カワハラの、雑多な記録。

軽い自閉症の長男、小学校に入学した現状

   

軽い自閉症(アスペルガー症候群)の長男がとうとう小学生になりました!
正直言って入学前は心配でしかなかったんですが、小学生となった長男はどんな感じでやっているのかを書き記しておきたいと思います。

長男の自閉症スペクトラムの程度

自閉症スペクトラムと言っても症状はピンきりで、自閉症スペクトラムとそうでない人の明確な境目はありません。

一見して分かるほど自閉度の高い人もいれば、集団に入ってもそれほど目立たない人もいます。
長男は比較的自閉度は軽いほうです。

ちょっとこだわりが強く、ちょっと融通がきかなくて、ちょっと人との接し方が特殊だったりしますが、なんとか普通学級でやっていけそうな感じです。

自閉症、発達障害はありふれたものだと思う

自閉症スペクトラムとそうでない人の明確な境目はないとさっき書きましたが、つまり世の中のほとんどの人は自閉症スペクトラムや発達障害の傾向の一つくらいは持っているんじゃないかと思います。
ちょっと人と話すのが苦手だったり、こだわりが強かったり、勉強が苦手だったり。

これらがエスカレートして、生き辛さを感じたり生活に支障が出た場合にはじめて「発達障害」ということになります。
また、「発達障害」の中に「自閉症スペクトラム(ASD)」、「学習障害(LD)」、「注意欠陥・多動性障害(ADHD)」の3つが含まれますが、ASDとADHD両方の特性を持っている場合もあり、この分類にそれほどこだわる意味はないと思います。

「発達障害」と言うと大げさでなんか病気みたいな感じがしますが、私は「発達障害とは、つまりそういう性格の人なんだ」程度に考えるようにしています。(重度の自閉症等の場合はまた違った話になると思いますが)
子供時代のクラスを思い出してみると、全然勉強ができない子や、なんだか独特な雰囲気で個性的な子、先生の言うことを全然聞かない子とか、きっといたはずです。
そういう子たちも、今の時代ならもしかすると「発達障害」と言われるのかもしれません。
私は専門家でもなんでもないのでこの考え方は間違っているのかもしれませんが、発達障害というのはそれほど特殊なものではなく、わりと身近にありふれたものじゃないかと思います。

とにかく朝が弱くて起きられない!

長男はとにかく朝に弱いです。
休みの日にほうっておくと、平気で10時くらいまで寝ています。
休みの日は別にいいとして、困るのは平日。
7時には起きてほしいですが、ほうっておくと絶対に起きません。

目覚まし時計が大音量でなっていても効果なしです。
うるさいだけなので、すでに目覚まし時計は使っていませんが。

寝室が2階にあり、1階のリビングまで階段で降りないといけません。
幼稚園の時はほとんど毎日抱っこして1階に連れて行ってましたが、小学校に入る前に「小学生になったら自分で起きて1階に降りること」と約束をしました。

ところが今はどうでしょうか。
最初のうちは無理やり起こして自分で歩かせていましたが、寝起きが悪くて起こしたら非常に不機嫌になります。
「もーっ!」とか「もっと寝たい!」とか大きな声を出してジタバタします。

これが正直、ちょっと鬱陶しい上に面倒くさい。

今では幼稚園の時と同じく抱っこで下に連れて行っています。

いつまで抱っこしなけりゃいけないんだろうか。
ちょっと甘やかしすぎなんじゃないかと思わないでもないです。
甘やかしていると言うよりは、不機嫌になる長男の相手をするのが面倒くさいので、抱っこしてさっさと連れて行ったほうが楽、と言う大人側の都合ですが。

1階のリビングに連れて行ったらあとはスムーズかと言うと、そんなことは全然なく、朝食もなかなか食べられません。
リビングに連れてきた時点で全然起きてなくて、座布団の上で丸まってまた寝てしまうからです。

