カワハラの、雑多な記録。

6歳長男の夜尿症(おねしょ)が治らない!原因と治療の記録

   

現在小学1年生の長男(6歳)は夜尿症(おねしょ)と戦っています。
寒い時期にはほとんど毎日おねしょすることもあり、どうしたものかと親である私達も悩んでいました。

大人になったら自然に治るでしょうけど、さすがにこのままじゃいかんと思い、専門医に診てもらうまでの経緯をまとめてみました。
同じように子供の夜尿症に悩む方の参考になればと思います。

長男の夜尿症の状況

長男は現在6歳ですが、ずっとおねしょが治りません。
なかなか治らないので、5歳くらいからおねしょした日を記録し始めたので、それよりずっと前からしていたはずです。
おむつをしていたときは気にならなかったと思うので、生まれてからずっと、おねしょしていない時期はなかったと言っていいでしょう。

4,5歳ならそんなに気にならないかもしれませんが、6歳だとさすがにどうにかしないと、本人にとっても可哀想です。

感覚的には週5位で漏らしていたと思いますが、記録によると1日月あたりのおねしょ回数は次のようになります。

2016/12 31日中16回
2017/1 31日中15回
2017/2 28日中15回
2017/3 31日中8回
2017/4 30日中8回
2017/5 31日中5回
2017/6 30日中6回
2017/7 31日中7回
2017/8 31日中7回
2017/9 30日中12回
2017/10 31日中25回
2017/11 30日中28回
2017/12 31日中24回

やっぱり、汗をかく夏場は少なく、寒い冬にはおねしょの回数が劇的に増えています。
2017年10月は本当にひどいですね。
ほとんど毎日です。

ちなみに誕生日が12月なので、2016年12月の時点で5歳です。

もちろん既におむつは履いていない年齢なので、パジャマの上から防水のズボンを履かせたり、分厚くて尿を吸い取ってくれるトレーニングパンツを履かせたりしていました。
しかし、それすら貫通して布団が濡れることもしばしば。

長男は匂いにやたら敏感で、自分のおしっこで臭いが嫌なので毎朝シャワーしていました。
本人も、そんなに慌てず「しっこ出てる」と言ってすんなり風呂場へ向かってて、ほぼルーチンワーク化。

私も毎日のことで慣れてしまい、おねしょについて怒ったりすることはなかったです。
寝る前にトイレに行かなかったとかは本人の責任ですが、きちんと寝る前にトイレに行ってますし、寝てる間に起こっている出来事なので頑張りようがないですから。

さすがに布団まで濡れる大惨事のときは、私も少し憂鬱な気分にはなりますけど。

扁桃腺切除の手術をしたらおねしょが治った! …と見せかけて

この記事でも書きましたが、肥大した扁桃腺を切除する手術をした後、一時的に夜尿症が治ったことがありました。

扁桃腺肥大によって寝ている時の呼吸が浅くなると、無呼吸状態になり睡眠も浅くなります。
寝ているときは尿の量を抑えるホルモンが出てるみたいですが、睡眠が浅いとそのホルモンの分泌量が減少。
それにより、おねしょする可能性が高くなる、みたいな理屈みたいです。

で、手術後2週間位おねしょを一切しなくなって、「すごい!先生の言ってたことは本当だったんだ!」と喜んでいたんですが…

その後、何事もなかったかのようにおねしょが復活。

壮大なぬか喜びだったみたいです。

手術したことによる一時的な体調の変化とか、服用していた痛み止めの薬の影響とかかもしれません。
がっかり。

次男は一切おねしょをしないという格差

長男が気の毒なのが、次男、つまり彼の弟はいっさいおねしょをしないということ。
次男は現在4歳7ヶ月ですが、3歳になる前から寝るときもおむつを使わなくなりました。
そして現在までおねしょしたことはわずか1回か2回程。

兄弟でこうも違うものか。

普段はおねしょの事をあまり気にしていない風な長男ですがある夜、
「シッコ出ませんように。」
とお祈りしていました。

扁桃腺の手術の後、またおねしょが頻発しているので、長男も気にしているみたいです。
「じんべいさん濡れたら嫌やな。」
と、お気に入りのジンベイザメのぬいぐるみが濡れたら嫌だとも言っていました。
不憫です。

長男は若干の発達障害(自閉症スペクトラム、アスペルガー症候群)の傾向があり、その辺もおねしょと関係あるのかなと思ったり、思わなかったり。
次男は発達障害の傾向は今のところなさそうです。

病院に行くまでにやったこと

  • 寝る前しっかりトイレに行かせる
  • 寝る前の水分摂取を控える
  • 防水のズボンを履かせたり、防水シーツを布団に敷く

みたいなことを実践していました。
寝相が超悪いので、防水シーツのないところまで転がって行ったりしてあまり機能していませんでしたけど。
防水ズボンも、少量なら食い止めることが出来ますが、量が多いと貫通して布団に被害を及ぼします。
夏場は暑いので使えませんし。

