大人になったら背が伸びないのと同じように、眼球が成長して大きくなるということはないような気がします。
しかし、大人になって就職し、毎日ヘビーにPC作業していたら近視になったと言う話は珍しくありません。
つまり、大人になっても眼軸は伸びることを意味しています。
大人の眼球は成長しないとすると、眼球の成長以外の要因で眼軸が伸びたということになります。
この場合はもう一度縮めることが出来ないものか?
逆に子供の頃から近視の人は、子供時代の生活環境によって眼軸が成長しすぎてしまった、ということもあるかもしれません。
この場合は眼球自体が成長してしまったので眼軸を縮めるのは難しいのかもしれません。
眼軸を縮めて近視を治すことは出来るのだろうか?
眼球が成長してしまった場合はどうしようもないとして、外眼筋の締め付けと眼圧の上昇に関しては対処出来るかもしれません。
と言うかどうにか出来ると信じたい。
私が勝手に作った「毛様体筋使いすぎると眼軸伸びる理論」では、個々の生活パターンに合わせてなるべく毛様体筋を使わないで済むように眼軸が伸びるというものです。
じゃあ逆に、毛様体筋をなるべく使わないでいれば眼軸は短くなろうとするんじゃないでしょうか。
非常にレアケースで数が少ないですが視力が回復したという話もあります。
メガネを外してなるべく裸眼で過ごしたら治ったとか、目を酷使する仕事をやめたら治ったとか、加齢に伴い自然に治ったとか。
いずれも、毛様体筋をあまり使わない生活をしたことで、眼軸が短くなり近視が治ったと言う見方が出来ます。
- メガネを外すことで毛様体筋の調節力を使う頻度が下がる。
- 目を酷使する(近くを見る)仕事をやめたら毛様体筋を使う頻度が下がる。
- 加齢により老眼になる = 毛様体筋が衰える、ということで、毛様体筋の使用頻度が下がる。
毛様体筋の酷使をやめることで、脳は眼軸を縮めようとして、外眼筋の締め付けを解除し、眼圧を下げる、かもしれません。
眼軸を伸ばす仕組みがあるんだから、眼軸を縮める仕組みも提供してくれなきゃ不公平じゃないですか。
一度メガネを使い始めると、それを捨てて再び裸眼で暮らそうという人は少数のため、近視が治ったと言う人が少ないんですよ、きっと。
毛様体筋をなるべく使わないためにはどうすればいい?
毛様体筋をなるべく使わなければ視力が回復するという希望的観測に対し、実際にどのように行動すればいいのでしょうか?
一言で言うと「遠くを見なさい」ということになりますが、今までと同じ生活パターンを続ける場合、そうそう遠くばかり見てられませんよね。
そこで次の方法が有効かと思います。
- なるべく裸眼で過ごす
- メガネやコンタクトの度を下げる
度の強いメガネを掛けたまま近くのスマホなんかの画面を見ると、毛様体筋の調節力を大きく使わないといけません。
一方、中程度の近視の場合眼の前から30cmより遠くにはピントがしっかり合わないと思います。
つまり、30cm以降は毛様体筋がフルに弛緩していて、毛様体筋を使ってない状態です。
眼球から30cmのぎりぎりピントが合う距離でスマホの画面を見れば、毛様体筋を使わずにスマホが見れるというわけです。
ただ、裸眼で遠くを見たときピントが合わずぼやけてしまいます。
この状態だと、なんとか見ようと変に力が入ってしまうのか、目の周りが疲れる感じがするんですよね。
もしかしたら、これは目に負担がかかって良くないのかもしれません。
メガネやコンタクトの度を下げる場合、下げた度数分だけ毛様体筋の使用を節約することが出来ます。
度を弱くしたた遠くが見えにくくなるんじゃないか?と心配かもしれませんが、私は実際に左右4段階ずつ弱くした眼鏡を作ってみました。
右 3.25 → 2.25
左 2.75 → 1.75
度の弱いメガネはPC作業用にと作ったんですが、案外この度数で日常生活に支障がないことが分かり、今はほとんどこれしか使っていません。
PCの画面はもちろんくっきり見えますし、車の運転も特に不都合なく出来ます。
夜に出歩いたときとか、図書館で背表紙の小さい文字を読む時はさすがにちょっと見にくいと感じますが。
前のメガネで視力1.5くらい出ていたので、必要以上に見えていたようです。
今使っているメガネで遠くまでくっきり見える、と言う人は4段階くらい下げてもわりといけるかもしれませんよ。
いざという時は度の強い眼鏡を使えばいいわけですし。
コンタクトの場合はとっさに付け替えられないのでちょっと厳しいですが。
まとめ 毛様体筋の使いすぎが良くないのは間違いない
毛様体筋の使いすぎで眼軸が伸びるかどうかは、私には検証することは出来ませんが、使いすぎないように注意したほうが良いのは間違いありません。
いつの日か、視力が回復する日を夢見ていろいろ試してみたいと思います。