コペンにS660 2015年は軽スポーツカーがブーム!?燃費悪い?
2019/06/19
ダイハツのコペンの新型が、2014年6月19日に発売され、ホンダのS660も2015年4月2日に発売されました。
両方共、軽自動車のスポーツカータイプのオープンカーです。
ぱっと見、似たような車ですがどんな違いがあるんでしょうか?
どっちもかっこいいので、気になります。
まずはコペンの特徴から
コペンのボディですが、普通の車は鋼板(鉄板)で出来ていますが、なんとほとんどがプラスチックです。
メーカーのホームページによると、
「骨格+樹脂外板」で広がったデザインの自由度。
とのことで、頑丈なフレームを採用することにより、デザイン性を高められたと謳っています。
一般的な車はモノコック構造と言って、ボディの鉄板も含めて、車の強度を確保しています。
フレームだけで強度を確保するより、軽量化出来たり、車内を広く出来たりします。
コペンはスポーツカーに必要な高剛性な車体とするために、このような構造にしたってことですかね。
このプラスチックの樹脂外版ですが、なんとスマホのカバーのごとく着せかえが可能!
と言っても、家で気軽にできるようなものではなく、ディーラーに持ち込んでってことみたいです。
どこかに擦って傷をつけてももう安心?
S660の特徴
名前からして、かつてホンダが発売していた2シーターオープンスポーツカー「S2000」を意識しているんでしょうか。
S2000は排気量2000ccに対して(2200ccのもあるけど)、S660は軽自動車なので660cc。
分かりやすいですね。
エンジンのレイアウトはMR、ミッドシップレイアウトです。
スポーツカーはFR(フロントエンジン、リアドライブ)と言って、エンジンを前において、後輪が駆動輪になっているものが多いのですが、MRは運転席よりも後ろにエンジンを置き、後輪を駆動させます。
F1カーなんかもMRレイアウトで、前後の重量バランスが良くなったりします。
MRと聞くと、かなりスポーティーな印象を受けますね。
エンジンが後ろ寄りにあるので、普通の車のトランクルームの位置がエンジンルームとなっています。
トランクのつもりで後ろを開けると、エンジンが入ってるので、知らない人はびっくりします。
ということは、荷物を積む場所が殆ど無いってことです。
ざっくりとしたスペックはこんな感じ。
コペン | S660 | |
---|---|---|
燃費(MT) km/l | 22.2 | 21.2 |
燃費(CVT) km/l | 25.2 | 24.2 |
最高出力(ネット)kW[PS]/rpm | 47[64]/6,400 | 47[64]/6,000 |
最大トルク(ネット)N・m[kg・m]/rpm | 92[9.4]/3,200 | 104[10.6]/2,600 |
全長 mm | 3395 | 3,395 |
全幅 mm | 1,475 | 1475 |
全高 mm | 1,280 | 1180 |
室内長 mm | 910 | 895 |
室内幅 mm | 1,250 | 1215 |
室内高 mm | 1,040 | 1020 |
ホイールベース mm | 2,230 | 2285 |
トレッド前 mm | 1,310 | 1300 |
トレッド後 mm | 1,295 | 1275 |
最低地上高 mm | 110 | 125 |
車両重量 kg(MT) | 850 | 830 |
車両重量 kg(CVT) | 870 | 850 |
乗車定員 名 | 2 | 2 |
ルーフ開閉 | 電動 | 手動 |
これだけ見るとあんまり違いが分かりませんね。
S660の方が、トルクが若干大きいので、出だしが速いかもしれません。
車を選ぶ時に誰もが気になるのが燃費
スポーツタイプの車だったら、燃費が悪いんんじゃないの?と思ってしまいますが、
- コペン 25.2km/l
- S660 24.2km/l
と、燃費が30km/l超えの軽自動車も珍しくない昨今から見ると、良いとはいえませんが、それほど極端に悪くもないんじゃないでしょうか。
街乗りで、実質10~15km/lくらいですかね。
一昔前の、あまり燃費の良くない軽自動車よりは良いと思います。
それにしても、昔はMT(マニュアルトランスミッション)の車のほうがAT(オートマ)より燃費がいいのが普通でしたが、今はAT、特にCVTの方がいいのが普通になりましたね。
ちなみにコペンのMT仕様は5速に対し、S660のMT仕様は6速。
色々総合してみると、双方とも二人乗りで実用性重視の車ではないながらも、コペンはゴルフバッグが入る大きさのトランクがあるなど、最低限の普段使いが考慮されています。
一方、S660は荷物はほとんど載らない、6MTまたは7スピードモード付きCVT、コペンよりも低重心、前後バランスの良いMRレイアウトなど、より走りに特化した車に仕上がっています。
似たようなジャンルの車ですが、結構性格は違うみたいなので、割とうまく住み分けできるのかなー、なんて思います。