おむつは使わないほうがいいのかなと思って、使いませんでした。
一度取れたおむつを、もう一回使うというのもちょっと抵抗がありますし、5歳でおむつを使うのってどうなのよ?って思いましたので。
でも、使ったほうがいいみたいです。
病院でそう教えてもらいました。

夜中に起こしてトイレに連れて行こうかとも考えました。
でも夜中に起こすのはあまり良くないとどっかで聞いたような気もしますし、一度寝たら絶対に起きない長男なので、やっていません。
無理に起こすとめちゃくちゃ不機嫌になるので面倒くさいんです。

そんな感じで明確な対処方法も思いつかず、「そのうち治らないかな」と、時が解決してくれるのに期待する毎日でした。

病院での検査や治療方針、指導内容

時が解決してくれると言っても、長男がそろそろ6歳になるという2017年11月になってもやっぱり治りません。
と言うか、この11月は記録を見返すと夜尿のピークですね。
量の多い少ないはありますが、30日中28日もちびってるんですから。
93%以上の確率でおねしょしてることになります。

6歳になっておねしょが治ってるかどうかは「夜尿症」かそうでないかを判断する一つの基準になるかと思います。
というわけで、夜尿を診てくれる病院に行ってみることに。

どこの病院が良いか調べたんですが、いつも行っているかかりつけの小児科がたまたま夜尿も専門的に診ているということが分かりました。
いつも行ってるとこならなんとなく安心感があるので、これは運が良かったと思います。

夜尿症で行くのは初めてなのでまず問診票を書き、しばらく待った後に診察が始まりました。
その小児科はご夫婦の医師二人で運営してるんですが、奥さん先生が夜尿を専門的に診ているような感じでした。
いつもの病院の違う側面を垣間見たようで新鮮です。

長男の夜尿症について、あれやこれやと20分くらい話したかと思います。

聞かれた内容は、

  • いつから夜尿がありますか?
  • 夜尿の頻度
  • 昼間に漏らすことはありますか?
  • 夕食を食べ終わる時間
  • 就寝時間
  • 夕食での水分摂取量

とかそんな内容です。

夜尿の原因

先生の診察の中で夜尿症になる原因なども教えてもらいましたが、次の2つが主な原因となるようです。

  • 尿の量が多い
  • 膀胱が貯められる量が少ない

寝ている間の尿の量が多いと、当然おねしょしやすくなります。
量が多くなる理由としては、寝ている間は尿を作るのを抑えるホルモンが分泌されますが、それがうまくいってない等があるようです。
6歳くらいまではこれがホルモン分泌が少ない子も普通にいるので、多少のおねしょは問題ではないですが、6歳過ぎておねしょするのはちょっと問題です。

膀胱に溜められる量が少ない人ももちろんいて、そういう人は夜尿症になりやすいようです。
先生は膀胱を風船に例えていて、決まった容量というのはなくて、尿が溜まってくるとどんどん膨らむと言っていました。

普段からトイレをちょっと我慢していれば、膀胱が鍛えられて貯められる量が増えることがあります。
たいして溜まってないのに、ちょこちょこトイレに行っている人は貯められる量が少なくなります。
と言うか、本当の限界よりはるか手前の時点で、本人が限界と思ってトイレに行っちゃうんですね。

「”限界”を決めるのは自分自身!」みたいなちょっとかっこいい話になってきました。
トイレの話ですけど。

夜尿の原因はこの2つのどちらか、または両方の合わせ技の場合もあります。
逆に、尿の量が多いけど膀胱が大容量なのでおねしょをしない、と言うパターンも考えられます。
そういう人は、何も問題が起きていないので尿の量が多いことすら気づいていない可能性が高いですけどね。

とはいえ、子供のときに夜尿症で悩んでいても大人になったらほとんどの人は治るようです。
なので、いきなり薬を使って治療するとかじゃなくて、徐々に収まっていくのを気長に待つというのも治療法の一つではあります。

次回の診察で予定している検査

次は2週間後に来るように言われ、その時はできるだけおしっこを我慢させてから来てくださいとのことでした。
超音波(エコー)により、膀胱の形などに異常がないかを確認するためです。
その後、トイレに行って空になった膀胱を再度エコーで確認。
20人に1人か2人くらい、トイレに行っても全部出していない子供がいるとのこと。
3回位行って、やっと空になることもあるそうです。

そういう子供は、夜寝る前にトイレに行っても、全部出してないため、漏らしてしまうことが多くなります。

実際のところ、膀胱の形などに以上があって夜尿症になるケースは稀なようです。
でも、膀胱が原因ではないことを確認しておかないと、今後の治療方針が全然違ったものになるので、検査するというわけですね。

2週間後の検査で長男は幸いにも、膀胱に異常はなく、トイレにも一回行っただけできちんと出し切って空になっていました。

2回目の来院までにすること

初回の診察出来いた話でちょっと意外だったのが、「おむつは使ってもいい」ということ。
布団が濡れたりしたら親も大変だし、衛生的じゃないし、ということのようです。

この話を聞いて、ちょっと気が楽になりました。
布団まで濡れたら、朝からシーツを剥がしたりしてけっこう大変だったんですよ。
それが週に2回も3回もあると思うと、戦々恐々の日々です。