らちが明かないので最近、長男が大好きなドラえもんとかのビデオを流してみることにしたら、まあまあ効果がありました。
ドラえもんが気になって見てしまうので、目も覚めてくるというわけですね。
なんて世話が焼ける!
まあ、平日のこの時間は私はすでに出社しているので、嫁の仕事となります。
私の仕事は抱っこして下に連れてくるまでです。

一方、長男より2歳下の次男(4歳)はどうかと言うと、7時位になったら勝手に目覚めて、1階に降りてきます。

勉強はあまり好きではない

小学校入学にあたって心配だったのが、勉強について行けるのか?という事。
現時点では分かりませんが、学習障害(LD)の傾向がないとも言い切れません。

つい最近あったエピソードで、自動販売機を見かけた長男が「ジュース買ってー」とか言っていました。
「ジュースを買うお金はない。」と断りましたが、ジュースの値段に「130」と書いてあるのを見て、「これ何円?」と言います。
やっぱり100を超える数は読めないのかとがっかりしつつ、「○○(次男)に聞いてみ」と言うと次男が「うーん・・・。ひゃくさんじゅう?」と少し考えた後に答えました。

でも「弟に負けて悔しい!もっと勉強しよう!」とはならないんですよね。
100未満の数字に関しても、ちゃんと理解しているか怪しいです。
「27」を「ななじゅうに」と読んでしまうこともあります。

次男と長男に同じように数字を教えたつもりなので、「勉強していないから分からない」のではなく、「勉強しても理解するのが難しい」のかもしれません。
それか、勉強に対する意欲や集中力が低く、勉強させたつもりでも実際は勉強していないのと同じなのかもしれません。

でも記憶力が悪いというわけではなさそうです。
私が子供の頃集めたドラえもんの漫画の単行本全45巻を読破し、内容はほとんど覚えています。
テレビのドラえもんで、単行本と同じエピソードがあると「あ、これ漫画で見た!」とテレビを見ながら内容を話したりします。

興味のあることはちゃんと覚えるけど、勉強は興味がないから覚えられないということなんでしょう。

また、本人がやりたくないことをやらせるのが大変です。
宿題として塗り絵が出たんですが、これがなかなか進まない。
ちょっと塗っては「もう嫌だ。」とか言って投げ出すわけです。
塗り絵なんてさっさと終わらせればいいじゃないか、と大人は思うわけですが、長男にとってはかなりの苦痛のようです。

「130」が分からなかった長男ですが、1~10もちょっと怪しいです。
「7の次はなに?」とかとっさに聞かれると間違えることがあります。
試しに聞くと1から順番に数えて、やっと「8!」と答えるという感じです。
曜日も月曜から順番に言わないとわからないし、時計も読めません。

ひらがなとカタカナは幼稚園のときに読めるようになったのは救いでしょうか。
「山」とか「水」とかの簡単な漢字は、次男は教えてもないのに読めるようになってて驚いたんですが、長男は一つも漢字を読めません。

次男と比べるほどに「本当に大丈夫かな?」と心配になってしまいます。
本当にのび太くんみたいだ。
でも残念ながら、長男にドラえもんは付いていません。

これから小学校の算数とかも徐々に難しくなっていきますが、ついていけるのか正直心配です。
どうしてもみんなについていけないようなら、支援学級へ移ることも検討しないといけないかもしれません。

心配していた給食はなんとかやり過ごしているようだ

長男は好き嫌いが多いです。
野菜もほとんど食べませんし、肉もちょっとしか食べません。
カレーライスとかふりかけご飯とか、ラーメンとかは大好きです。

となると、給食をちゃんと食べれるか心配ですよね。
野菜炒めとか出たら、絶対食べられないでしょうから。

でも、今の時代「給食は残ってでも全部食べろ!」みたいな教育は絶対にありませんから、長男もなんとかやっているようです。

どれくらい食べているか、長男の話を聞いてもよく分からないので、もしかするとほとんど残しているかもしれませんが。
昨日も嫁に「帰ってきたらすぐ「お腹へった」って言ってお菓子いっぱい食べてたよ」と言う話を聞きました。
給食で食べれるものがあまりなくてお腹が減っていたのかもしれません。

小学校で友達は出来たのか?