おむつ着用は他の理由もあり、おねしょした日はおむつの重さを測り、漏らした量を記録するということです。
キッチンスケールとかでおむつの重さを測り、新品のおむつの重さを引けば、寝ている間に漏らした量が分かるというわけです。

さらに、朝一ででるおしっこは計量カップで測ります。
漏らした量と、朝一の量を合計すれば、夜間に生産された尿の量が出ます。

キッチン用品がこんなところで大活躍!
この計量カップはもう料理には使いたくないですが。

この記録をできるだけ毎日してほしいとのこと。
このデータが治療の方向性を決める、いちばん重要な要素となるっぽいです。
もちろん寝る前には必ずトイレに行かせます。

また、昼間に起きている時にもできるだけおしっこを我慢させて、「もう限界!」ってところの尿量を測定するように言われました。
膀胱にどれ位尿を貯められるかを確認するためです。

この量が毎回あまりにも少ないと、

  • 膀胱が貯められる量が少ない

ということになり夜尿症の原因がこちらの可能性が高くなります。

この限界までの「がまんしっこ」を続けることで、膀胱が鍛えられて容量が大きくなり、夜尿症もマシになる、と言う可能性も無きにしもあらず。

死ぬ寸前の限界を経験することでさらに強くなる、ドラゴンボール的な感じですかね。

がまんしっこは1日1回やればOKです。

この時長男は6歳になる直前でしたが、今になってまたおむつを履くのは嫌がるかな?と思いきや、わりとすんなり履いてくれました。
朝の計量も、がまんしっこも割と積極的です。
今はしなくて良いときでも「がまんしっこしなくていいの?」と聞いてきたりします。

他に気をつけることは、夕食から寝るまで水分を摂りすぎないこと。
でもこれは、病院に行く前からある程度は気をつけていたので、特に生活パターンは変えていません。

2週間後2回目の診察

2回目の診察ではさっき書いたようにエコーで膀胱の検査をして、2週間の尿量の記録のチェックとかをしました。
「がまんしっこ」は平均で80mlくらいで、もうちょっと頑張って欲しいとのこと。
120ml位あればより良いみたいです。
平均で80mlですが、150mlくらい貯めれたこともあるので限界は80ccよりも当然高いところにあります。

そして問題の夜間尿量ですが、長男の年齢、体格だと平均120mlくらいのところ、ちょっと多いみたいです。
薬を使うという選択肢もありますが、とりあえずしばらくは様子を見てみましょうか、ということで、今後は月に1回程度通院することになりました。

朝に出した量と漏らした量の記録はしっかり続けて、がまんしっこは出来たらする、くらいでOKみたいです。

2018年4月に薬「ミニリンメルト」での治療を開始

だんだん暖かい季節になってきたので、おねしょの頻度は下がって来ました。
でも半年ほど様子を見続けてきて、やっぱり夜間尿量が平均より多い。
これ以上は様子を見ても変化がなさそうなので、そろそろ薬を使った治療を始めてみましょうか、と言うことに。

薬を使った治療と言うだけで、ちょっと心配になりますよね。
でも注意点がいくつかあるものの、そんなに心配しなくて大丈夫ということで、試してみることに。
どんな薬かと言うと夜寝る前に服用すると、寝ている間の尿の量を抑えるホルモンと同じような働きをするというもの。
効果は薬を飲んだその夜のみで、根本的に夜尿症が治る薬というわけではありません。

薬で夜尿症をやり過ごしつつ、尿を抑えるホルモンが増えてくれるのを待つ、という感じの作戦でしょうか。

この薬を飲んでみると、たしかに飲んだ日は一切おねしょをしなくなりました。
すごい!
でも薬を飲まなければ、やっぱり前と変わらずにおねしょしてしまう可能性があるので、そんなに意味があるのかなと思ったり思わなかったり。

水分を沢山摂った後にミニリンメルトを使うと水中毒になる危険性があったりするそうです。
また、この薬は飲み込むというよりは舌の下に置いて溶かして吸収させると言う使い方をします。
普通の薬に飲んでしまうと効果がなくなることがあるようです。

思いの外すぐに溶けるので、濡れた手で薬を取り出すと口に入れる前に溶けちゃって大変なことになるので気をつけましょう。

まとめ

現在、薬を使い始めて1ヶ月と少し経ちました。
薬もその場しのぎという感じで、夜尿症を速攻で治す方法というのはないみたいです。

でも、長男の場合は夜尿症の原因が多尿でしたが、人によって原因が違います。
何が原因かをはっきりさせるためにも、病院に行ったほうが安心出来ますよね。
現段階では長男の夜尿症の根本的なことは特に変わってないですが、病院に行って良かったかなと思います。

 - 子育て