自閉症スペクトラムの特徴として、対人関係の形成が難しい「社会性の障害」があります。
幼稚園では、20人ほどのクラスメイトの名前がなかなか覚えられませんでしたが。
小学校のクラスは30人以上いますが、多分まだ全員覚えてないでしょう。

特別仲が良くて遊んだりする友達というのもいなさそうです。

かと言って孤独でひとりぼっちというわけでもなさそうで、帰り道が同じ方向の女の子と一緒に帰ったり、幼稚園から同じだった別の女の子と公園で遊ぶ約束を取り付けたり、幼稚園時代に一緒に登園していた1学年上の男の子や女の子と時々公園で遊んだりしているようです。

どうも女の子と遊ぶ率が高い気がしますね。
どちらかと言うとのんびりマイペースな長男なので、遊び方の激しい男の子よりも、おだやかな女の子のほうが波長が合うのかもしれません。

家で弟とはよく遊んでいます。
ごっこ遊びとか良くしていますね。
4歳の次男と、精神年齢が同じなのかも知れません。

また、相変わらず人見知りも全然しません。
知らない人でも平気で話しかけたりするので、私のほうがなんだかヒヤヒヤします。
でも人も知りしないのは長男だけじゃなく、次男も同じ。
私はすごい人見知りするタイプなので、全然私に似てませんね。

もちろん、人見知りせずに人にガンガン話しかけたほうが良い場面もあると思うので、必ずしも悪いことではないですが。

気に入らないことがあると泣いてしまう

次の週末にどこに行くかの話をしていて、五月山に行こう!ってことになったときのこと。
長男に「カレンダーに書いてきて」と言うと長男は意気揚々とカレンダーに書き始め、「さつきやまいく」と書こうとしてました。
ところが「さつきや」まで書いたときに急に「書けない!」と大声を上げる長男。

話を聞いてみると「や」の文字が上手に書けなかったのが気に入らなかったらしく「消して!」とか言っています。
ボールペンで書いてるから消せないんですけどね。

その後椅子に座って泣きはじめたので、「じゃあ、上手にかけるように練習したら?」と言うと「そんなん嫌だ!」と言って全然言うことを聞かない。
練習はしたくないけど、上手に書きたいというのは、ずいぶん虫のいい話ではないでしょうか。
それを聞いてこっちもちょっとイラッとしてしまうわけですよ。

しかもキーキー甲高い金切り声を上げて泣くのでちょっとうるさいです。

自閉症スペクトラム特有のこだわりの強さ故に、すでに失敗してしまったことについて、過剰にこだわってしまうんだと思います。
その失敗をバネに努力をしてくれたら良いんですけどね。

その他にも、ショッピングモールで食事をしたらゲームセンターのクレーンゲーム1回無料券を貰った時のこと。
2枚貰ったので長男と次男に好きなのをやらせました。
もちろんそんなに簡単に取れるようなものじゃないので、二人とも失敗。

次男はなんともないですが、長男は「欲しかったのに!」とか言いながら涙をぽろぽろこぼしながら大声で泣き出します。
クレーンゲームなんて二度とさせない!と心に誓いました。

系統立てて説明するのが非常に苦手

「学校でどんなことがあった?」と聞いても、すぐに「忘れた」と言ってあまり多くを語ろうとしません。
一方、4歳の次男は「〇〇ちゃんがころんで怪我して、粘土で〇〇作ったよ」とか、ちゃんと説明してくれます。

思うに長男は、物事を整理して説明するのが苦手なんじゃないだろうか。
さすがに、学校で何したか全部忘れたってことはないでしょうし。

晩御飯のときに、長男の左手の指に絆創膏が巻かれているのに気づき、何があったのか聞いたときのこと。
先生に貼ってもらったと言うが、なんで怪我したのか、話を聞いても全然分からない。

  • 給食の時間に怪我した
  • 味噌汁が入っている容器を、二人で持っているときに怪我した
  • 血は出てない
  • どっかにぶつけたり挟んだりしたのではない

ここまでは聞き出せたが、しつこく聞いていると泣きながら怒り出してしまいました。
テレビを見ていたので、邪魔をされたくなかったのかもしれませんが、別に怒ったり問い詰めたりするような感じで質問してたわけではありません。

思い出して話の順序を組み立てて、と言う作業が難しいのかもしれません。

いろんなことが気になって仕方がない!ADHDの傾向も?

小学校の健診で若干視力が悪いという結果が出たので、念の為眼科に行った時のこと。
視力については検査時のコンディションで悪い結果が出ただけでしょうみたいな結果で問題なかったんですが、診察室には見たことない珍しい機械がたくさん置いてあります。
長男は、それらが気になって仕方がないんですね。

すぐに手が出て触ろうとします。

やめろと言っても全くやめないし、「これなに?」とかずっと喋ってて静かにすることも出来ない。

どうも興味があるものが眼の前にあると、自分を抑えることができなくなるようです。
「注意欠陥・多動性障害(ADHD)」の傾向もあるのかなと思います。

人間は生まれながらに平等… そんなわけはない!

人間の能力は生まれたときは平等であり、その後どう伸びるかどうかは経験や努力によって決まる、そんな風に考えていた時期もありましたが、今は考えが変わっています。

人の能力は生まれながらに平等ではありません。
少なくとも「勉強が出来る」とか「的確な判断力」とか「体力があって健康」とか、現代社会を生きていく上で有利となる能力はみんなバラバラです。
能力のある人間は、同じ時間勉強しても他者よりすぐに理解してしまいます。

長男と次男を見ていると、次男のほうが勉強が出来るようになりそうな気がします。
私が子供の頃は、そんなに勉強しろと言われたことがありませんでした。
最低限の勉強は自分でやって、まあ普通の成績は取れていたからです。
勉強が嫌で嫌で仕方がない、みたいなこともありませんでした。

なので、長男も勉強が苦手になりそうだったら、ちょっと教えてあげたり手助けすれば大丈夫かな、くらいに思っていました。

でも、この考えはちょっと甘いかもしれない。

小学校に入学したばっかりで、たいして難しい勉強なんてしてないわけですが、この前はたかが塗り絵の宿題をさせるのに非常に手こずったからです。
「分からないところを教える」には、少なくとも本人が理解しようという気持ちが必要です。
本を開いて机の前に座って貰わないといけません。
でもその、「机の前に座らせる」と言うこと自体が難しい。

勉強そのものよりも「なぜ勉強をするのか」という動機付けが大事なんだと思います。
たとえば長男は「警察官になりたい」とか言っていますが、警察官になるためには最低限の勉強をしとかないといけない、と本人が強く思えばするかもしれません。
でも現状は警察官になりたいっていうのもぼんやりとした夢でしかないし、勉強する理由も長男の中にはないのでしないんでしょうね。

長男もやれば出来るようにはなると思いますが、やる気になってくれないのが困りものです。
世間一般から見ると、怠けているように見えますよね。
長男が軽い自閉症だと知っている私から見ても、これが発達障害の特性なのか、単に怠けたりわがままを言っているだけなのか分からなくなるときがありますから。

まとめ

とりとめのない内容を書き連ねてきたのでまとめようがないですが、やっぱり小学校に入学しても心配事は尽きません。
出来ないことは出来ないので、あまりきつく言わないほうがいいんですが、長男を見ていると、ついついしつこく言ってしまうこともあります。
親である私も精進が必要です。

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